詩 [
流魂 ・ 人の心と物の世界の原風景

風紋は時の流れと共に形を変え

寄せては返す波のように 永遠を彷徨う

我々は 砂の移民

愛を乞う歌を歌いながら 知る由もない深い海の色に

憧れつつ旅を続ける

来るべき予感を嘆きながら泣き やがて笑い

現在を生きる事だけを 想い煩う

それでも

たったひとつ 産み出された夢を携えて

密やかな輪廻の中に 私の人生を重ねていきたい


                       作陶によせて