幡谷 明 先生



[略歴]1928年 島根県浜田市顕正寺に生まれる。
          
    1954年 大谷大学文学部研究科修了
          
    1994年 大谷大学教授を退任
 
[主要著書]『浄土三経往生文類試解』、『親鸞教学の思想史的研究』、『浄土論註』
        
         『親鸞の浄土観』、『曇鸞教学の研究』、『浄土論註上下二巻対照表』(編著)、
        
         『悲喜交流』、『大悲の妙用』、新刊『大乗至極の真宗』(幡谷明先生傘寿を祝う会編集・発行)


講座名 /場所 順教寺   日時 講題
 第9回公開仏教講座 2010年5月18日  『委託と応答〜知恩報徳の歴史〜』 
 宗祖親鸞聖人讃仰法話会 2011年5月17日(火)   「称名報恩」 
2010年 順教寺 公開仏教講座 
※ 御礼 遠方から多くの方々がご参加くださいました。誠に有難うございました。
       
     
 ※今回、松本梶丸師法話集『知恩報徳』(順教寺発行)がご縁で幡谷先生にご法話いただくことになりました。

「聞」という仏教青年会主催の聞法会が金沢別院で行われました。最後の日に、幡谷(はたや)(あきら)先生がお話なさって、私は幡谷先生の話を聞いただけで満足でした。お念仏の世界はこういう世界だなと。理屈でもなんでもないです。お念仏の世界の証明者です。お念仏の世界を生きるというのは、こういうことだなあと、身体で仏法を語っておられます。そういう先生です。お念仏がわからなかったら、お念仏に生きている人に出遇えばいいのです。

 その時おっしゃったことの一つに、「仏さまのたくさんの言葉を覚える必要はありません。ここに響いたひとことに出遇えばいい」と。そして『法句経(ほっくきょう)』というお釈迦さまのお言葉を集めた古い経典の一節を紹介されました。「無益な千の言葉を聞くよりも、心に響き心の静まる一語に出遇う方が大事だ」という意味の言葉です。心に響いたということは理解するよりも深い事実ではありませんか。響いてきたんですから私の計らいではありません。心に響く一語に出遇えば、生涯そのひとことは何度聞いても新しい。仏法というのはそういうことです。

               【松本梶丸師法話集『知恩報徳』(順教寺発行)P.64より】