急降下爆撃

爆撃の命中精度を高めることを目的とした、急降下爆撃という戦術が第一次世界大戦後に考案されました。この戦術には攻撃目標までほぼ垂直に急降下して、爆弾を投下した時に機体と標的との水平面での距離をほぼゼロにして爆撃の精度を高めようとする考えが基本にあります。急降下を用いた爆弾投下技術はもともとはアメリカ軍が開発しましたが、これをドイツ空軍(ルフトヴァッフェ)が採用し、あのおそるべき急降下爆撃機のユンカースJu-87やJu-88の開発に至りました。 急降下機動中に爆弾を投下するには適切な高度から標的に向かっていく必要があります。まず標的のほぼ上空まで来たら、標的に向かってできるだけまっすぐ垂直に近い角度で急降下を開始します。標的が視界の中央にあり、エルロンを動かして機体をロールさせると標的も回転して見えるなら、機体は間違いなく標的の真上を降下しています。爆弾の投下は自分が安全に飛び去れるだけの時間的余裕があるうちに行って下さい。また敵が対空砲火で迎撃してきますので心構えをしておかなければなりません。さらに、すべてのパイロット(機体も同様)が長い急降下に耐えられるわけでは決してないので注意してください。急降下爆撃を行う時は、エルロンやダイブブレーキなど使える装備はすべて使って機体の加速を抑えるのが良いでしょう。また急降下中は、エンジンをアイドリング状態にしておくことも忘れずに! 標的を捕そくしたら、視界内に標的を捉えます。敵に狙いを定められないよう、できるだけ高速で飛行してください。あいにくこの当時の兵器は標的を自動で追尾するシステムを搭載できるほど技術が進んでいないため、急に旋回したり対空砲火をしきりによけると、標的に爆弾を命中できなくなるので注意してください。投下された爆弾が飛んでいく距離も含め、爆弾投下ののタイミングを考えなくてはなりません。爆弾を投下したら、自分が投下した爆発に巻き込まれないよう素早く標的から離れながら上昇します。このとき敵の対空砲火に撃墜されないように、高度や進む方向をずっと変え続けて下さい。IL-2は確かに厚い装甲で守られていますが、絶対に撃墜されないというわけではありません!投下した爆弾が落ちた場所を確認するには、外からの視点に切り替えるか、コクピットの片側から爆弾の着弾地点が見えるコースを飛んでください。最初の爆撃で標的を外しても驚いてはいけません。直撃ができるようになるには何回か爆弾投下の練習をする必要があります。