見越し射撃

移動する標的を攻撃するとき、次のような状況に注意してください。自分の前に走っている1台のトラックを攻撃しようと後ろから近ずいていき、少しトラックの脇に出て狙いを定めました。トラックは段々と照準に入ってきました。そしてトラックが照準の中心に来たと同時にトリガーを引きました。しかし、弾はトラックに当たりません。なぜ弾が外れたのでしょう?その理由は簡単です。それは速度の速い弾でも標的まで飛んでいかなければならない距離があるからです。発射された弾は確かに狙った場所に当たったのですが、弾が飛んでいる間にトラックは狙った地点から移動してしまっていたわけです。話をもっと簡単にしましょう。つまり弾は「ハズレ」です。かといって、それでも実際には弾が当たってしまうことがあるかもしれません。そんなことが起こったとしたら、そのトラックはゆっくり動いていたということです! 移動する標的を攻撃する上で肝心なのは、弾が標的まで飛んでいく距離を考慮し、狙いを定めるときに標的との距離に注意することです。したがって、移動する標的を照準に入れて射撃するのは賢いとは言えません。標的の少し前を狙って射撃を行わなければいけないのです。要するに、速く移動する標的を攻撃するには、それだけ前を狙って射撃を行わなければならないということです。これを一般に見越し射撃と言います。これは地上目標の攻撃だけのために生まれたわけではありません。実際にこの原理を活用しないと、空中戦でも対地攻撃でも多くの標的を逃すことになります。エースパイロットでさえ、この原理を無視すればたちまち絶望的な状態に陥ってしまうでしょう。見越し射撃の根本的な原理を理解すれば、少しの練習で偏差射撃をうまく活用できるようになります。