宙組バウ「THE LAST PARTY」
                        2004年10月26日 2時半公演 ほ列15番(センター)
植田景子先生の作品といえば シンデレラ ロック」(主演大和悠河イカロス(主演安蘭けい
ロミオとジュリエット‘99(主演水夏希アンナ・カレーニナ(主演瀬奈じゅん
エイジ・オブ・イノセンス(主演椿火呂花)を思い出した
今回主演の大和のシンデレラ ロックを観ていないのが残念です。
 
さて プログラムで筋は掴んだが イマイチわかりにくい
予備知識なく 観劇に望んだに等しい
植田先生 「バウでしかできない、1人芝居のような実験的な作品を狙い
1人の作家の栄光と挫折の生涯をじっくり描く」当初の目的はOK!
脚本構成力がよく 展開早く 飽きることなく引き込まれていった
時として先の見えない展開に 短くさえ感じられた
主演大和悠河は殆ど出ずっぱりだった。
1段高くなった床の上下で現在と過去、主演と進行役の2役を演じていた
 
それにしても 大和は膨大な台詞量 歌やダンスは僅かで演技で勝負の作品
白シャツに黒ズボンで衣装替えなし 金髪オールバックで大人の男を熱演
小説を書くことにすべてをかけるスコット
自分自身の身を削って書く小説家としての壮絶さ
優しさと悲しみ そしておろかさを大和の演技から感じられた
酒とタバコ フットボールの小道具の使い方も インパクトあり
ただ 死を目前にした40代と若さ溢れる20代との差がなく
抑えた演技がいつのまにか元気のよい いつもの大和になったりして
年齢の重さの持続性がなかった
彩乃かなみは痩せて一段とあでやかだった。
この時代の美しい派手な衣装もよく似合った
大和に飛び乗るシーンで3回目がグラリ、、思わず苦笑してしまった
彩乃の上手さが光った。
スコットを愛しすぎ 正直すぎて精神を病んでしまう激しい女、悲劇の女。
傷つけ方はリアルで 破滅に向かった究極の愛はじっくり見せる場面だった
もう「ロミジュリ」の頃の初々しい娘役ではなく華ある女役。
しかし歌はいいが 声に艶がなかったなぁ〜
 
大和 彩乃の2ショットはビジュアル的にも美しく申し分なし
並ぶと大和の顔の小ささが目立つ
大和の後姿の美しさ バランスの良さも再確認した。
6列目センター オペラグラスなしで 丸まま作品の世界に入っていけた。
 
主演コンビ以外では
スコットの晩年の愛人 五峰亜季は 最初と最後だけの出番
愛人と言うより 大和の母親的存在 派手な顔立ちはこの時代に合う
編集長の美郷真也は 髭をつけ落ち着いた演技で舞台を染めた。
上手いが新鮮味はなく 何処かで見たような演技
出番が遅く印象深い役へミングウェイを遼河はるひ 美味しい役です
スコットとの対比で堅い人物を好演
出演者15名 少ない人数を感じさせない濃い作品だった
下級生まで 台詞が多く 目が離せなかった。
 
舞台上のピアノとシンセサイザーが生音で巧くハマッテイタ
地味な舞台構成で照明 スクリーンでアクセント
 
アル中 精神錯乱 取り上げる内容は刺激的だが
愛と挫折 全体の印象は上々でお洒落な印象さえ残った
芯に立つ大和悠河 存在感ある華ある役者
この作品を通過点として 大きく伸びていって欲しい。