NIRVANA − グランジのバンドの中で一番有名だった。
             94年ぐらいに、ボーカルのカートコバーンが自殺した。 
             メジャーデビュー盤の『never mind』は、世界で2000万枚売れたそうだ。
             『never mind』はpopで聴きやすいけど、
            他のアルバムは、内省的というか、暗い。
             当時、ファッション番組とかで、「グランジファッションは、
            髪の毛をワックスでラフに遊ばせて、ジーパンもシャツも、わざと汚してヨレヨレ
            にすることがポイント」と言ってた。
             当人のジーパンは、好きでヨレヨレなんじゃなくて、
            貧しくて、洗濯出来んかったっていうだけやろうし。
             髪の毛は、お金がないから自分で切ったり友達に切ってもらうし、
            頭も毎日洗えんから、自然にラフなヘアースタイルになるわけやし。
             サラサラヘアーに憧れてたんやろうけど。
             ダブダブのズボンがちょっと前に流行った。 MCハマーの頃やな。
             今は、ちっちゃいズボンをはいて、下のパンツを見せるのが、世界的にお洒落
             になってるらしいけど。
            それも単に、貧しい家庭の欧米の不良が父親のズボンを借りたら、ブカブカで、
            ベルトでギュッと締めたってだけやしなあ。 
             それを、ネタ切れのファッション業界が、あおっただけやしなあ。
             リーゼントが不良のイメージなのは日本(アジア)だけやしなあ。  
             60年代のアメリカ映画とかでジェームス ディーンとか、プレスリーを見た
            日本の目立ちたがりが、真似したのがそのまま根付いただけやしなあ。
             でも、この前、韓国版『BE−BOP HIGHSCHOOL』みたいな映画をテレビで
            してて、そこに出てくる不良達と、その態度が、日本のそれと全く一緒だった。
             授業中に、おちゃらけて先生をからかったりするのが、全く一緒だった。
             それで、原っぱで“関が原の合戦”みたいのになって、バズーカを爆発させて、
            おちゃらけて、お茶を濁して終わってた。中山美穂役みたいのもいた。
             アジア人って、流され易いっていうか、踊らされ易いんかなあ。
             ヤンキーって言葉自体、意味が、もろアメリカの若者やしなあ。
             RAPとかHIP HOPも、大体がそういうお洒落系とか、かっこいいっていう流れで
            聴かれとるしなあ。 大切な言葉の意味もわからんくせに。
             英語が母国語じゃない奴が、英語のRAPを聴いても、その真意の1割も分らん
            やろうしなあ。  訳詞とか見て言葉の意味がわかってもなあ。
             短絡的っていうか、浅はかとしか言いようがないなあ。 
             「音楽は世界共通語」とか「音楽は身体でリズムを感じるもの」とか言われてもなあ。 
             尾崎豊の音楽を聴いて、涙を流す白人って感じや。
             カート コバーン自身も、昔のアンダーグラウンドの仲間から、
            「売れセンに走った」とか言われて、「そうじゃないんや」って本人は否定して、
            『俺の本当の姿はこれや』ってかんじで、『never mind』以降のは、
            必要以上にアンダーグラウンドな作品になってる。
             『never mind』はポップで結構好きやけど、それ以降のは別になあ。                            『never mind』で人気に火がつく前に、インディーズで発表された
            アルバムの『BREECH』は、凄くPOPやもんなあ。
             POPっていったら語弊があるかなあ。
             三流のスラッシュメタルってかんじかなあ。 俺は、かなり苦手やなあ。
             これの次のアルバムが2000万枚売れて、急に時代のヒーロー扱い
            されたら、そりゃ勘違いして当然やなあと思う。 
             真面目な奴なら尚更、自問自答しまくると思う。
             雑誌に、『BREECH』の中の曲の『ABOUT A GIRL』の事を
             「凄くポップで、BEATLES的でもある」と書いてあった。
             カートコバーンも本音は、『smells like teen spirit』みたいな曲を
            作っていきたかったんやろうなあと思う。  
             アメリカでは、「ニルヴァーナ」じゃなくて、「ナーヴァナ」って発音するらしい。
             まあ、そんなん言ったら、「マクドナルド」じゃなくて、「マクダーナル」って
            発音しんなんけど。 (『ダ』にアクセントを置く。)



 NO MEANS NO − CDジャケットに「カナダ出身のへヴィージャンクユニット」と書いてある。
                   ちょっとPOPだけど、俺は興味ないかなあ。
                   かっちりしたテクニックのある大人が、おちゃらけて作ったかんじだ。

                
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