2013年読んだミステリベスト10
第10位
デイヴィッド・ベニオフ
『卵をめぐる祖父の戦争』
下ネタ満載でコミカルだけど戦争の悲惨さも描かれている。戦争中に卵を探しにいくという冒険と皮肉なラストが面白い。
第9位
スティーブ・ハミルトン

『氷の闇を越えて』

読みやすさ抜群。全体のしかけ?がすごい。私立探偵との関係が良かった。10位9位とも金沢読書会で読んだ本。参加しなければ読むことはなかったと思うので、参加して良かった。
第8位
周木 律

『眼球堂の殺人』 

トリックが大がかりで楽しかった。本をぱらぱらするとダメなのがとても良い。後日談がまたビックリ。
第7位
エラリー・クイーン

『最後の一撃』

これぞフィニッシングストローク。小道具のこだわりはさすがクイーン。クイズにあるような登場人物の正体には笑った。
第6位
七河 迦南

『空耳の森』

前前作、前作を読んでないともったいない短編集。ネタバレサイトを見ないと作者のはりめぐらせた企みにたどり着けない?
第5位
梓崎 優

『リバーサイド・チルドレン』 

前半のカンボジアのストリートチルドレンの小説部分に実は伏線をいっぱいふくんでいる。ストリートチルドレンが警官に撃ち殺されても当たり前のカンボジアでしかありえないミステリ。見事なwhydunit。
第4位
イヴリン・パイパー

『バニーレイクは行方不明』

ビブリオバトルのチャンプ本だったので読んでみたら本当に面白かった。パリ万博事件を基にしているけれど、母親の狂気が迫ってきて、本当に娘は存在したのか、後半一気読みだった。ラストがまた(以下略)
第3位
朝井 リョウ

『何者』

今の時代の就活はたいへんだー、この若者たちは痛いなあ、となんとなく読んでいると、最後に…。これ、ミステリだ。
第2位
パトリック・クウェンティン

『二人の妻を持つ男』

前妻と今の妻の間に板挟みになる主人公の追い詰められっぷりがすごくてどきどきはらはらした。さすがクウェンティン。
第1位
伊坂 幸太郎

『残り全部バケーション』『夜の国のクーパー』『ガソリン生活』

やはり、伊坂幸太郎は抜群に面白い。『ガソリン生活』は車のデミオによる一人称のミステリ。

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