2004ミステリ感想(11月・12月)
11月
「火の神の熱い夏」(柄刀一)母が殺されてから6年、父が焼死した。だが父の背中にはナイフが刺さっていた。二つの殺人を結ぶ鍵は?
最後に明かされた真実は、確かに意外でした。推理しあうのも良いです。しかしそこまでのトリックが必要なのか疑問だったりして。実行可能なのかもわかりません。
「水の迷宮」(石持浅海)水族館に脅迫メールが届き、展示物がねらわれる。そして起きた殺人事件。犯人はいったい誰?そして目的は?
限定された水族館というスペースだけで話が進行しますが、サスペンスにあふれていて厭きさせません。現在進行で事件が起き、論理的に推理が行われます。真相は確かに感動します。ただその後の処理がどうかというと…。
「リピート」(乾くるみ)電話の声は地震を予告し、それは的中した。現在の記憶をそのまま持って過去の自分の身体に戻れるリピート、人々がそれに参加した時…
「リプレイ」をちゃっかり作品に出して本歌とりしていくのは笑いました。「ターン」にふれないのはなぜ?死の真相が予想外で感心させられました。ただラストがね…

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