手塚治虫さんの漫画 ←手塚先生の似顔
 私は手塚治虫先生の初期から昭和30年代の作品が好きです。
 初期のSF三部作といわれる「ロストワールド」「メトロポリス」「来るべき世界」。そしてロシア文学を漫画化した「罪と罰」など、ていねいに描かれた世界が最高です。
 私は手塚先生が大好きですが、先生の「描き直し、修正された作品」を読んでいて、不満を感じるのも事実です。「鉄腕アトム」などはオリジナルのままで読みたいと思いますが、先生がそれを望まなかったということですから、かなえられない願望ですね。

【私の選んだベスト5】
 1.「鉄腕アトム」 2.「火の鳥/未来編」 3.「0マン」 4.「W3」 
 5.「地球を呑む」
  他にも好きな作品がたくさんあるのですが、とりあえず5作品を選んでみました。

 手塚先生の「鉄腕アトム」(全7巻 講談社KCSP)と
小学館叢書の「0マン」「キャプテンKEN」「白いパイロット」。
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 鉄腕アトム 1〜13巻 手塚治虫漫画全集 講談社 ¥600前後
 鉄腕アトム 全7巻 講談社 KCスペシャル ¥640

 最初は「アトム大使」というタイトルで、月刊誌「少年」に昭和26年4月号から翌27年3月号まで連載されました。
 宇宙から地球人そっくりの移民がやってきて、歓迎する人たちと迫害する人たちの対立を描いた物語です。
 ヒゲオヤジ先生やお茶の水博士、天馬博士やタマちゃんがメインで、アトムは脇役にすぎません。
 次の4月号からタイトルが「鉄腕アトム」に改められ、第2話「気体人間の巻」が始まりました。この時からアトムに人間の子供らしい心が与えられて主人公になりました。

 手塚先生は女の子のロボットを描きたかったそうです。でも編集部が「少年誌にこれじゃ困る」ってことで、男の子にしたそうです。
 そんなわけでアトムは、途中までは中性的な可愛いキャラクターですが、(昭和33〜35年頃のアトムが最も可愛い)、テレビでアニメが始まった昭和38年頃から完全な男顔になり、自信たっぷりな感じのきつい顔つきになってしまいました。

 「アトム大使」 :現在、オリジナルで読めるのは、「少年傑作集第1巻」と講談社手塚治虫漫画全集(全400巻)だけです。
  秋田書店SUNDAY COMICSや講談社漫画文庫に収録されているのは、描き直されたものです。

 「鉄腕アトム」は「講談社手塚治虫全集全18巻」と「秋田書店SUNDAY COMICS 全21巻」、文庫サイズの「講談社漫画文庫全13巻」が出ています。
 「秋田書店SUNDAY COMICS」は余白が広く取ってあるので、実質サイズでは「講談社漫画文庫」とわずかしか違いません。
 「講談社漫画文庫」は濃紺色地に黄色の題字を大きく配した表紙デザインが良いです。

 昭和38年(1963)国産初のテレビアニメとして「鉄腕アトム」が放送されました(193回、190話)。
 人気を得て長期の放送となり、やがて原作を使い果たしてしまい、オリジナル脚本を使うことになります。その頃からしだいに「アトムがビューンと飛んできて悪人をやっつけて、それでおしまい」といった単純なヒーローになってゆくのです。
 手塚先生は自分が創造したアトムが、手を離れて異なったものになってゆくことに、ずいぶん悩んだそうです。

 マンガ本のアトムは人間の子供と同じように悩み、苦しみ、よく泣きます。決して正義のヒーローとしては描かれていません。人間と異生命体(ロボットや宇宙人)の間に立って可哀想なくらいに悩み、苦悩する存在なのです。
 鉄腕アトムのテーマは一般に思われている「科学の子、正義のヒーローアトムの活躍や人間讃歌」ではありません。手塚先生は「差別」がテーマだとおっしゃっています。
        「アトム大使」 月刊誌「少年」昭和26年4月号〜27年3月号に連載
        「鉄腕アトム」 月刊誌「少年」昭和27年4月号〜43年3月号に連載
            その後、掲載紙を変えて不定期に発表したものがあります。「アトム今昔物語」など。

 アトム今昔物語  復刻版 メディアファクトリー ¥1200
 「少年」連載が終了後、昭和43年(1968)9月からサンケイ新聞に掲載された作品。
 「アニメ版アトム」のラストで太陽に爆弾を抱いて突入したアトムの、その後が描かれました。
 タイムスリップして1967年の地球に現れたアトムは、若きお茶の水博士や白ヒゲ(ヒゲオヤジの父)、乞食の信ちゃんと出会う。
 科学の進歩や正義とは何か。ロボットと人間の関係を考えさせられます。手塚先生が本当に描きたかったテーマなのかもしれません。
 掲載紙からコピーした完全オリジナルバージョン復刻版で、セリフは活字でなく手書き文字になっています。
        昭和43年(1968)9月〜44年2月「サンケイ新聞」連載
「少年」傑作集 第1巻 鉄腕アトムほか 光文社文庫 ¥933
 文庫で933円は高いですが、700ページもある厚い本。鉄腕アトムは半分の約340ページです。
 「アトム大使」「気体人間の巻」「空飛ぶ摩天楼の巻」「コバルトの巻」「□□□□から来た男の巻」「1/2人間の巻」「火星から帰ってきた男(最終話のみ)」が掲載時の形で無修正ノーカット収録されています。
 現在刊行中のコミックスでは描き直されたものしか読めないので、貴重な本です。
 「1/2人間の巻」はコミックスでは「ウランちゃんの巻」と題名が変えられていますが、ウランは最初空を飛べたんですね。
 火の鳥 1〜4巻 黎明編・未来編・
           ヤマト・宇宙編・鳳凰編
KADOKAWA絶品コミックス 角川書店 ¥476

 火の鳥シリーズ第1話から5話で、私の好きなのは最初の3話です。特に「未来編」がお気に入りで、主人公マサトとタマミのせつないラブストーリーが好きです。
 絵も美しく、ていねいに描かれています。
 第5話「鳳凰編」は完成度が最も高いと思いますが、話があまり好きではありませんので・・・。
       「黎明編」 月刊誌「COM」昭和42年1月創刊号〜11月号に連載
        「未来編」 月刊誌「COM」昭和42年12月号〜43年9月号に連載
        「ヤマト編」月刊誌「COM」昭和43年9月号〜44年2月号に連載
        「宇宙編」 月刊誌「COM」昭和44年3月号〜7月号に連載
        「鳳凰編」 月刊誌「COM」昭和44年8月号〜45年9月号に連載
                43年9月号に「未来編」「ヤマト編」が重複していますが??です

 火の鳥 少女クラブ版 手塚治虫漫画全集 講談社  ¥563

 火の鳥の血を飲んで不死となった王子と奴隷娘ダイアの物語。古代エジプトからトロイ・ギリシャ、ローマへと舞台が変わります。
 愛と勇気と冒険。手塚先生の絵がとても美しく、最高です。先に角川文庫版(No.13ギリシャ・ローマ編¥629)を買ったのですが、絵が小さく読みづらいので買い換えました。ただし角川文庫版はカラーなので扉絵などが芸術的です。ここでお見せできないのが残念。
         月刊誌「少女クラブ」昭和31年5月号〜32年12月号に連載

 ブラック・ジャック 1〜4巻 秋田文庫 ¥562〜581
 「ブラック・ジャック」は有名な作品で、手塚先生の代表作のひとつなのですが、これまで読んだことがありませんでした(2002年7月現在)。で、読んでみようと思い、少年チャンピオンコミックス版1、2巻を買ったのですが、文庫版に買い換えました。(収録作品は多少異なっています)
 天才的な腕を持つ外科医だが無免許のダーティな主人公。医学の知識はさすが医学博士の手塚先生ならではと感心させられました。文庫版は全16巻(のちに17巻が加わる)。これから続きをもっと読もうと思っています。文庫版第1巻の巻末の解説は奥様の手塚悦子さんが書かれています。
         「週刊少年チャンピオン」昭和48年11/19号〜53年9/18号に連載。
                 その後、昭和58年10/14号まで不定期的に掲載。
 W3 ワンダースリー  全2巻 秋田文庫 ¥600

 戦いに明け暮れる野蛮な地球を滅ぼすか救うかを決めるために、銀河連盟から派遣された調査員W3のボッコ・ブッコ・ノッコが地球の動物に変身して活躍。星真一少年や諜報機関フェニックスとA国の争いに反陽子爆弾が加わって・・・。
 W3のキャラクターがすばらしいです。彼ら3人が無断で地球を救ったために有罪刑になり、地球人に変身して追放されてくるラストは知りませんでした。
 手塚先生の親友馬場のぼるさんがモデルの馬場先生が登場。いつもより良い役です(笑)。
         「週刊少年サンデー」昭和40年5/30号〜41年5/8号 に連載。

 W3 ワンダースリー 少年マガジン版 講談社 ¥320(絶版)
 「W3」は昭和40年3月に週刊少年マガジンで連載が始まりました。それが連載6回めで突然終了し、ライバル誌の週刊少年サンデーで新たに始まったのです。この「W3事件」の真相はいろいろ言われますが、ここでは触れません。
 この本は、その幻の少年マガジン版を掲載誌からコピーし、復刻したものです。ブッコとノッコがガーコとノンコいう名前になっています。
 どろろ 全3巻 秋田文庫 ¥562〜581
 どろろ 上下巻 AKITA TOP COMIC WIDE ¥524

 父親が魔物と取引したため、体の48ケ所を奪われて生まれてきた百鬼丸と、彼の刀をねらうコソ泥少年?どろろ。二人のさすらいの旅と妖怪退治を描く時代劇まんが。
 産まれてくる自分の子供の体を魔物との取引に使うなんて酷い父親だ!。手塚さんが、当時大人気だった水木しげるさんの妖怪マンガを意識して描いたといわれる作品です。
        「週刊少年サンデー」昭和42年8/27号〜43年7/21号 に連載。
          続いて「冒険王」昭和44年7月号〜10月号連載

 夜明け城 オリジナル版 学習研究社 ¥1400

 新城の建設に執念をもやす城主と築城に反対する若君の緑丸。 工事を妨害するスパイの正体は!?。夜明け城をめぐって愛憎のドラマが展開する時代劇マンガ。連載時のままのオリジナル版と描き直された現行版の2冊組です。「鉄腕アトム」が大きく描き変えられたのに比べると、セリフの違いやコマの移動が少々あるだけです。オリジナル版はセリフがすべて手書き文字だったんですね。
         「中学一年コース」昭和34年9月号〜36年3月号に連載

 ビッグX  第1〜2巻 秋田文庫 ¥581〜600
 第二次世界大戦末期のドイツで開発された、人間を巨大化する薬。開発者の祖父からビッグXの秘密を受け継いだ朝雲昭少年は、正義の味方ビッグXとなって悪と戦う。
 最初の100ページくらいまでは、手塚先生も意欲に満ちて描き始めたようですが、途中から通俗なヒーロー物になってしまって、手塚先生も投げ出してしまったような感じです。
 戦争のために開発された生物巨大化薬。秘密をさぐるために昭の父と結婚して昭少年をもうけた母の47号と呼ばれる女スパイ。重厚でドラマチックな描き出しだったのに残念です。 悪の組織「ナチス同盟」のロボット、V3号のデザインが格好いい。
         「少年ブック」昭和38年11月号〜41年2月号 連載
 リボンの騎士 少女クラブ版 全2巻 手塚治虫漫画全集 講談社 ¥515/534

 この作品は日本のストーリー少女マンガ第1号だそうです。一般的に「なかよし版」が有名なようですが、私はこちらの絵の方が好きですね。
         「少女クラブ」昭和28年1月号〜31年1月号に連載。

 ロストワールド 手塚治虫初期傑作集 角川文庫 ¥660
 メトロポリス  手塚治虫初期傑作集 角川文庫 ¥660  「ふしぎ旅行記」併禄
 来るべき世界  手塚治虫初期傑作集 角川文庫 ¥660  
 地球の悪魔   手塚治虫初期傑作集 角川文庫 ¥660 「世界を滅ぼす男」「火星からきた男」併禄
 大洪水時代   手塚治虫初期傑作集 角川文庫 ¥660
  「太平洋Xポイント」「黄金都市」「38度線上の怪物」併禄
 罪と罰     手塚治虫初期傑作集 角川文庫 ¥660
  「珍アラビアンナイト」「レモン・キッド」併禄

 「ロストワールド」は昭和23年(1948)「メトロポリス」は同24年(1949)「来るべき世界」は同26年(1951)に単行本として発表されたもので、手塚先生の20〜23歳頃の作品です。
 この角川文庫版初期傑作集は発表時の単行本のページを、そのままの状態で掲載しています。形を変えて出版されるたびに、カットしたり描き変えたり、自作に手を加えなければ気がすまなかった手塚先生の作品を発表時のまま読めるという意味では貴重なシリーズです。

 手塚先生のマンガ世界はスターシステムを採用していて、映画みたいにキャラクターが俳優・女優のように出演します。
 ケン一くん、ヒゲオヤジ、ロック、ミッチー、ランプ等がいろんな役を演じています。ミッチーは女優で「メトロポリス」では人造人間の役で男の子になったり女の子になったりして名演しています。(手塚先生は、男になったり女の子になったりという変身が好きなようです。ちなみに鉄腕アトムのお母さんはミッチーです)「来るべき世界」は主演のロック以下、ヒゲオヤジ、ケン一くんなどにぎやかに登場します。

 ロック冒険記 手塚治虫初期傑作集6 小学館漫画叢書 ¥1165 「新世界ルルー」併録
 火星博士 手塚治虫漫画全集 講談社¥580 「大空魔王」併禄
     昭和22年(1947)、なんと手塚先生19歳の作品
 ジャングル魔境 手塚治虫漫画全集 講談社 ¥563
   「シャリ河の秘密基地」併禄  昭和23年(1948)作品
 太平洋Xポイント 手塚治虫漫画全集 講談社 ¥563
 虹のプレリュード 手塚治虫漫画全集 講談社 ¥563

「虹のプレリュード」に収録の「ベニスの商人」(昭和34年作品)は「罪と罰」と同じく文学のマンガ化で、私の大好きな作品です。
 ランプが高利貸シャイロックを熱演しています。「ベニスの商人」のオリジナル版は「アセチレン・ランプの夜」(河出文庫¥780)に収録されています。

「太平洋Xポイント」は地下鉄サムを演ずる名優ヒゲオヤジが好演です。彼の代表作でしょう。
「来るべき世界」「ロック冒険記」「ベニスの商人」などに登場するロックは「火の鳥」未来編(昭和42年)と「バンパイヤ」(昭和41年)では悪役を演じています。

 地球を呑む 小学館漫画叢書 ¥1359
 ビッグコミック創刊号(1968)から連載された、手塚先生の記念すべきアダルト・マンガ第1号作品。
 マムウ共和国のゼフィルス(彼女の7人の娘)は世界の経済を混乱させる陰謀を企むが・・・。成功作とは言えないかも知れませんが、チャーミングで好きな作品です。
 私が持っている、この小学館漫画叢書版は1359円でちょっと値段が高いですが510ページもある全1冊版です。他のは上下2冊に分けられているので価格的にはあまり差がありません。
     「ビッグコミック」昭和43年4月号〜44年7月25日号に連載。ビッグコミックは創刊当初1年間は月刊誌でした。
I.L [アイエル] 小学館文庫 ¥581
 これは複雑というか説明が困難な作品。かつては名映画監督で時代遅れとなり売れなくなった主人公が、どんな人物にも変身できる不思議な女性アイエル(ドラキュラ伯爵の娘?)とコンビを組み、夢や謎を失った現代社会を演出するという連作短編集。
 手塚先生は「I WILL」の意味で「I’L」としたつもりでしたが、予告編に間違って「I.L」とされたため、そのまま「アイエル」としてヒロインの名前にしたそうです。
     「ビッグコミック」昭和44年8月10日号〜45年3月25日号に「地球を呑む」の後を継いで連載。
 アドルフに告ぐ 全5巻 手塚治虫漫画全集 講談社 ¥563〜583
 第二次世界大戦時、アドルフ・ヒットラーに関する極秘文書をめぐって、日本とドイツを舞台にくり広げられるサスペンス大作。
 記者・峠草平やドイツ総領事館員の息子アドルフ・カウフマン、ユダヤ人のパン屋の息子アドルフ・カミル、そして由季江やエリザ、小城先生ら女性たち。戦争という狂気の時代に生きた彼らの運命と恋や憎しみが描かれています。読み応えある作品です。
     「週刊文春」昭和58年1月6日号〜60年5月30日号に連載
 0マン (上下) 手塚治虫中期傑作集5、6 小学館漫画叢書 各¥1165
 ヒマラヤの山奥の地下都市に住む、リスのような尻尾がある種族0マンは人類より進んだ文明を持っていた。彼らは人類を滅ぼし地球を我がものにしようとするが・・。
 主人公0マンの少年リッキーが可愛いです。人種対立や環境問題をテーマにしていて、現在読んでも古さを感じさせません。
 絵も最後まで手抜きされず、読みごたえある傑作です。0マンはゼロマンと読みます。
 リッキーのお母さんが登場するのですが、夏目房之介さんは著書「手塚治虫はどこにいる」(ちくま文庫¥485)の中で、わざわざ模写した絵を描かれて「このお母さんが何か色っぽかった」と紹介されています。(同感)
     *夏目房之介・・・漫画家、エッセイスト
 旋風Z / ピロンの秘密 手塚治虫漫画全集 講談社 ¥565¥657

 この2作は冒険SF活劇ですが、特徴として女性型のロボットが登場します。「旋風Z」ではジェット、「ピロンの秘密」ではミラという名で、見かけはやさしい美人ですが、銃弾をはね返し力持ちで、主人公の良きパートナーとして活躍します。「旋風Z」のあとがきで手塚先生は、身のまわりのことをしてくれるやさしく美しい配偶者がほしいという思いが、ジェットというアンドロイドに現れてしまったと書かれています。
         「旋風Z」    「少年クラブ」昭和32年1月号〜33年6月号に連載
         「ピロンの秘密」 「小学四年生〜小学五年生」昭和35年10月号〜36年7月号に連載

 白いパイロット 手塚治虫中期傑作集3 小学館漫画叢書 ¥1165

 東ヨーロッパ?のミグルシャという小さな国。ボスク博士のふたごの赤ん坊がたどる運命。一人は地下工場の奴隷に育てられ、一人は女王に王子として育てられるが・・・。
 最初は深刻な感じで物語が始まるのですが、途中から横道にそれてしまったような・・・。
        昭和36年8月〜37年6月 「週刊少年サンデー」連載

 キャプテンKEN 手塚治虫中期傑作集2 小学館漫画叢書 ¥1165

 火星植民地を舞台にした西部劇ふうの作品。
 主人公のキャプテンケンとヒロインの水上ケンは一人二役の同一人という設定で描き始めたそうですが、読者から「同一人だろう」という投書が来て、シャクだから別人にしてしまったそうです。おかげで話がおかしくなってしまった?
        昭和35年12月〜36年8月 「週刊少年サンデー」連載