BEFORE

2001年に映画館で観た!



「バニラスカイ」
予告を見て絶対見たいと思いました。トム・クルーズと二人の美人キャメロン・ディアス、ペネロペ・クルスの共演するサスペンス映画で、「愛のメモリー」的な映画だと思っていましたが、予想外の展開で、驚かされました。キャメロン、美人ですが、ああいうセリフを言われるとドキッとします。キャメロンならストーカーされたいという気になりました。こういう映画はちょっとでも内容に触れるとネタばれになってしまいますね。ただ正直言うと期待はずれでした。でも元になった「オープンユアアイズ」を見てみたいと思いました。
「ハリー・ポッターと賢者の石」
原作通りで楽しかったです。165分という上映時間があっという間でした。ハリポタもハグリットもイメージ通りでした。で一押しがハーマイオニーで、おしゃまな感じでとってもかわいかったです。スネイブがきれいというより単に怖かったのが違うかな。でもダイハードのテロリスト、アラン・リックマンだとわからなかったです。クイディッチがきちんと映像化されていて見応えがありました。子どもも大人も楽しめる映画とか言われていますが、小さい子どもだったら怖いだろうなと思いました。秘密の部屋も作っているそうですが、早く見たいです。
「シュレック」
醜いモンスター、シュレックは外見とは違い、デリケートで勇敢で素晴らしい内面を持っています。口やかましいロバと一緒にお姫様を救い、王子に届けることになるのですが…まず主人公が醜いモンスターという今までの童話とは全く違った設定からしてすごいです。でその醜いモンスターにだんだんと感情移入していくから面白い。キャメロン・ディアス似のお姫様には驚かされましたが、意外な展開にはもっと驚かされました。続編が出来たらまた見に行くんだろうなぁ。
「エボリューション」
アイバン・ライトマン監督の「ゴーストバスターズ」ならぬ「モンスターバスターズ」でした。進化によってどうしてあんなにぐちゃぐちゃになるのかよくわかりませんでした。なんでドラゴンになるんだろう。でも「Xファイル」のデビッド・ドゥカブニーが楽しそうにセルフパロディ的な役を演じていてよかったです。ただ映画自体は高いお金を出して劇場で観るほどではなかった…
「ソードフィッシュ」
「マトリックス」を越えたと宣伝されている「ソードフィッシュ」。確かに人質爆死シーンの飛び散る鉛玉には仰天しましたが、映画的には「マトリックス」とは別物でした。むしろネタバレになるので書きませんが、某映画に似たテイストだと思いました。トラボルタが冷徹かつスマートな悪役を好演しています。先の読めないストーリー展開で、この映画に関することは何も見ないで読まないでとにかく見に行った方がいいです。仰天するアクションシーンの連続ですが、まさに仰天するのは…
「仮面ライダーアギト PROJECT G4」
テレビが大盛り上がりを見せている「アギト」の映画は、子どもよりも大人が楽しめる感じでした。テレビも子どもが理解できるのかと思ってしまう内容ですが…。映画はスペシャルとは違ってテレビを見ていないと全くわけがわからない内容でした。しかしたくさんのアンノウンが出てきたり、新しいフォームが劇的に登場したりとテレビを見ている人には絶対楽しめると思います。傍若無人な言動の女性自衛官、死をかけて戦うG4、そして三人のライダーたちと、キャラが立っていて良かったです。この映画はテレビとつながらないまったくの番外編だったのが残念でした。最後に真菜ちゃんの見る未来がどうテレビと関わってくるのか、楽しみです。
「ターン」
時を扱った映画は、名作が多いような気がします。北村薫原作の「ターン」を観ましたが、名作リストに付け加えたくなるような小品でした。事故にあってから自分一人だけで繰り返される毎日。そしてある日突然かかってきた電話。電話でつながることによって「生きる」目的を取り戻します。母親との電話のシーンや、二人でデートのシーンなど、ジーンときました。牧瀬里穂の透明感と演技力が映画を嘘にしていなかったです。母親の倍賞美津子もいい演技していました。相手役も最初はどうかと思ったんですけど、誠実そうな人柄が出ていて良かったです。原作にほぼ忠実に作られているのではないかと思います。邦画を劇場で見るのは久しぶりでした(って千と千尋観たけど…)。
「トゥームレイダー」
ゲームを原作にした映画はダメなのが多いけれど(っていってもすぐに頭に浮かぶのは「マリオ」か…「ストリートファイター」も「ウィングコマンダー」も観ていなし。「モータルコンバット」はB級テイストで楽しめたけど。)、これは良かった。なんといってもララになりきっているアンジョリーナ・ジョリーがバッチリでした。アクションができて頭も切れる強いヒロインを演じていました。執事もなかなかいい味出していました。内容はずばり「世界を救え」というでハラハラどきどきの女インディ・ジョーンズで、あっという間の2時間弱でした。秘密結社イルミナティが出てきてピラミッドパワー(アメリカの一ドル札に目のあるピラミッドの絵がある)を得ようとするというのが妖しくて良かったです。2を絶対作ってほしいです。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」
RPGの本家本元元祖のDungeons & Dragonsの映画ということでこれは観に行かなくてはと思って観に行きました。ジェレミー・アイアンズが楽しみながら悪役を演じている感じがしました。トラップのシーンを観て、インディ・ジョーンズみたいと思いましたが、よく考えたらこっちが本家本元でした。女王と議会との敵対とか酒場のシーンとかは「スターウォーズ」、といろいろと他の映画を彷彿させるものがありました。ドラゴンがたくさん飛びまくるシーンや、ドラゴン対魔法使い、ドラゴン対ドラゴンのシーンなど、ゾクゾクしました。もっと美人にしてほしかったけど、エルフが出ていたり、ドワーフが出ていたりと、なかなかD&Dしていました。ただ最後が続編ができると言うことなのかも知れないけれど、意味不明でした。でも続編が出来たらまた観に行きたいです。あとオークとかビホルダーとか出てきたけれど、もっともっといろんなモンスターが入り乱れてほしいです。
「キスオブザドラゴン」
ジェット・リーいいです。身体が小さいんだけど、アクションのキレがいいし、アクションシーンは爆笑でした。特に空手道場での格闘シーンや事務室での格闘シーン、良かったです。ブリジット・フォンダとのからみも楽しかったです。リック・ベッソン脚本だけあって、「ニキータ」「レオン」を彷彿させるシーンがいくつかあって面白かったです。刑事役がもろに「レオン」のゲイリー・オールドマンとかぶっていました。タイトルの意味が最後に分かるのもよかったです。
「ドリヴン」
エステラ・ウォーレンが出ているのと、予告で面白そうだったから観に行ったが、ストーリーがダメでした。本線中に他のドライバーを助けるためにサーキットを逆走するのはあまりにも非現実的すぎて呆れました。エステラの扱いも単に女でも出しておけという感じで、なんでそういう行動をとるか、不自然でした。公道のカートマシンの走行は面白いけれど、これも嘘っぽいし、まるで何のおとがめもなしにすぐ次のレースに出るのはおかしいです。レニー・ハーリン監督、ダメですね…スタローン、下手ですね…
「千と千尋の神隠し」
予告を見たら何がなんだかよくわからなかったのですが、映画を見て、やっと神様をお迎えする湯屋に迷い込んだ人間千尋の話だとわかりました。転校してへちゃむくれていた千尋が両親と自分を助けるために魑魅魍魎の世界でがんばる様子はとてもワクワクさせられました。階段を駆け下りるシーンとか雨樋を伝って走るシーンとか思わず宮崎駿らしくて笑ってしまいました。釜爺とかババとか相変わらず泥臭くてキャラが立っていました。がんばってがんばっておにぎりを食べながら大泣きするシーンはとてもじんときました。別れのシーンも感動しました。しかし釜爺が「愛だなあ」とか言うのは興ざめというか、宮崎駿の照れなのかなと思いました。それからこの両親、ずうずうしいかったですね。千尋がかわいそうかも。あとまっくろくろすけが活躍していてよかったです。宮崎駿監督にはまだまだアニメ映画を作ってほしいです。
「ジュラシックパーク3」
柳の下にドジョウが三匹で、三匹目だからあまり期待しないで行ったので、楽しめました。ストーリーは1から見るとだんだんと薄まってきてはいますが、それに反比例してSFXは素晴らしく向上しています。特にプテラノドンが大活躍するのが良かったです。他の恐竜たちもリアルでした。ただとんでもない夫婦とよくも生き延びていられたという息子の家族愛の話は、鼻につきましたが。ローラ・ダーンも出ていてとりあえず活躍したのには驚きました。4も作られるのでしょうか。見てみたいです。
「猿の惑星」
昔BSで放送された「猿の惑星」の一作目はそのラストで強烈なインパクトを与えてくました。さらに「続」「新」「征服」「最後の」と全5作と続きタイムパラドックスの素晴らしいSF映画シリーズの一つとなりました。その「リ・イマジネーション」である「猿の惑星」はあまり期待しないで見たらとても楽しめました。監督がティム・バートンなので、もっとブラックな感じかと思いましたが、十分普通な映画でした。ラストは賛否両論なようですが、続編ができるのだと思います。しかし猿とかゴリラとかのメーキャップがすごすぎます。本物らしくて怖いくらいです。最後にエステラ・ウォーレンがかわいかった〜
「AI」
AIはまさに「あい」という映画でした。たぶん母親である人が観たら、ものすごく感動するのではないかと思います。「母をたずねて三千里」という感じですか。しかし父親というのはどういう存在なのかなと思います。「ET」でも父親は不在でしたし、「AI」では存在するけれど存在感がありません。子ども向けのような感じを受けますが、ジュドー・ロウのジゴロロボットの露骨なセリフや、ロボットフェスティバルの残虐な破壊シーンは、つらいものがあります。海の中で終わってもそれまででしたが、さらに話が続いて感動が深まりました。スピルバークは「ピーターパン」をモチーフにして「フック」を作り、失敗しましたが、「ピノキオ」をモチーフにした「AI」はハースト君の好演もあって成功だったのではないでしょうか。
「ハムナプトラ2」
前作のメンバーを揃えての続編は、B級テイストをさらにアップさせて楽しませてくれました。CGを使いまくりの大戦闘シーンは、壮観なものがありました。膨大なエキストラを使わずともスペクタクル映画は作れそうですね。前作の過去がからんでくる構成はなかなか良かったです。ラスボスの、ハリー・ハウゼンのダイナラマのような動きには笑ってしまいました。
「ギフト」
まったく前知識もなく人に面白いよと勧められて観ましたが、ショッキングでした。サム・ライミ監督の作品というのもタイトルバックで初めて知りましたし、キアヌ・リーヴスの汚れ役というのも驚きました。誰もが疑わしく、超能力によるフラッシュバックもミスディレクションがきいていて、最後まで真相が分かりませんでした。さらにラストはなるほどいう感じでした。浴室のシーンが出てきて、「ホワットライズビニース」を思い出しましたが、それ以上にショック演出で怖かったです。サム・ライミ監督のけれんみのきいた正当派?ホラーがまた観てみたいです。
「ハンニバル」
観た後で夕食を食べようと思っていたら、見終わった後、全く食欲がなくなりました。途中までいい感じだったのですが、最後の晩餐シーンはさすがに気持ちが悪かったです。あのシーンは、強烈すぎるので、俳優としてはマイナスになる役だと思いましたが。前作でアカデミー賞を受けたのが不思議だったのですが、続編は単なるスプラッターになってしまいました。さらに続編が作られるのかどうかわかりませんが、アンソニー・ホプキンスは当たり役ですね。
「プルーフオブライフ」
メグ・ライアンとラッセル・クロウの共演で話題の映画です。メグのファンとしては複雑な心境でした。ストーリーはテロに夫を誘拐された妻が、夫を取り返すために交渉人に頼み、その妻と交渉人が惹かれあうというものです。ラブストーリーの部分は思ったよりも抑えられていて、どちらかと言えば、テロ集団の生活や人質奪回のアクション場面に力が入っているような気がしました。ラッセルはストイックだけどメグにメロメロという感じで、メグはあまりラッセルに恋してしまったという感じがしなかったです。見終わった後なぜか「ボディーガード」を思い出してしまいました。メグにとってはターニングポイントになった映画ということですが、高い評価は受けそうもありません。本人の好き嫌いに関わらず、やはりメグはロマンティックコメディの女王なので、それ以外で成功できないとなるとつらいかもしれませんね。なおタイトルバックの無駄に流れる空撮にはどういう意味があるのだろうかと思ってしまいました。
「アンブレイカブル」
「シックスセンス」のシャマラン監督の新作。「シックスセンス」を見た人は最初から全てを疑って観てしまうので、やはり先に「シックスセンス」を観ておくべきでしょう。列車事故で一人だけ生き残った男と、アメコメにのめりこんだ脆い身体の男の出会いから意外な展開で話が進みます。だまされないでおこうという気持ちで観ていたけれど、最後はあっと驚きました。こういう展開ってあるんですね。トリロジーということであと2作作られるらしいですが、これ以上意外な展開は作り得ないような気がするのですが、それをまた裏切ってくれるのでしょうか…