星バウ「花のいそぎ」

2004年8月1日(日) 11時公演 る列21番

偶然 真飛君の入りと出の場面に遭遇 細い人である。
千秋楽前日 劇場には今回のバウチラシはなかった、残念でした。

{いそぎ}とは 大人になる為の準備?期間
平安初期の王朝学園物?友情 競争 憧憬 反抗 そして純愛の青春物語。
バウホールのコンパクトな舞台に和物の美しさが映え 雅な風情を感じた。
ただ 舞台 衣装 話の筋は「花の業平」似で 新鮮味はなかった。

単独初主演の小野篁役の真飛聖は今までの熱い濃い演技ではなく
情熱を内に秘めた静の部分がより強調された演技だった。
歌は特に上手いわけではないが 感情に訴え情があり 力強さとやさしさを感じた。

キーワード?は 小野一族の不思議な力 隠すべき力だった。
この部分が意外にわかりにくいと思う。稗田一族との関係も。

この稗田一族場面は赤黒の照明でオドオドしさを強調していた。
「里見八犬伝」にも似た場面があったな〜

2番手の柚希礼音は反主流派の苛立ちと失恋の痛手を持つ
明るい豪快な動の人物
ナイーブな心理面も出て 美味しい役。こもりがちな台詞が気になった。

大野先生 今回は琴でした。
月の燈影」では三味線でしたから 生徒さんは大変
台詞を載せながら 柚希が一番長く弾いていた。後は真飛、琴、真白でした。
生琴の不安もなく 舞台への集中がアップ 柚希は余裕さえ感じられました。

ヒロイン琴まりえは安定感があり 南海まりは高貴なオーラを感じた。
退団を決めた 彩海早矢凛花せらは目立つ役で最後を飾った。

台詞は現代調 「頭にきた!」「面食い!」そして「子猫ちゃん?」〜
客席の笑いを誘うテンポがあった。

途中話が進まず間延びし かったるさもあったが
フィナーレにむけてグングン盛り上がった。
終演後 涙する観客を目にする。

しかし私としたら 同じ大野作品の「月の燈影」の方に情を感じていた。
真飛大野作品「エピファニー」の車夫 新五郎も好きだった。
今回 本当に色気ある役者になったと思った。

「花のいそぎ」品のよい つややかで いいお芝居だった。