2018年5月5日  能登霧島ツヅジとの一期一会

 昨日、金沢森林組合の緑化センターを訪れた。 
 目的の木はなかったが、新しく能登キリシマツツジが入荷していた。
 3年前に1本買い求めたのであるが、もう一本植えようかなと10本程の苗木を吟味していたら、1本だけ花が違う気がした。 
 同じ峨山キリシマツヅジと名札が付いているが、花びらが二重になっている。 

 実は能登キリシマには6種類程、品種があると言われており、八重咲きが欲しいと思っていたのである。
 何故苗木の中に二重の木が混じっていたのかは不明であるが、偶然なことであるが、一期一会と考えてこの苗木を購入した。
 今日、私園に植えてみた。 
 木々が多いため、長く日の当たる場所が少ないため、色々と考えていたが、場所を決めて土を運んで植え床を作り、やっと落ち着いた。
 小さい苗木であるが、本当に目立つ深紅の花である。テレビでは能登各地のこのツツジの開花が報道されていた。

 そんな立派な能登キリシマに育つには、何年も何年も掛かるだろうが、毎年輝いてくれるだろう。
 サクラが終わり、サツキが咲くまでの端境期に、花を付けてくれる。 一昨春に植えた木と、農道を挟んで対に咲くことになる。
 花が終わったら、挿し木と取り木で増やすことに挑戦し、増やして寄せ植えすることにしている。

 早朝から出かけて、まず、草刈り機で、通路や農道、園路沿いの手で毟ることを諦めた範囲の草を刈り取った。
 半日で、予定範囲を刈り終えた。 
 午後には、まず上記の通り、能登キリシマの本植を行った。
 その後は、手で毟る範囲に当たるアジサイを植えた周囲の草むしりを行った。
 5時少し前までに一列の範囲を終えられたので帰宅した。
 明日も、低木の苗木を植えた周囲の草むしりに当たることにする。
 連休の間に草むしりと草刈りを終えて、次の作業に移りたいものである。
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能登キリシマツツジについて
 石川県鳳珠郡穴水町の穴水公民館上中分館の分館活動から発生し平成4年に設立した、能登キリシマツツジを栽培、販売する組合です。
 上中地区約40世帯のうち、半数近くの世帯が上中園芸組合に加入しています。
 上中地区は、上中、越渡、桂谷、大角間の4つの集落からなり、四村(よむら)地区とも呼ばれます。
 四村は、穴水町の中心市街地から約15km離れた、標高約200mの能登半島の山村です。
 四村の街道は、輪島市門前町の総持寺と羽咋市の永光寺の住職を兼職した名僧峨山禅師が通った峨山道にあたります。
上中園芸組合では、一重で赤い花びらの能登キリシマツツジを「能登峨山キリシマ」として栽培しています。 
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 このツツジは能登の穴水町八ヶ川源流部の盆地で栽培されているノトキリシマツヅジである。
 金沢森林組合では、ここの苗木を販売しているのである。 その中に二重の花が混じっていたのである。
 二重の下側の花びらは、がくが花弁化したものであり、完全に花弁化したもの不完全なものがある。
 ひと花外してみたら、完全に花弁化しているものであった。 すなわち、八重咲きツツジであった。
 生産地でも一重と八重が混在しているのかも知れないし、運送途中で紛れ込んだ苗木かも知れない。
 しかし、私と出会った事を思うと、一期一会と思う。末永く育てて私園の片隅で咲き続けていくことを願っている。


 
 
     老管理人