金沢舞踏館  新聞記事.3
 Kanazawa Butoh Kan
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「重油との戦い」北国新聞



北国新聞 平成18年12月20日記事
このカメラマンは舞台のとても良い瞬間を捉えてくれました。花丸です。田崎教授の基調講演も大変貴重なお話だったと 聞いていた友人が教えてくれました。DVDができたらぜひこの日のフォーラムを全部聞きたいと思います。


「重油との戦い」北陸中日新聞

北陸中日新聞 平成18年12月20日の二記事


 今回の「重油との戦い」や、白榊がやった「満州 8・27」など、これまでの金沢舞踏館の活動では考えられない ものだった。いきなりナホトカ号転覆重油流出事故から10年といわれ舞台依頼がきた時には驚きました。こういう 社会問題とどう向き合うのか、当時情報としては知っていましたが、仕事を放り出して行ける程ではなかったわけです。  この為に資料に目を通して考え込みます、体験者ではないものが何を訴える事ができるのだろうかと。きっと当日 (12月19日)のフォーラムでは大変な労働と悲惨な状況を思い出す話になるのではないか、映像があり展示物のバネル 写真や重油サンプルできっと重油は悪者扱いではないか。そんな思いがよぎります。一見重油漂着で汚れた海岸を救う ようにみえますが、我々はもっと大きな流れの中にいることに気づかされます。この石油を金のなる木として使って 重宝しているのも人間、カスとなって使えないからと言って重油を海に捨ててしまうのも人間。石油エネルギーの 大変な恩恵にあずかっているのも人間。石油を得る為に殺し合いをしているのも人間。ですから、ただ単に重油の邪魔者が きたというだけではすまないのです。重油との戦いは人間自身の愚かさとの戦いでもあるのです。そして、それを思い がけず突きつけてくるのがタンカー事故であり、重油漂着なのです。
我々は普段どのように生活しているのか、我々の生活している世界とはどのような世界なのか、そんな「黒い固まり からの問いかけ」であります。

ー重油漂着で多くの方がボランティアに駆けつけ作業をいたしました。しかし大変な作業で揮発性の油の臭いに包まれ ながらの重労働でした。きっと家に帰って体を休めても、その臭いとともに重油に追いかけられる夢を見たのではない でしょうか。流れ出た油に翻弄される人間=山本萌は、作業カッパのいたるところから油が滲み出ている亡霊のような 作業員であります。一方、白榊ケイは重油の良い面のエネルギーの象徴、黒い固まりが内側に燃え上がるエネルギーを 秘めている。"燃える水"の精が海を鎮めて重油を静かに引かせていく。ー

 構成・演出 山本萌  
 出演 山本萌、白榊ケイ
 音楽 舟沢虫雄    
 衣裳 吉多陽子    
 音操作 寺田裕子   
 制作 鈴木光子    




キーワード
舞踏・山本萌・白榊ケイ・暗黒石棺・腹中のむし・男爵・鬼・ 内臓感覚・身体表現・さめやらぬ・ワークショップ