薔薇の封印
2003年12月13日 1F7列26番、12月23日 1F10列64番
初見感想
「薔薇の封印」
十字架に綺麗な五輪の薔薇が輝く舞台上 期待感がつのる
しかし物語の鍵を握る この薔薇も最後まで揃うはずもなく 意味すら弱い。
オムニバス形式の4話だが それぞれ完結されず 途切れる脚本は
これからも永遠に続く〜と含みがあるのだろうか?
消化不良気味で 小池先生の脚本はいまひとつ、、、の感がある。
深く考えず 4つのお話を楽しみ 退団する 紫吹淳のこだわりの美意識を確認し、
ファンタジーとして 楽しむことを薦めたい〜
まず、幕開けがいい、そして巨大スクリーンが効果的
1,2話の前半で眠くならなかったが、期待は後半に向けられた。
応援する楠恵華が目立つ3話だが、役は暗い。目の前の銀橋を走り去る姿が何故か嬉しい。
ツボはいつも越乃リュウだ。
4話では この2人が思い切り悪ぶり派手に踊ってくれる。もっと少人数だったら目立ったのに!
サヨナラショーを意識したショーは FANならずともジーンとくる。
彩輝、霧矢、大空と紫吹が絡む場面は 胸が熱くなる。
しかし劇中 心地よく聞いていたメロディは終演後は口ずさめず、流れてしまった。
胸にジーンと残るシーンはショーの1部分だけで それすらも弱い。
踊るバンパイヤー 紫吹 前髪が顔にかかりうっとうしく見えるが これも美へのこだわりでしょう
ダンサーの本領発揮 これで充分
紫吹によって育ってられた映美くららは 存在感が増したが
演技が1本調子〜どの時代、ごの場面でも。
相変わらずの妖しい女役を振られ 1,2話終了後の彩輝直の印象は困った!
3話のナチ軍服はスタイルの良さで似合ってはいたが 、、、、
今回の敵役、ここしばらく観た作品の中では まずまずの出来だと思う。
もしかしたら声質が受け入れないのかもしれない。
月組生、紫吹、彩輝、大空、月船、、声のカスカス感、スカスカ感が共通して
歌もしっとり感じない。単に音程が取れず 歌が弱いだけか!
霧矢大夢は元気でした、無理してないか〜気にしながら明るい笑顔を見ていた。
以前みたいに手放しで 軽〜く、気楽に〜とはやはりいかない。
基本に忠実なダンスは紫吹を圧倒した。
大空が意外に好かった、、眼鏡姿も新鮮で、嫉妬深い気弱な弟役も妙に似合っていた。
後は押し出しの強さ、アクの強さがあれば面白い
嘉月は 美々と組んで久々に歌った。この公演で唯一 上手い!と思った。
ただ「LUNA」パクリの4話では、役が前回と同じでは あんまりです。
この場面 思いだした、マミ、ダン、ガイチ、ケロ、ルンパ、、、そしてあつ。
専科五峰亜希の扱いが気になった。同期紫吹と組んでのダンスシーンも短く
さほどインパクトもない役。単に美原、紫吹との同期生を並べたい意図なのだろうか〜
1シーンだけであった。ダンサーを専科に置く意味、意義を思う。
「雨唄」ではかりうじて演技はOK!でしたが、もともと芝居は▲の人ですから。
つっこみ所は沢山あり過ぎて〜ミハイル彩輝が簡単?引っこ抜いた十字架 とか、いろいろ。
まずは今回の作品 紫吹サヨナラ、霧矢の復活、
ヒイキ3人(嘉月、越乃、楠)の活躍?で23日もう1回観ることにした。
最後になる ゆっくり楽しみたい。
2回目感想
2003年12月23日 1F10列64番
主題歌「ヴァンパイヤ・レクイエム」♪月の雫を浴びた薔薇〜♪2回目でやっと、、覚えた
前回と大きな相違はなく 細部まで意識して観れた。
前回 下手サブ、今回上手と席によって微妙に 印象が異なる。
プロローグの薔薇の僧院 真っ赤な影達? 好きな場面です。
そして 特筆は 「時の河」(振付 島崎 徹)
前回は 変わった振付だなーで終わったが 今回はしっかり目に焼き付けた。
紫吹は目立つが (コロス)の8人がいい
マントがジャマだったが 皆ダンサー さすがでした。
後は 何時ものように 嘉月、越乃、楠を追って楽しんだ。
本来 彩輝の役 ミハイルが一番 美味しい役だと思う。
正攻法の悪役でも、崩しても、遊んでも、何をしても許されるこの美味しい役を
彩輝は生かしていない。演技が硬い〜余裕が無い〜生真面目?〜大根!!
彩輝が主人公の純粋な心を持つヴァンパイヤで
紫吹が ミハイルだったら このお話がより面白かっただろう
紫吹なら 悪を極めて もっともっと主人公を追い込み 自らも楽しんだだろう。
悪が勝ち、天下を取りそうで 怖いくらいの迫力で演じるだろう。
主人公を輝かせるには 2番手の演技次第
霧矢、大空が目立っても(目立たない!)駄目 彩輝次第なのです。
紫吹はもう ワンマンショー状態。
しかし 歌、ダンスにお疲れが少々見られた。
2回目でも 眠くならなかった。しかし2回で限度だとも感じました。
さようなら 紫吹淳そして美原志帆 大樹 槙、、寂しくなります。
もうしばらく ヒイキの3人が辞めませんように〜