金平内視鏡外科研究所<エルク>は,小さなきずで手術することにこだわる外科医達のネットワークです.

 

最近の手術症例 No.21 2003年11月                                               <ほかの症例を見る>

サイドウィンドウ付手術用直腸鏡による直腸癌の治療

直腸下部にできた平べったい絨毛状腺腫(じゅうもうじょうせんしゅ)に対して,何度か内視鏡で治療

されていた患者様です.それまでの切除が十分ではなかったのか,再発を繰り返しました.今回の

検査でも直径およそ4センチの腫瘍が見つかりました.今度こそしっかり切り取って,二度と再発しな

いように,手術治療を選択しました.しかし,従来の手術方法では直腸の腫瘍はなかなか思うように

切り取れないのです.へたすると,人工肛門になってしまう場所です.今回はオリンパス社と共同で

開発した,サイドウィンドウ付手術用直腸鏡を使用して,この直腸腫瘍を,一括で切除することに成功

しました.器具の詳細につきましては,研究のページをご覧下さい.

この器具を使用した手術の適応になる病変は,腺腫や粘膜に限局するがんです.大きさは4センチ程度

までが良い適応と思います.

 <絨毛状腺腫をサイドウィンドウ内にとらえる>  <腫瘍を左手の鉗子で引っ張り上げ,電気メスで切る> <腫瘍が全部切り取られた様子.筋層が見える>

<粘膜の欠損部を,縫って閉じている.熟練を要する><縫い終わったところ.糸を留める銀クリップが見える><直径4センチの腫瘍を完全に一括で切り取った>

この手術では,おなかやおしりに一切キズができません.患者様は翌日

から歩行可能です.ほとんどの方が1週間以内に退院できます.

この手術は富山協立病院にて行いました.左の写真は,前列左から

広野Ns.佐藤君(富山医薬大学生),大堀Dr,後列左から針原Ns.,本吉Dr,

金平,火爪Dr,古野Drです.

 

 

 

 

 

 

                                           

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