ハンマーヘッド

第一次世界大戦当時はインメルマンと呼ばれていた機動法です。(ドイツ軍のエースパイロット、マックス・インメルマンの名に由来します)。実際に彼がこの機動をはじめて実行した人物かどうかは定かではありませんが、この機動をもっとも完璧に行えたのは彼だったということに疑う余地はありません。しかし、その後インメルマンの定義は変わり、第二次世界大戦ではまったく別の機動法を指すようになりました。
典型的なハンマーヘッド機動法では、まず機体を垂直に上昇させます。そして失速の少し前まできたら、ラダーをめいっぱい使って180度機体の向きをヨー軸に沿って回転させ、急降下に入ります。この自分の進行方向を180度変える曲芸飛行は、自分とは反対方向に進んでいる機体の背後に入り込むのに使います。この機動を完璧に成功させるには、タイミング、次に最初の急上昇が行えるだけの充分な速度を確保している事が条件になります。 実際に機動を行う手順としてまず機体の速度が充分出ていることを確認してください。まだ速度が足りない場合には機首を下げて少し加速して下さい。速度が充分ならゆっくりと確実に機体を上へ傾け垂直に上昇させます。この時速度計から絶対目を離さないで下さい!速度を失いすぎて失速する前にラダーペダルを踏み込みます。ここまできたら、左右どちらの方向に旋回するか自分で決めておく必要はありません。180度旋回したら機首は地表を向いているはずです。もし機首が地表を向いていなければ、エルロンを使って微調整して下さい。ここで定針儀またはコンパスをしっかり見てください。すべて問題なくこなしていれば、この機動を開始したときの機体の進行方向と180度反対側を向き、同時に速度が上がっているはずです。お望みの高度まで降りてきたら、急降下から機体を回復させます。戦闘中では敵の機体より若干下に戻ってくるようにします。そうすると敵の射撃手の視界から外れ、運悪く敵のパイロットにきずかれることもありません。