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"RELAY STORY"翻訳版



リレー小説「題未定1」の英語版が、Englishページにあります。 第1話を英語に訳してアップしたのに英語でリレーが続いています。 何話か進んでいるのですが、日本語版とはまた違った展開を見せています。 その翻訳版をここに公開します。続きを書きたい方は、英語でお願いします。   

第1話 こんなに晴れた日には、仕事はしたくない。ましてや土曜日の午後となれば
なおさらだ。それで、俺は仕事もそこそこに、愛車のホンダ「アコード」に飛び乗って街に
遊びにいくことにした。それが、間違いの始まりだった。
荷物を放りこもうと開けたトランクの中に人間がいた。俺は人形か何かだと
思った。しかしそれは本物の死体だったのだ。

第2話 俺はどうしたらいいのかわからなかった。トランクを閉めるべきだろうか。誰かに死体と一緒にいるのを見られたらどうしようか。
 俺はトランクを閉めて警官を呼ぶことにした。鞄から携帯電話を取り出したその時に、男が俺の後ろに近づいてきた。彼は黒いサングラスをし、頭はカーリーヘアーだった。そして彼の指の一本はなんだか悪いようだった。
 「やあ」と彼は俺に近づきながら言った。「どうかしましたか?」(1/8 Lincoln)

第3話 「こんにちは。いや、大丈夫です。」
トランクを閉めると同時に俺は言った。彼は死体を見なかった、はずだ。俺は素早く考えて平静を装いながら彼に話しかけた。
 「今日は散歩ですか?」
 「ええ。」と彼は言った。「こんなよく晴れた日には私はいつも公園に散歩に行くんです。」
 「ああ、それはいいですね。ご一緒したいんですが、事務所に行かなくてはならないんで。さよなら」
 私は車に乗り込み、ゆっくり動かした。とにかく出かけた方がいい、と私は感じた。
 彼に真実を話すべきだっただろうか?しかし俺は彼に何か危険なものがあるような気がしたのだ。
 何をすべきだろうか。俺は東京の中心部を運転していた。あれは本物の死体だったのだろうか?それとも単なる人形か?それをもう一度確認するための場所が必要だった。道をはずれた、誰も行かない場所が。
 俺は山の近くの公園に着いた。俺はそれを駐車スペースの一角にみつけた。そこには人口の丘へ工事人が通り抜けるための狭い入口があった。
土曜日だったので、働いている者は誰もいなかった。俺は車を運転して狭い入口をゆっくりと通り抜けた。左側にいい場所をみつけた。そこには俺の車をうまい具合に隠してくれる木が何本かあった。
 俺はサイドブレーキを引いて外に出ると静かにまわりを見まわした。あたりには誰もいなかった。俺は鍵をトランクの鍵穴に差し込み、トランクを開いた。(2/2 T.Kitagawa)

第4話 そう、俺は正しかった。それは本当の死体だったのだ。死体はすでに俺がトランクを開けた時よりも色が変わっていた−少し灰色っぽく。死体の眼が閉じられていたことがただうれしかった。
 見たことのない死体だったが、東京の平均的なサラリーマンのようだった−半分死んでいるような。とにかく誰かが完全に殺したのだ。死体は33歳くらいか。多分銀色のホンダの車か何かを運転していたことだろう。俺は死体が独身であることを祈った。
 俺はこんな風に死体を見ていることが変に思えて近くのベンチに座って煙草を持った。俺はまだどうしたらいいのかわからなかった。
 突然俺は他の車が泥道を近づいてくる音を聞いた。俺は飛び上がり、トランクをぴしゃりと閉めると煙草をつかんで木陰に駆け込んだ。俺は相手に見られることなくそれが誰かを確かめたかったのだ。
 車は入口を通り抜けてきた。俺の心臓は止まった。それは大きな黒いBMWで、窓も黒く、ピカピカに飾り付けられていた。
 今では本当にトラブルに巻き込まれてしまった、と俺は悟った。(2/4 Lincoln)

第5話 BMWはちょうど俺の車の横に止まった。しばらくして(それは1時間のように感じられたが)車の中で何も動かなかった。黒い車を見ていると俺の掌に汗がにじんでいるのに気づいた。その時突然運転席のドアが鈍い音を立てて開いた。俺の車が邪魔して運転手の顔はよく見えなかった。しかしその男は裏の世界の者であることは確かだった。男は用心深く俺の車に歩み寄り、ドアに手をかけた。「畜生!」と俺は思った。「ドアに鍵をかけてなかった!」
 その男は俺のホンダの中を探った。それから自分の車に戻ると後ろのドアに近づいた。黒い窓が少し開き、次の瞬間仕立てられたスーツを着、パイプをくわえながら太った男が降りてきた。男はトランクとタイヤの周りを調べた。
 「この仕事は終わった」と太った男が言い、BMWに乗り込んだ。運転手は男の後からドアを閉めた。そして彼らは車を回すと駐車場を去っていった。(2/4 Toshi)

第6話 俺は5分ほど身動きできなかった。遂に立ち上がった時には、まだ震えていた。奴らが戻ってくるかと思った。たぶん仲間を連れて。しかし15分たっても、俺はまだ一人きりだった。
 奴らは死体を見たに違いない。なのに何故やつらは去っていったのか? 意味がないように思える。
 俺は車に歩み寄ろうとしたちょうどその時、明るい光が輝き、俺は火に包まれながら後ろに吹き飛ばされた。 激しく地面にたたきつけられ、転がって俺の素敵なホンダの燃えている残骸を見た。
 奴らは俺の車に爆弾を仕掛けたんだ!奴らが去っていったのも不思議ではない。俺のホンダは完璧に破壊されていた。俺のCDのコレクションやノート型パソコン−そしてタマゴッチも!!
 そして俺は戻る方法もなく山奥に取り残されてしまった。少なくとも煙草はまだ持っていたが。(2/19 Lincoln)

第7話 俺はまだ30分間待っていた。次に何をすべきか考えていた。考えている間に15本の煙草を吸ってしまい、最後の煙草に火をつけた。俺はあたりを見回したが、やはり他には誰もいなかった。それで俺は爆破された車に近づくことにした。
 車はまだ煙が出ていたが、火はもう消えていた。中をのぞき込んだが、全部燃えてしまっていた。多分あの死体も灰になったことだろう。アーメン。俺のたまごっちも天にめされ、画面にはローストチキンが映っていることだろう。アーメン。俺は孤独を感じながらあたりを見回した。
 その時、俺は木の枝に何かをみつけた。その気に近づいく。それは爆発によって飛ばされた俺の鞄だとわかった。
 俺の携帯電話!鞄の中にあるにちがいない!!俺は木に走り寄ると、枝に飛びついた。何度かジャンプして、ついに取ることが出来た。そして俺は鞄を開けて中をのぞき込んだ。 (3/5 by Cinos)

第8話 それは奇跡だった!携帯電話はまだそこにあり、使えそうだった。調べている間に、電話が鳴り出した。俺はもうすこしでそれに答えるところだった。しかし俺は考えた。
 「待てよ。もしもそれがヤクザで俺がまだ生きているか確認するためにかけてきたのだとしたらどうしよう。たぶんやつらはどこかで俺の番号を手に入れたに違いない。やつらは確かにそういつつながりを持っている」
 それで俺は電話に応えないことにした。電話が鳴りやむまで待った。そしてやつらがかけ直す場合も考えてもう10分待った。
 それから俺は電源を入れて、110番に電話した。警察が出たちょうどその時に、俺の電話のバッテリーが切れた。 (3/6 by Lincoln)

  この続きは、英語でお願いします。

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