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100,000hit Thanks!! 次代の火影様!? 「だー!!うるさいうるさいうるさいうるさい!黙んな!もう決めたんだ!というか私が火影になった時から決めてたんだ!誰にも文句は言わせないよ!」 バンッ!と強く両手を机に叩きつけて啖呵を切る五代目火影の綱手。 怒りのため、綱手の額には血管がはっきりと浮き上がっている。 また勢いよく立ち上がったため、椅子を派手に後方に倒していた。 怪力な当代火影のために特注で作られた頑丈な机も、怒りに任せた攻撃を受け形が変形していた。 変形した机を見て、それまで綱手に詰め寄っていた壮年の男がたじろいた。 「だ、だが五代目、奴は化けキツ… 「それ以上言ったら殺すぞ…」 「ひっ…!」 すべてを言い終わる前に綱手が男の声を遮る。 本気だと嫌でも分かる、殺気がこもった低い声。 冷たい視線。 禁句を言いかけた男は恐怖で無様に床に座り込んだ。 「お気を静めてください、綱手様。そのことがなくても、少なくとも現段階でうずまきナルトを次代火影と認めるわけには行きません。火影は里の忍びをまとめる者。肉体的・精神的に最強の忍でなければなりません。うずまきナルトは若すぎる。何より実績があまりにも少ない。これでは認めるわけには行きません。」 「ふふん。なら、コイツならどうだ?コイツでも認められないか?」 スッと目を細めて意味深に1束の書類を出した。 「極秘」と大きく判が押してある書類。 だが…… 「……。何も書いてありませんが…?」 「……。ああ!そうだった!最重要機密だから自分以外には不可視になるよう印で封印したんだったよ。私にははっきり見えてるから忘れてた。」 そう言いながら少し慌てた様子で素早く印を組み、書類に右の手のひらを押しあてた。 「これでどうだい?」 「こ、これは…!この方が本当に次代火影に!?この方なら誰も文句は言わない!」 極秘書類に書かれてあったのは木の葉の生きる伝説とまで言われるようになったが、その存在は謎に包まれている忍に関するものだった。 受ける任務はAランク以上の困難な任務ばかりでありながら、その成功率は100%。 時折複数の忍で任務にあたることがあり、その際一緒になった者達はことごとくその忍の強さに圧倒され、また魅了されたという。 「ふっ。文句は言わないといったな。男に二言はないよ」 してやったりといった表情の綱手。 「文句が出るはずがありません!私も任務を合同で当たったことがある身。あの方のことはそれはもう信用しています!」 どうやら男は信者の一人だったようだ。 「ふん。じゃあ、やっぱりナルトが次代火影で決定だ。この暗部はナルトが変化した姿だからな。ナルトが木の葉一の忍者だ。」 「なんですってーー!?」 こうして、ナルトが十数年隠してきたことがあっさりと公になった。 そして、この事実は瞬く間に里中に広まった。 <<カカシと大人たち。 「あ〜あ〜。綱手様ったらあっさりバラしちゃって…。ライバルが増えちゃうでショ…。ま、ナルトはオレの物だけどー。」 「な!?お前知ってたのか?ナルトが カカシの言葉にアスマが驚いた。 「当たり前でショ。オレを誰だと思ってるの?写輪眼のカカシよ?昼間はナルトの担当上忍だし、夜だって一緒に任務したことが何度もあるし。何より身も心も相思相愛の恋人だしv」 にっこり笑ってキッパリ言う。 「恋人だあ!?お前いくつ離れてると思ってるんだ?しかも身も心もって、ガキ相手じゃねえか。淫行だぞ、ソレ…」 カカシの問題発言に呆れるアスマ。 もはやナルトが 危ない奴だとは思っていたがここまでとは…。 「恋愛に年の差なんて関係ないね」 「その話、もう少し詳しく聞かせてもらいましょうか?カカシ先生…?」 カカシとアスマの会話に乱入してきたのはイルカだった。 顔はにっこり笑っているように見えるが、目が笑っていない。 いつも温和で、いかにも「いい人」という雰囲気をかもし出している彼とは、まるで別人のような圧力を感じる。 万年中忍とは思えない、現役…しかもトップクラスの暗部並の圧力だった。 「「…………」」 これはどうしたものかとカカシが視線を泳がしてみれば、中忍選抜試験で試験管をしていた特別上忍等もなんともいえない視線をこちらに向けているのに気づいた。 んー。これってちょっとヤバイ雰囲気? 「はは。イルカ先生、どーも、こんにちは。いや、これはオレとナルトのプライベートに関わる大問題ですから。いくら元・担任のイルカ先生といえどこればっかりは。じゃ、オレは愛しのナルトに会いに行きますから!」 「元」を強調したり、わざわざ「愛しの」と牽制してみたりしながらカカシは言いたいことを言うと瞬時に瞬身の術でその場を離れた。 「「「「逃げられた!」」」」 その場を張っていた特別上忍等もカカシを追いかけた。 何しろ彼らも「狐憑き」のナルトを中忍試験で見て、その頑張りと純粋さに「狐憑き」のレッテルを吹き飛ばすほどすっかり惹かれていたのだ。 「……。逃がすか、変態上忍め…!」 ブラックイルカ降臨。 そのイルカの姿を不幸にも目撃してしまったアスマは、その迫力に押され椅子に座り込んでしまった。 ついでにくわえタバコもポロリと床に落としてしまった。 「アレがあのイルカ…?本当に中忍なのか…!?」 新たな疑惑が生まれた瞬間だった。 <<うちは 「くそ!あのドベが火影になるだと!?ふざけるな!」 オレは何も知らなかった。 ナルトが強かっただなんて。 それも里一番。 ずっとドベだと思っていたのに。 ナルトはオレのずっと先を行ってやがった。 今までのあれは全部演技だったのか。 オレを、オレ達をずっと騙していたのか。 …ドベの演技をしていた理由は知った。 だが、何故話してくれなかったんだ。 他人じゃなく、どうしてお前が教えてくれなかったんだ。 オレ達は仲間じゃなかったのか。 ナルト、お前にとっちゃそれだけのことだったのか。 オレは、お前にとってそれだけのヤツだったのか。 「くそ!」 怒りを物にあたるサスケ。 整理されていた部屋はその跡形もなく散らかっていた。 「ふん。愚かなる弟よ。サスケ、お前はそれだから駄目なんだ。」 「うちはイタチ!?」 突然背後からした声。 そこにいるはずのない兄の姿・声に心底驚く。 イタチは里のお尋ね者であり、自分の復讐の対象なのだ。 「ナルトにそこまで信用されるだけの行動はしてきたのか、お前は。何もしなくても「うちは」というだけでチヤホヤされているから駄目なのだ。」 「なんだと!?ふん!それを言うなら兄貴!お前は何だっていうんだ。ナルトの何がわかる!?」 サスケの感情的な言葉に、イタチは哀れみにも似た視線を送る。 「オレはナルトが4歳の時からの教育係だ。料理をはじめとした家事などの生活面から、暗部としてやっていけるまでに体術・忍術を教えたのはオレだ。」 「な!?嘘つけ!兄貴、家庭科の成績最悪だったって聞いてるぞ。アカデミーでもオレの方がダントツ優秀だって褒められたんだぞ。人に教えられるわけがないだろう!?」 「だから、お前は愚かなのだ。そんな物、写輪眼があればどうとでもなる。」 「くそ!写輪眼にそんな使い方があったとは…!」 イタチの指摘に衝撃を受けるサスケ。 割と生真面目なサスケは戦闘中でしか写輪眼の能力は使ったことがなかったのだ。 あ、いや、中忍試験でカンニングしてたな…。 かなりズレた会話を続ける兄弟。 注目するところはそこなのか……? 「オレはナルトから全幅の信頼を得ているし、オレもナルトのことを大切に思っている。たとえ、世界中の誰にも理解されなくても、ナルトのためなら何でもする」 見たこともない甘く優しさに満ちた表情のイタチ。 だがその表情はすぐに消えうせ、スッと目が細められ、厳しい視線がサスケを見つめた。 「お前にその覚悟があるか?」 「……。だが、お前はナルトのそばにいなかった。一族を滅ぼして里のお尋ね者になったからな。その間ナルトのそばにいたのはオレだ…!」 キッとイタチを睨みつけて断言する。 「アカデミーのころからオレ達は惹かれあっていた。それはもう、言葉なんかなくても目と目で通じ合うような関係だ!」 「お前とオレが似ているから、オレの面影を追っていただけかもしれないぞ」 「…。同じ班だから四六時中一緒だ!兄貴が会えない今のナルトを知っている」 「一緒にいるだけで真実は知らされない関係だ。お前が知っているのも演技しているナルトの姿だ。ふっ。寂しい物だな。それに、お前が知らないだけでオレは度々里に侵入し、本当のナルトと会っている」 あくまで余裕の態度のイタチ。 だが…… 「……。そうだ!(偶然で事故だったが)オレとナルトはキスするような関係でもあるな!」 「……(怒)。何だと…?」 サスケの言葉に反応するイタチ。 視線に殺気がこもる。 2人の間に火花が散った。 「「ナルトはオレのものだ。お前にはわたさない…!」」 なんだかんだで兄弟で気が合うのか。 言う言葉がみごとに重なった。 <<ヒナタ やっぱり、ナルト君はすごい! 火影になるっていう夢が叶うよ、ナルト君…! ヒナタはナルトの真実を聞いて素直に喜んでいた。 ナルト君にオメデトウって言わなくちゃ…//// な、何かお祝いのプレゼントもあげた方がいいかなあ。 ナルト君、喜んでくれるといいなあ…。////。 「ヒナタ。話がある。ちょっと来なさい。」 ナルトのことを考えていたヒナタの思考を止めたのは父親の声。 突然の父の呼び出しに少し困惑しながら、ヒナタは父親の後を追った。 「ヒナタ、私はお前とナルト君の交際に関してあまり賛成はしていなかったな」 「……。はい、父上。」 そう頷きながらヒナタは悲しげに笑った。 「それは、私はナルト君が抱える秘密を知っていたからだ。あの子は里の大人たちから憎まれていた。それは大きな間違いだ。だが、それが残念なことに現実だった。ナルト君と付き合えば、お前まで悪く言われるだろう。大事な娘に、するとわかっている苦労をさせるわけにはいかない。」 いつも厳しい父親だった。 父親といって思い浮かぶのは怒っている顔ばかりだった。 才能がないと言われ、いつ廃嫡されてもおかしくない状況だと思っていた。 そんな父が自分を「大事な娘」だと言った。 嬉しい衝撃だった。 「せめて、ナルト君が自分だけでなく誰かを守れるぐらいに強くなるまでは、父親として認めるわけにはいかなかった。だが、状況は変わった。ナルト君がおかれている今の状況はもちろん知っているな。」 「はい。」 いつも見てきたナルトのこと。 知らないはずがない。 そして、その明らかにされた事実をヒナタは自分のことのように喜んだのだ。 「今の状況なら反対するいわれはない。それどころか、全面的に協力しよう。手始めにこんな物を用意してみた。」 そう言って一通の証書を差し出した。 「……!//////ち、父上…!これは…///////」 証書に書かれてある内容にヒナタは赤面した。 『結婚許可証』だった。 「…////。父上、少し気が早すぎますよ…」 照れてモジモジとつぶやくヒナタ 「なんだ、いらないのか?」 じゃあ、と、証書をしまおうとするヒアシ。 「!いります!」 慌ててヒナタが証書を手に取った。 「……。ふはははは!うまくやるのだぞ、ヒナタ。」 珍しく声を上げて笑うヒアシ。 「…はい。が、頑張ります…////」 <<下忍のくの一 「サクラー?あんたはサスケ君一筋なんでしょー?なんであんたが邪魔するのよー!」 「うるさーい!いのぶたー!ナルトは私の大事な弟みたいなもんなんだから、私が守らなくて誰が守るっているのよ!」 「何も取って食いやしないわよ!ちょーっと話が聞きたいってだけでしょー!」 「わかるもんですか!第一、あんたシカマルはどうしたのよ!」 「それとこれとは話が別よー!」 グググっとにらみ合い、手を合わせ、力比べ状態になっているサクラといの。 黙っていれば美人くの一と評判の2人だが、この2人が顔を合わすと、この通りケンカが絶えない。 かと思えば、ケンカしたその日のうちに、2人で仲良くケーキを食べている姿を見かけたりするのだから分からない。 シカマルでなくても「女ってめんどくせー」と言いたくなるような争いをしている中に一人の少女が乱入した。 「いのちゃん!サクラちゃん!こ、これ見て!」 乱入したのはヒナタだった。 そしてヒナタが2人に見せたのは、先程父親から貰ったばかりの「結婚許可証」。 「「け、結婚許可証!?」」 2人が驚いたのは言うまでもない。 <<ナルト 1週間の任務を終えて木の葉の里に帰還したナルト。 だが、1週間前とは違いすぎる里の様子にナルトは驚いた。 そんなナルトに殺到する人々。 「ナルト〜!ナルトはオレのこと愛してるよね!?身も心も恋人だよね!?」 「あんた何言ってるんですか!?ナルト、無理しちゃダメだぞ!何かあったら何でもオレに言うんだぞ!」 「そうだ!無理しなくてもいいからな!ズズッ」 「写輪眼のカカシさんが相手でも、俺ら皆でかかればなんとかなるさ。俺の楊枝さばきを見せてやる」 「ふっ。カカシさん、何を言っているのです?ナルトはオレの物です。なあ、ナルト?」 「クソ兄貴が!お尋ね者の分際で!ナルトはオレのだ!」 「しゃーんなろー!もう何がなんだか分からないじゃない!説明しろー!ナルトー!」 「そうよー!男らしくはっきりしなさーい!どうなのよー!」 「な、ナルト君!オメデトウ!……あと、それとね、ち、父上がね……/////」 「え!?え!?な、なんなんだってばよ!?わけわかんねーんだけど!」 詰め寄ってくる人々の勢いは尋常じゃない。 極度の興奮状態に陥っていた。 何より、ナルトは今の状況がまったく理解できない。 異常な勢いに押され、ナルトまでもが混乱のふちに立たされた。 そして、取った行動は…… とりあえず、混乱の原因から逃げる。 「「「「「ナルトー!待てー!!!」」」」 「あ〜ほんとわけわかんないってばよ〜(汗)!!」 |
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