まんが本コレクション 
 近年の新しいマンガはほとんど読むことがありません。
 子供の頃に夢中になって読んだ作品が、やはり懐かしくて、おもしろいと思っています。

 手塚先生以外では、石森(のちに石ノ森)章太郎さんの作品が好きです。
 とくに「サイボーグ009」は中学生のときに初めて買った新書判コミックスということで思い入れがあります。

 横山光輝さんの「鉄人28号」と「伊賀の影丸」、小沢さとるさんの「サブマリン707」と「エムエム三太」、松本零士さんの「ザ・コクピット」や「キャプテン・ハーロック」・・・。

 ていねいに描かれた作品やマンガらしい夢のある作品が好きなので、どうしても昔の古いマンガばかりになってしまいます。
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サイボーグ009 第1〜6巻 石ノ森章太郎    秋田書店Sundayコミックス¥本体390
 石ノ森章太郎さんが昭和39年に「週刊少年キング」に連載開始した代表作。
 死の商人「黒い幽霊団」に誘拐され、改造された9人のサイボーグたちは、その邪悪な計画に反抗し、基地を爆破して脱走した。
 私の好きなのは第6巻「地下帝国ヨミ編」までで、この後は、絵も変化して行き、なんだかな〜って感じです。
 第4巻「ミュートス・サイボーグ編」と第5・6巻の「地下帝国ヨミ編」が最高傑作だと思います。
 最近、メディアファクトリーから新書判が新しく発刊されていて、秋田書店版でカットされたコマやページが復刻されたりしているのですが、装丁はこの秋田書店コミックス版の方が好きです。
サイボーグ009 第1〜10巻 石ノ森章太郎    メディアファクトリー ¥1000〜1200
 石ノ森章太郎作品の全集「ShotaroWorld」版の「サイボーグ009」。
 完全版ということで、秋田書店版ではカットされたページや扉絵も収録されています。
 第10巻は「冒険王」に掲載された「移民編」後半、「ローレライの歌編」「海の底編」の途中までを収録。
 自分的には「009」は「地下帝国ヨミ編」で完結されていて、その後は蛇足かな、と思うので10巻までしか持っていない。
龍神沼 石ノ森章太郎  メディアファクトリー ¥900 
 「龍神沼」「かげろう」「昨日はもうこないだが明日もまた・・・」「きりとばらとほしと」
 昭和35〜37年の「少女クラブ」に掲載された初期短編集。
 デビュー直後の「龍神沼の少女」が巻末に収録されています。
龍神沼 石ノ森章太郎  朝日新聞出版 ¥1900
 「龍神沼」「金色の目の少女」「昨日はもうこないだが明日もまた・・・」「きりとばらとほしと」
 「夜は千の目をもっている」「虹の世界のサトコ」「あかんべえ天使」
 昭和36〜40年の「少女クラブ」「なかよし」「少女フレンド」に掲載された短中編を収録したもの。
 子供の頃に読んだ「龍神沼」(ソノラマコミックス。たしか220円だった)の魅力が忘れられず、もう一度読みたいと思っていました。
 1900円は少々高価ですが、これはぜひ欲しいと思い、買ってしまった。
幻魔大戦 全2巻  石ノ森章太郎  秋田書店Sundayコミックス ¥本体467
 平井和正のSF小説の漫画化。石ノ森章太郎さんの絵がいちばん美しかったと思われる頃の作品。
 ルーナ姫と丈、サンボ、サイボーグ・ベガたちエスパーが幻魔と戦います。主人公の丈には美しいお姉さんがいます。
「丈はあたしのだいじな弟よ。あなたなんかにわたすもんですか・・」「一生そばにいてあげるわ。力になってあげるわ、たとえお嫁にいけなくっても」
 丈はシスターコンプレックスなんですね。それとも姉さんがブラザーコンプレックスなのか?、奥が深いマンガだ!
   昭和42年「週刊少年マガジン」連載。
幽霊船 石ノ森章太郎 メディアファクトリー ¥900
 空を飛ぶ幽霊船と海底魔王ボアーとの戦いに巻き込まれるイサム少年。謎の幽霊船長の正体は?。
 「少年」昭和35年7月号〜36年8月号に連載された石ノ森さんの初期作品。
 このような夢のあるマンガって、最近はまったくありませんね。昔のマンガはおもしろいです。
009ノ1 全4巻 石ノ森章太郎 中公文庫 ¥563
 ウエストブロックの女性サイボーグ諜報員の活躍を描いた連作マンガ。哀愁感のあるストーリーで、お色気とアクションをSF仕立てにした作品です。
 1967〜68年頃、「ビッグコミック」「プレイコミック」など成年マンガ誌があいついで創刊され「009ノ1」は「漫画アクション」に連載されました。
 「ビッグコミック」連載の「佐武と市捕物控」が時代劇で、こちらは近未来。共に石森さんの成年マンガの代表的作品でしょう。ヒロインの衣裳デザインがすばらしい。
鉄人28号 原作完全版   全24巻 横山光輝  潮出版社¥本体829
 雑誌「少年」に昭和31年7月号から昭和41年5月号まで連載された作品を完全収録。
 太平洋戦争時に開発されたロボット鉄人28号を操って、金田正太郎少年が悪の科学者や組織と戦う。
 「三国志」「史記」など歴史物マンガで有名な横山光輝さんは、昔このような作品を描いていた。そういえば「バビル2世」も横山さんでした。
 バッカスやブラックオックスという悪のロボットがカッコ良いです。当時の「少年」で「鉄腕アトム」と共に、大人気だったそうです。
 秋田書店のコミックス版は編集されたものだったので、こちらが完全版。
 パソコンで原稿を修正したのはともかくとして、初出時は平仮名だったセリフを漢字に直したのはいただけません。これでは完全版ではなくなってしまう。ファンはそんなことを望んでいないはずです。
伊賀の影丸 原作愛蔵版 全9巻 横山光輝   講談社 ¥本体1524〜1800
 隠密伊賀の影丸とその仲間たちが、服部半蔵の指令を受け、幕府に敵対する忍者団と戦う。忍者同士の忍法を駆使した戦いが見もの。
 講談社から全9巻として刊行された完全版です。ただ「若葉城の秘密」での服部半蔵は初出版の丸顔でなく、おなじみの般若顔に修正されたものが使われている。
 「若葉城の秘密」「由比正雪」「闇一族」「「七つの影法師」「半蔵暗殺帳」「地獄谷金山」「邪鬼秘帖」「土蜘蛛五人衆」「影丸旅日記」が一冊に一話収録。
 でも価格が高いのが難。せめて¥1000くらいなら買いやすいのだけど。
 この頃の横山さんは、のちの作品と画風が異なっていて、顔に表情があり、絵にも動きがあります。
 「闇一族」と「七つの影法師」は小沢さとるさんが描いたように思えますね。
      昭和36年〜41年「週刊少年サンデー」連載
サブマリン707  完全復刻版 全6巻 小沢さとる   ラポート ¥本体1262
 昭和38年〜40年に「週刊少年サンデー」に連載された作品を全話収録した完全版。
 海上自衛隊の潜水艦707号が世界征服を企む悪の潜水艦組織と戦う。
 海底での潜水艦同士の戦いは男の子なら、わくわくします。昔の子供たちは、このようなマンガを読んでいた。絵が素晴らしい。特に海の描写と艦船はすごい!

 第一部「U結社」編  707号の艦長速見とウルフは第二次大戦中に伊号潜水艦とUボート艦長として、ライバルとして親友として共に戦った仲。
              そのウルフが世界征服をもくろむU結社の首領として速見艦長の前に現れる。U結社の怪潜水艦と戦う707号。
 第二部「謎のムウ潜団」編  大戦中に行方不明になったアメリカ潜水艦ソード・フィッシュのレッド大佐。レッド大佐はムウ帝国を支配し、その力を使って
                   潜水艦隊を編制、世界征服をたくらむ。新鋭潜水艦となった707号が登場する。
 第三部「ジェット海流」編  時速500キロもの高速で流れる海底潮流。その秘密をめぐってN国の謎の潜水艦モビー・ディック号と戦う707。
                  週刊誌で8回分の作品だが、ジュニア改の活躍が印象的。
 第四部「アポロ・ノーム」編。 アメリカが建造した全長800メートル、100万トンもの万能巨艦アポロ・ノームがエイモス・リーグという組織に乗っ取られる。
                  707号は米海軍艦艇とともにアポロ・ノームを追跡する。大作感がある作品だが連載途中で中断。
                  後に単行本で結末が描かれたが、とってつけたようなラストになった。                    
青の6号 (上下) 復刻版 小沢さとる    世界文化社 ¥本体857
 世界各国が海の安全と平和を守るために協力して作った組織「青」。青の潜水艦6号(日本)たちは世界征服を企む組織マックスの潜水艦団と戦う。
 「ムスカ雷撃戦の巻」「ヤマトワンダーの巻」 マックスは戦艦大和を復活させ、青に挑戦するが・・・
  昭和42年「週刊少年サンデー」に連載された潜水艦マンガです。上の「サブマリン707」にはかないませんが、なんてすごいんだ!
大空のちかい 完全版  全3巻 九里一平  マンガショップ ¥本体1800
 昭和37〜39年に「週刊少年サンデー」に連載された戦記マンガ。
 当時の少年たちに海軍機の零戦が圧倒的な人気があったときに、主人公が陸軍で、一式戦「隼」が愛機となっている作品はめずらしく、マニアックな感じがします。
 加藤隊長の下、マレー戦線で隼を駆って活躍する早房一平や安兵衛たち少年航空兵、看護婦の小百合ちゃんやトラひげ曹長などの登場人物。
 加藤隼戦闘隊を描いた物語で、加藤隊長の戦死を乗り越えて、そして第二部はラバウルへと移る。
 「エンジンの音、轟々と、隼はゆく 雲の果て〜♪」という歌を知ったのはこのマンガによってです。 九里一平さんは吉田竜夫さんの弟なんですね。
花の慶次 雲のかなたに  全12巻 画・原哲夫  原作・隆慶一郎  新潮社Bunch Comics Deluxe ¥本体667
 「北斗の拳」の原哲夫が緻密な絵で描く、かぶき者前田慶次郎を主人公にしたかっこいい戦国時代マンガ。全12巻の中で10回は確実に泣けます。
 利家とまつも登場する。まつ様が美しい。感動作!
北斗の拳 全15巻 画・原哲夫 作・武論尊   集英社 ¥971
 核の炎が世界を焼き尽くした近未来(199X年)の無法地帯を舞台にしたアクション漫画の傑作。
 胸に七つの傷痕を持つ男ケンシロウが北斗神拳で悪党を倒す。南斗聖拳のレイ、女闘士マミヤ、そして最強の敵ラオウが・・・。
 少年パットと少女リンが最後の方では成長して登場します。原哲夫さんの描く女の人って、なんて美しいんだ!
シルバー・クロス 全6巻 藤子不二雄A ブッキング ¥390
 世界平和を守るため結成された十字警察のシルバー・クロス、ブラック・クロスたちの活躍を描いたアクション漫画。
 「ビッグ5」編「四号兵団」編「QQQ団」編の他、短編も収録。
 この時代の漫画は、小学生や中学生の主人公が拳銃を撃ったり、車を運転したり大活躍。かっこいい。
    月刊誌「少年」昭和35年6月号〜38年8月号に連載。
ビッグ・1(ワン) 全2巻 藤子不二雄A ブッキング ¥390
 白鳥ケンジ少年が乗り込む捕鯨船団の前に姿を現した巨大な白鯨ビッグ1。謎の白鳥艦隊と悪の黒旗艦隊の戦い。
 昭和37年「週刊少年サンデー」に連載された作品で、巨大戦艦が出たり、艦隊同士の砲戦があったり、時代を感じさせます。
ザ・コクピット 全5巻 松本零士  小学館叢書 ¥1165
 昭和50年前後に「週刊少年サンデー」に掲載された「独立重機関銃隊」「スタンレーの魔女」や、「ビッグコミックオリジナル」掲載の「わが青春のアルカディア」「成層圏気流」など傑作戦記マンガの短篇集です。
 「ビッグオリジナル」掲載作品は、最初「少年サンデーコミックス」から刊行されたため、成人向けセリフや絵が修正されてしまった。これはとても残念です。
まんだら屋の良太 第1〜8巻 畑中純     徳間コミック文庫 ¥680
 九州、九鬼谷温泉を舞台にした人情コメディまんが。温泉旅館まんだら湯のぼっちゃん大山良太(ぼっちゃんって顔じゃないけど)のキャラクターがすばらしい。
 このマンガは、人によって好き嫌いが分かれると思いますが、私は大好きです。なによりアシスタントを使わないという畑中さんを尊敬します。奥さまがベタ塗りなどを手伝っていらっしゃるとか。
 コミックス全53巻(現在絶版)なのに、なぜか文庫8巻で出版がストップしてしまった。続きを読みたい。
  ・・・と思っていたら、平成14年12月に実業之日本社から簡易装丁版(¥371)で一冊だけど「愛欲編」が発売。未読の12編が収録されていて嬉しい。もっと出して欲しい。
無用ノ介 全8巻 さいとう・たかを   さいとうプロ  リイド社¥600
 さいとう・プロが充実していた頃の作品です。
 黒澤映画「用心棒」を意識して描いたと思われ、殺陣シーンは迫力あります。イタリア製西部劇でおなじみの賞金稼ぎを時代劇の主人公にした斬新な設定。
   昭和42〜45年「週刊少年マガジン」連載。 
刃之介 さいとう・たかを  さいとうプロ  講談社¥305(絶版)
 「無用ノ介」が始まる直前の「週刊少年マガジン」に4回連載された2話構成の作品。
 主人公の浪人刃之介(やいばのすけ)は無用ノ介の原型かな。
 この頃(昭和45年以前)のさいとう・プロ作品は最高です。「007シリーズ」(ボーイズ・ライフ連載)も描いていて、ぜひ読みたいと思っているのですが。