アメリカン・パイ

                 2003年 6月15日 は列15番

貸切公演 お高いチケットを買った〜後悔無し、でも1回で充分!!
 
脚本・演出/小柳奈穂子先生〜月バウ「SLAPSTICK」を初演出(私としては評価は低い)
原作/萩尾望都先生
大好きな萩尾先生の作品を演出するにあたり、小柳先生の思い入れの深さは察するが
消化不良気味な作品に仕上がった。脚色力の問題だろう!
 *1970年頃 アメリカ マイアミが舞台 
   主人公グラン・パは性格が好いが顔が悪いロック・ミュージシャン
  謎のヒロイン リューとの出会いと悲しい別れ「全てが終わり、消えても想いだけが残る」

原作コミックのストーリーを追うばかりで、舞台作品としては盛り上がりを欠く。
「春ふたたび」でしっかり泣いた私は、今回は泣けなかった。
友人は感動して泣いたようだ。個人差がある、、
「人間がただ存在すること」の美しさを表現するにはテーマが大き過ぎたか!!
 
原作コミックは10分で読めた。これを2時間の舞台作品に持たせたのは、貴城けいのチカラ*
美しい人である。細く長い手足。大きなひとみ。
ハスキーな声、?衣装もボサボサのロン毛も全部魅力的。
緻密、繊細とは正反対の性格は素と重なるか?
単純で騙されやすくお人好し、面倒見がよくやさしい、包容力もあり、最高におもしろい。
生活感もでていて、こんなに楽しい役は初めて見る。いいですね〜
感情がもろ出ていて、、この弾け方は心地良い。生ギターのオマケ付き。
 
貴城はバウ「ささら笹舟」の悲劇の武将が最高、
「アンナ・カレーニナ」では朝海を超えた演技。
「アナジ
での下品な海賊も好き。生バウ観劇は初めてでした。
今回の設定に無理がある.
性格はいいが野暮で不細工なおじさんの役を超2枚目の貴城に振るには??
それにしても熱演でした。
 
鍵を握る山科愛〜これほど歌えるとは嬉しくなる、透明な声。本来ダンサーで動作が綺麗。
(インパクトがあったのは
「デパートメントストア」での眼鏡をかけた迷子の少年。)
子役専科かとも思いましたが、演技もOK!
今回第1声があまりに低いので驚く、そして透明感あふれる歌。ギャップが有り過ぎ。
でも目が離せず、ぐいぐい引き込まれていく。作品上 山科が主役でした。
 
誰一人悪役が出てこない今回の作品の中で唯一 くせがある人物を壮一帆
もっとイヤらしく嫌味な人物でしたら 敵役でインパクトがあるが、そうでもない。
小学校からの付き合い!!の幼馴染ですから、形を変えた親友。もっと派手でもいいと思う。
それにしても天勢いづるの医者といい、2人とも役不足。
はまだ2曲短いソロを歌うが、天勢は地味。堅実に演じる。
 
注目の下級生達
牧勢海〜男ぽくワイルド、この雰囲気は私好み
奏乃はると〜バウ・ワークショップでもカゲソロ、
「ホップスコッチ」でも4人組コーラス。シンガー
沙央くらま〜子天狗での演技が生きていた、コメディOK!!
凰稀かなめ〜2枚目ギタリストも違和感ナシ、長身美形
宙輝れいか〜コミックではペットのオウム、ジュリー。バウでは15歳設定。
         太めだが今回は気にならず、個性的。素直な演技は好感持てる。
         貴城とのからみが多く美味しい役かも!

少年、少女群舞の芯を踊る赤いパンツの少年真波そら?いいかも!
 
優柔不断な演出家を支えた強く逞しく明るい雪組生は妙に納得できた(小柳自評)
美しい貴城の表情が今も残る。{誰のFANだ!〜(苦笑)}
しかし、表情は残ってもシンガーとしての歌は印象が薄い、歌は山科だ。
一幕直後の歌は長く感じられ、ストーリーがはじまるのを早く早くとじらされた。
 
注目のシーンは
初めてギターを弾く山科リューの後ろからコードを教える貴城グラン・パ、
2人重なりあうシーンが好き。貴城の横顔がいいですね。
そして、細い腕をさすってあげる場面と死んだばーちゃんを語る場面。

全ての人は存在するだけで意味があるメッセージは何処まで深く伝わったか!!
重いテーマを暖かい空気でつつむ作品でした。
2日目の観劇 これからの期待を込めて〜〜貴城バンザイ*