詩 V
桜 三月 散歩道

なにもほしいと 想わなければ

ふりおちる その花びらは 悲しい



おだやかな まなざしの空に

てのひらを ひろげて

ひらひらと 
       ひろひろと

まいおちる 花びらを うけとめてみよう



きっと それは

ためらうくらいに 澄んで うつくしい