入院二日目から退院まで
 翌1月8日朝動物病院から電話が・・・、
結果はやはり“手術は無理”ということでした。
手術しても切れてしまった神経が元に戻る可能性は少なく
それどころか麻酔から醒めない可能性の方が高いと・・・。
造影して神経が切れているか確認できないのかも尋ねました。
主治医からの返事は「出血の可能性が高く生命の危険がある。」と言われ断念。
また、「褥創予防して管理が良くても感染症などで2〜3年かも・・・。」とも言われました。

後から聞いたのですが
神経の損傷レベルから考えると“安楽死”も勧めるケースだそうです。
双方の両親からもブランディの介護疲れからくる弊害や
近い将来のやってくる別れのことを考えるとブランディは
事故で亡くなったと考えた方がいいのではないかと言われました。

共稼ぎで仕事をしながらブランディの介護ができるのか?
ブランディの介護をすることが私たちの負担になってしまうのでは?
いろいろ自問自答しその中でかすかに安楽死の事も脳裏をよぎりました。
でも・・・
そんなときに限ってブランディの楽しそうな顔が目に浮かぶのです。
一緒に過ごした1年8ヶ月楽しかったことたくさんありました。
アジリティの練習よりもガウガウ・クンクンが大好きで、とっても甘えん坊で、飽きっぽくて・・・
初めて出場したギグレースでは
途中で走るのをやめて反対に私の自転車に引っ張られたブランディ。

今このまま何もしないうちからあきらめて安楽死を選んだらきっと後悔する。
精一杯やって、それでブランディが痛み・苦しむ様な事になったり、
私たちがどうしてもブランディの介護ができなくなった時には・・・。
それがいつかはわかりません。
でも、大変だろうからと言って最初からあきらめたら後悔ばかりの日々を送ることになってしまいます。
私たちの自己満足かもしれないけど
最初にブランディと生活する事にしたとき、一緒に過ごそうと決めた14〜15年分を精一杯後悔のない様に看ていこうと決めました。

ブランディの担当医とも話し合いました。
「精一杯やってそれでも行き詰まったときは、また連れて来るかもしれませんそのときは・・・」

捜しに病院に行くときも病院のゲージの中にいるブランディを見た時も冷静でしたが、
後になって無念で無念でブランディが可哀想で可哀想で涙が止まりませんでした。

2・3日通ううちにふと気がついたことが・・・

そういえばブランディ事故に遭った後鳴き声というものを聞いたことがない。
「どうして?声まで出なくなったぁ?それとも吠える元気もないの?」

事故からどれだけたったでしょうか いつものように面会に行って帰ろうとしたときのことです
かすかに「ウォン・・・ウォン・・・」という声がするのです。
「えっ?もしかして・・・今のがブランディ?あのコーギー独特の大きな声はどうしたの?」
信じられない気持ちで病院を後にしました。
自宅に帰ってゆっくり考えてみると
下半身麻痺でお腹に力が入らないからあの大きい声は出なくなってしまったのだ。
ということに気づき涙が出てきました。

 先日偶然ブランディの事故を目撃した方の話を聞くことが出来ました。
その方の話では
ブランディは、近所でも交通量の多い県道金石線で止まれの横断歩道を横断中(信号無視?)に
タクシーに(前輪で轢かれ後輪に巻き込まれるような形で)轢かれたそうです。
ブランディを轢いたタクシーは全く止まることもなくそのまま走り去ったということでした。

 目撃した人の話では、
ブランディは轢かれたショックで脳震とうを起こしたのか数分動かなかったそうです。
その為その人は
死んだと思った。と言われていました。
その後前足で起きあがったブランディは帰ろうとしたのか這いはいし始めたらしいです。
でも・・・彼が向かっていたのは自宅とは正反対の方向でした。

親切な方が見かねて、近所の派出所に連絡し
「飼い主が見つからなかったら引取るから・・」と連絡先を置いて行かれたそうです。
派出所から警察署にそこからパトカーで動物病院へ搬送されました。
パトカーに乗せられるときは、痛がってないたそうです。

病院にて(少し元気に) ささみもペロリ

入院期間中約10日間毎日病院に通いました。
行く度に主治医は今日はどんな様子か忙しい中説明し
てくれました。

主治医はこれからの事を考えて暗に安楽死という選択肢もあると言ってくれました。
私たちの両親は安楽死を勧めました。
みんなの頭(私達)に安楽死という3文字がなかったわけではありません。

 しかし、それを選択すると必ず後悔するだろうし、それよりもブランディを死なせる
事は到底できる事ではありませんでした。出来るだけの事はしよう!でも・・・
もし
この先、行き詰まったらその時は安楽死という選択肢も考えようと決めました。

 退院までに受け入れ態勢を整えておかねばならず、今までは廊下のバリケンがハウスでしたが
居間にサークルを置き、その中に押し入れ用のすのこを敷いて その上に板状のウレタンを毛布でくるんで敷きサークルには給水器をつけました
どの程度で褥創ができるのかわからず予防に悩みましたがとりあえずはやってみなければ・・・。
一応の受け入れ態勢は整いました。あとはとにかくやってみるだけです。


この間ひとり取り残されて寂しい思いをしたのはマリンです。
どことなく寂しそうで元気がありません。
なにしろマリンが一人で過ごしたのはこの時が初めてでしたから
・・・。