花まつり
順教寺

 今(いま)からおよそ二五〇〇年前(ねんまえ)、北(きた)インド・カピラ城(じょう)のスッドーダナ王(おう)を父(ちち)とし、マーヤ夫人(ぶにん)を母(はは)として、おしゃかさまはお生(う)まれになられた。
 ある夜(よる)、マーヤ夫人(ぶにん)は、右(みぎ)の脇(わき)から、体(からだ)の中(なか)に白(しろ)い象(ぞう)が入(はい)る夢(ゆめ)を見(み)て、懐妊(かいにん)された。出産(しゅっさん)のために実家(じっか)のある隣国(りんごく)に帰(かえ)る途中(とちゅう)に立(た)ち寄(よ)られたルンビニー園(えん)という花園(はなぞの)で休憩(きゅうけい)をされ、美(うつく)しいアショーカの木(き)の花(はな)を折(お)られようとして右手(みぎて)を伸(の)ばされたとき、右脇(みぎわき)からおしゃかさまはお生(う)まれになられた。この時(とき)、天人(てんにん)がおりてきて、太子(たいし)の頭(あたま)の上(うえ)から、甘露(かんろ)の雨(あめ)を降(ふ)らせ、花(はな)びらをまき、あたりに香気(こうき)が漂(ただよ)った。その中(なか)を太子(たいし)は、七歩(ななほ)あゆまれ、右手(みぎて)は天(てん)を指(さ)し、左手(ひだりて)は地(ち)を指(さ)して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)」と言(い)われた。
 この日(ひ)は、四月八日であったといわれる。
(ほとけの子 春のしおり 花まつり[東本願寺]より)
  順教寺では毎年4月に、お釈迦さまの誕生をお祝いする「花まつり」を開催しています。今年は4月23日()午前10時からの予定です。

最初に皆さんで「正信偈」をつとめたあと、絵本『シャカ』の読み聞かせをおこないます。そして、ひとりずつお釈迦さまにお花をおそなえしお参りします。最後はおやつタイムです。

親子、お孫さまといっしょに、お寺の本堂にすわって、仏さまに手を合わすことが、どれだけ尊いことで大切なことか、このごろ特に思うようになりました。子どものときに、お寺にいき、合掌する、そのことだけでも、その子にとってどれだけ貴重な体験だろうか。たとえ、小さな経験かもしれないが、一生忘れないことになるのです。大人になって、そう言えば子どものころ、親とおばあちゃん、おじいちゃんとお寺に行ったなあと。そのことがどれだけ人生を生きていくうえでプラスになることか。今、そういうことが本当になくなってきました。この花まつりをご縁に一期一会の出遇いの大切さを親・子ともどもに確かめ合うことができればと念じております。

どうぞ、「花まつり」にお越しくださいませ。お持ち申しております。

 
【にちじ】 2016年4月23日(土) 午前10時

【ばしょ】 きたでらまち じゅんきょうじ

 

■お子さん、お孫さんとごいっしょにどうぞ。お釈迦さまの誕生をお祝いします。

花まつり《プログラム》
1.正信偈のおつとめ
2.絵本『シャカ』
(油野誠一著、福音館書店)の読み聞かせ
3.お釈迦さまに甘茶をかけ、おまいりしました。
ひとり一本カーネーションをもって順番を待ちます。
みんな上手におまいりできました。    
4.みんなで記念写真をとりました。
5.おやつタイム 
 甘茶とさくらもちをいただきました。