ふるさと紹介
私には3つのふるさとがあります。
一つは生まれ育った小松市麦口町といわれる山間の小さな村です。高校卒業までの18年間の生活の場です。
二度と戻ることはないと思って出た地でしたが、年とともに、このふるさとに帰りたいという思いが募ってきました。
来年からはわずかに残っている土地と生家の手入れに暇を見つけて帰りたいと思っております。
2つ目は、10年間を過ごした富山県です。
高速道路から呉羽山を越えた途端に飛び込んでくる立山連峰は、いまでもふるさとに帰ってきたんだと言う思いになります。
徹夜で実験した後、明け方に大学の屋上から見たモルゲンロートに染まった立山連峰はすばらしい眺めでした。
学生時代から富山県内の隅々まで歩き回ったことから、
富山県出身の人より富山をふるさととして愛するようになりました。
三ツ目は、結婚して住むこととなった、金沢の町です。
妻と、そして子供たちとともに、多くの時間と生活の場として暮らして、三十数年が経ちました。
最初の頃はお客さんでしたが、いろんな関係で人との付き合いが出来、今では一番のふるさととなりました。
この3つのふるさとは、私にとってすべてが同じ比重を持ったものであり、今後少しずつ紹介していきたいと思います。
それぞれの故郷にお世話になったお礼が出来るかどうか、残された日々の中で出来る範囲の努力をしてみます。
最期は、終の棲家として、故郷の生家と父が作った信濃大和戦没者追悼記念園に戻っています。
生家の維持管理と、私園として管理している樹木園の手入れを終活としています。
年と共に高い木々の管理は難しくなりそうですが、出来るまで登り、
その後は低木や下草の管理をしながら、兄たちがお迎えに来るのを待ちたいと思います。