司馬遼太郎さんの歴史小説

 
私が司馬遼太郎さんの小説を初めて読んだのは高校3年の時です。
 学校の帰りに立ち寄った書店で、偶然に見かけて買った角川文庫の「新選組血風録」が最初でした。 

 
司馬遼太郎さんの歴史世界は、あくまでも小説であり、人物像などは司馬さんが創作したものですが、ほんとうにそうだったのかと錯覚するくらいに存在感があります。 
 
歴史に登場する人物たちの人生を読んで体験する、読書の醍醐味ここにあり、です。 

 司馬さんは「燃えよ剣」のあとがきで、「男の典型を描きたい」とおっしゃっています。男たちはどのように生きたのか。男はどのように生きるべきなのか、人間が生きる上で本当に大切なものは何なのかを考えさせ、教えてくれます。 

 
私は司馬遼太郎さんの小説を読んで日本史のおもしろさを知り、歴史が好きになりました。読み捨てられる本ではなく、何度も読み返して、私にとっては一生の財産になっています 

 私が選んだベスト5作品
 1.尻啖え孫市 2.梟の城 3.新選組血風録 4.燃えよ剣 5.風神の門
 
   「燃えよ剣」は定番ですが、やはり好きということで (*^_^*)。

 傑作揃いの中で5作を選ぶというのは苦しいです。
  「播磨灘物語」「新史太閤記」「覇王の家」「戦雲の夢」など、迷います。
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 題 名 出版社/価格   内 容 紹 介
国盗り物語
 司馬遼太郎全集
 全2巻
文藝春秋社
 昭和56年版
¥1800
「斎藤道三編」と「織田信長編」から構成される戦国歴史小説の名作。
 斎藤道三、織田信長、明智光秀たち戦国武将が躍動する。歴史小説のだいご味。
 昭和38年8月〜41年6月「サンデー毎日」連載。
新史太閤記
 (前編・後編)
新潮社
¥980
 昭和58年版
 司馬さんが描く太閤記。太閤記といえば吉川英治さんの「新書太閤記」が知られていますが、戦時中に書かれた作品のため皇国史観が鼻につきます。司馬さんの著作はそんなことがなく、商人的才覚を持った新しい秀吉として描かれています。
 昭和41年1月〜42年3月「小説新潮」連載。
関ヶ原
 全3巻
新潮社
¥1100
 昭和61年版
 秀吉亡き後の天下をめぐって争われた「関ヶ原の戦い」の全貌を、石田三成を中心に描いた名作。
 野心を露わにする徳川家康に対抗する三成。登場人物の多さは、初めて読んだ時は知識不足だったので混乱してしまいました。
 昭和39年7月〜41年8月「週刊サンケイ」連載。
城塞
 全3巻
新潮文庫
平均¥629
 関ヶ原で西軍を破った徳川家康はついに豊臣家打倒に乗り出す。「大坂冬の陣・夏の陣」の激戦を描く壮大な物語。
 百戦錬磨の徳川家康に手も足も出ない豊臣家重臣たちのふがいなさ。読んでいて歯がゆい思いをしました。
 昭和44年7月〜46年10月「週刊新潮」連載。
播磨灘物語
 司馬遼太郎全集
 全2巻
文藝春秋社
 昭和58年版
¥1800
 黒田官兵衛(如水)を中心に播州の戦い、信長の部将秀吉との関係や備中高松城の水攻め等、中国地方の戦いを詳細に描いた作品。
 昭和48年5月〜50年2月「読売新聞」連載
尻啖え孫市
しりくらえ
角川文庫
 昭和62年版
¥620
 雑賀三千挺の鉄砲傭兵集団を率いる孫市。秀吉との友情や孫市の恋などを織りまぜた痛快な娯楽的作品。
 クライマックス、和歌川をはさんで織田軍との決戦は大迫力です。
 昭和38年7月〜39年7月「週刊読売」に連載。
功名が辻
 司馬遼太郎全集
 全1巻
文藝春秋社
 昭和56年版
¥1800
 山内一豊と千代の夫婦二人三脚の出世物語。一豊が妻に迎えた美しく利口な千代。妻の内助の功を描いた作品。
 信長・秀吉に仕え、土佐の太守となるまでの波乱の生涯。
 昭和38年10月〜41年1月 地方紙に連載。
坂の上の雲
 司馬遼太郎全集
 全3巻
文藝春秋社
 昭和56年版
¥1800
 明治を舞台に、日本陸軍騎兵の生みの親秋山好古と、海軍で連合艦隊司令長官東郷平八郎の参謀として日本海海戦を戦う秋山真之の兄弟を描く長編小説。
 日露戦争の旅順要塞攻防戦と日本海海戦の精密な描写はすごいです。正岡子規など明治の群像も登場。
 昭和43年4月〜47年8月「サンケイ新聞」連載。
翔ぶが如く
 全7巻
文藝春秋社
¥1200
 昭和58年版
 征韓論をめぐっての西郷隆盛と大久保利通の対立。そして西郷の下野から西南戦争へと、激動の明治初頭の時代を描いた大河小説。西南戦争が詳細に描かれています。
 「坂の上の雲」とセットで読むのが理想ですが、長いので挑戦のしがいが有り?
 昭和47年11月〜?「毎日新聞」連載。
竜馬がゆく
 全5巻
文藝春秋社
¥1200
昭和63年版
 坂本竜馬が剣術修行で江戸に出て、千葉道場に入門する「立志篇」から、刺客に襲われ落命する「回天篇」までの全5巻の大河小説。幕末の青春群像と時代を描く名作。
 昭和37年6月〜41年5月「サンケイ新聞」連載。
新選組血風録 角川文庫
¥540
昭和62年版
「油小路の決闘」「虎徹」など15作の短篇が収められています。
 各話ひとりの隊士に焦点をあて、隊士列伝ともいえる正統派新選組小説の名作。
 昭和37年5月〜38年12月「小説中央公論」連載。
燃えよ剣
 (上下)
文藝春秋社
¥1100
 昭和62年版
 新選組副長土方歳三を主人公にした新選組小説の最高作。
 新選組結成から函館で歳三が戦死するまでを描いています。歳三の恋人お雪さんの場面が大好きです。 
 昭和37年11月〜39年3月「週刊文春」連載。
項羽と劉邦
 全3巻
新潮社
¥1100
 昭和61年版
 秦の始皇帝亡き後の覇権をめぐって項羽と劉邦が争う。名門の項羽と街の不良兄ちゃんの劉邦。天下人となるのに必要な条件とはなにか?
 大スケールで描く中国戦乱の物語。私は項羽が好きなのでラストは泣ける。
 昭和52年1月〜54年5月「小説新潮」に「漢の風 楚の雨」の題で連載。
王城の護衛者 講談社文庫
¥420
 幕末、京都守護職を務めた会津の松平容保を描いた「王城の護衛者」を巻頭に、「加茂の水」「鬼謀の人」「英雄児」「人斬り以蔵」など幕末が主題の短篇5作を収録。
酔って候 文春文庫
¥380
 土佐の山内容堂、薩摩の島津久光、宇和島の伊達宗城、肥前の鍋島閑叟ら「四賢候」と呼ばれる4人の幕末大名を描いた4作の短篇を収録。
義経 新装版
 (上下)
文春文庫
¥667
 司馬さんには珍しい源平騒乱時代を背景にした作品。源頼朝の挙兵に弟の義経が駆けつけて、木曽義仲との同族の争い。そして一ノ谷、屋島、壇ノ浦へと。頼朝と義経の軋轢(あつれき)を新視点から描いています。
 昭和41年2月〜43年4月「オール読物」連載。原題「九郎判官義経」
梟の城 新装版 新潮文庫
¥819
 織田信長の伊賀攻めで、家族を惨殺された伊賀者葛籠重蔵の復讐の執念を描いた、司馬さんの初期作品。
 忍者同士の凄絶な戦い。昭和35年直木賞(第42回)受賞作品。昭和33年「梟のいる都城」の題で発表。
風神の門 新潮社
¥930

昭和61年版
 大坂の陣を背景に、真田十勇士の霧隠才蔵を主人公にした忍者小説。
 隠岐殿や青子など才蔵の恋と風魔忍者との死闘も描かれる。
 昭和36年6月〜37年4月「東京タイムズ」ほか地方紙に連載。
ペルシャの
 幻術師
文春文庫
¥514
 司馬さんのデビュー作の「ペルシャの幻術師」以下「戈壁の匈奴」「兜率天の巡礼」「飛び加藤」「果心居士の幻術」など初期短篇を8作品収録。
司馬遼太郎
 全講演 全5巻
朝日文庫
¥660
 司馬さんが語る、宗教、歴史、文化、戦争、社会、人間の話。全5巻に収録された司馬さんの講演全記録。
司馬遼太郎が
 考えたこと 第1〜6巻
新潮文庫
¥590〜743
 司馬さんのエッセイ集です。歴史の話、戦争体験の話。国家や宗教の話。自作品についてや、奥さんや友人の話など。司馬さんの文章の魅力を堪能。

■掲載紙、連載期間などのデータは「講談社文庫」巻末の年譜、および各書内に記されたものを参考にしました。