※ if小説。未来設定。ナルトたちの子供たちのお話。



火の国の中でも戦略的に重要な位置をしめる木の葉

九尾がこの里を襲ってから30数年後

大蛇丸によって木の葉崩しが行われてから20年近く

その商店街にて

どん!!

「あ、すいません!」

一人の少女がピンチだった。

「いてーじゃねぇかどうしてくれるテメー!!」

典型的な、ガラの悪い男集団が金髪のツインテール少女とその連れの二人を取り囲んでいた。

「あの〜俺達急ぐので・・・・・」

本気で時間が無いのだろう。

黒髪の少年は店に掛かっている時計をちらちらと見ながらか細い声で意見するが。

「そんなこたぁ俺たちは知ったこっちゃねーんだよ!人様にぶつかっておいて挨拶も無しにさろうってーのか!?」



「「「あいさつ・・・・・・?」」」

「そーだよ人様にぶつかったらまず挨拶・・・・!?」

そうでしたか!!初めまして!!

3人は声をハモらせるとまず少女から正面の男の手を握り、元気な挨拶を送った。

どうも!!

次は瞬時に黒髪の少年がその場に入れ替わる。

ないすつぅーみーつぅ

最後の一人は前の二人とは違い、余りやる気の見えない表情で挨拶する。

それなりに美しい金髪を無造作に後ろで纏めた超絶的な「美人」

少年なのか少女なのかイマイチ判断に苦しむ処だ。




「「「それじゃあ!!」」」


「ってちがぁあう!!!」



そのままドサクサ紛れに去ろうとした3人に男はそうはさせじと一番手近にいた少女の肩を思いっきり掴む。

「・・・・っ!痛っ(涙)」

それが死刑宣告とも知らずに。


「貴様・・・・・・・・(怒)」

どうしたのだろうか。

先程まで気弱そうな印象だった黒髪の少年から凄まじいオーラが立ち上っている。

これは怒気、いや殺気だ。

男は既に彼女から手を離してついでに腰を抜かしている。


「ノゾミの肩掴むたあいい度胸だ!!!!死にさらせぇ!!!!!」


断末魔と、とても形容し難い音が商店街に響き渡り、通行人達は悲鳴を上げて逃げ始めた。


「レンちゃんどーしよう〜・・・・(涙)早くアカデミーに行かないといけないのに〜(泣)」

困りきった表情で未だに眠そうな連れに助けを求めるが。

「諦めろ。ああなったら止めようがない。それに今は眠いんで止める労力が惜しい。あとレンちゃん言うな」

「そんな〜(困)」

レンと呼ばれた彼(彼女?)はにべも無く切り捨てた。

つーかキミタチ、そんな呑気に会話してていいの?


がしっ

ほら、そんな風だから二人とも男の仲間に捕まえられた。


「何ですか〜?」

余り怖いとは思っていないらしくキョトンとした表情で小首を傾げ、上目遣いで自分を捕まえた男を見上げる。

その顔は中々可愛らしく、その手の人間(ロリコン)が見たら一発で落ちるような表情であった。

が、生憎とその男にはその気(け)は無かった。

「くっ・・・お前等二人には人質になって貰うぜ、お嬢ちゃん達(・・・・・・)!」

ピク



「おじょうちゃんたちたち・・・・・・・?」

ぎぎぎぎぎぎぎ・・・・と音を立てて恐ろしいまでの笑顔でレンは男を見た。

「それってさぁ・・・・俺も入ってるんかなぁ・・・・・?」


未だ名前が判明していない黒髪少年のようにオーラを立ち上らせているわけではないが。

それなりに経験を積んだ人間ならば気づいただろう。

黒髪の少年とほぼ同レベル、いやそれ以上の殺気が男に向けられていたのを。

だが、男はアホだった。


「は?何を当たり前の事を・・・・・ぶごっ!?」



顎をレンに掴まれた男は悲鳴を上げた。

メキメキ・・・と何とも物騒な音を立てている。


「おっさん・・・・一言だけ言わせて貰う」

そしてにっこりと美麗な顔に笑顔を作る。

御姉様方が悲鳴を上げて喜びそうな、ただし大きく青筋のプラスされた。



「俺はお・と・こじゃあああああああああ!!!!!」




血の雨が降る・・・・・・・・





「ねぇ〜〜〜(困)早く『下忍説明会』に行かないと〜〜」


「誰が女じゃ誰がっ!?おらっおらっ!!!!」


どかっ、どかっ


完全に気絶してる男達に遠慮もクソも無しにケリを入れていく。


完璧に立場が逆になっている。

こちらがチンピラみたいだ。



「ねぇ〜〜〜」



結局。


騒ぎを聞きつけた中忍達が止めに入るまで血の惨劇は続いた。




キャラ設定

・ 星宮希(ホシミヤノゾミ)(♀)
ナルトとヒナタの娘。外見は完全おいろけの術のナルコだが、性格は・・・・おっとり、マイペース。
GS美神の冥子風?
その容姿からか、メチャクチャ男子に人気があるのだが、影なる騎士さんがいらっしゃる為なのとヒナタの鈍さを受け継いでいる為、気づいていない。
新7班唯一の暴走癖のない子

妖怪のお友達が沢山いるというある意味侮れない少女である。
動物が大好き、たとえそれが可愛くなかろうとも!
趣味:動物の世話
好きな事:蒼天に抱きつく事(「あ〜このフワフワモコモコが堪らない〜」)


・ 扇木彼方(オウギカナタ)(♂)
本人と養父代わりのナルトしか知らないことだが、何とうちはイタチの息子(えぇ!?)
小さいときに父親によって木の葉に連れてこられ、当時火影となったばかりのナルトに預けられた。其の時どんな密約が交わされか、知るのは火影と彼ばかりなり。
ちなみに写輪眼開花は8歳の時。其の時イタチの事を教えられた
ナルトの事を異常に尊敬していて、希を守るのは自分だ!という変な自覚を持っている。
常に蓮華と張り合っている。
ビジュアルはベリーショートのサスケ?
兄妹のように育った希の事になると暴走する。
「ああああああああ!!こんな事をしている間にノゾミが邪な連中にあーんなこととかこーんなこととかされていたらぁ〜!(暴走)」

得意忍術;幻術
あだな:カナ
火影の養い子だから、という特別扱いが嫌でアカデミーの学費も特待生制度(あるのか?)を使っている。なので成績は非常に良い。
が、暴走癖のせいで教師の評価はあまり良くなかったり(笑)
趣味:トレーニング。蒼天のグルーミング
「ノゾミは俺が守る!俺がしっかりせねば!」


・ 蒼天(ソウテン)(♂)
カナタの口寄せ動物。
妖犬の子供なのだが、尻尾振ってワンワン吼える態度はどう見てもただの犬。
名前の由来は瞳の色から。
カナタが常に念入りにグルーミングしている為、フワフワのモコモコの毛皮持ち。
「ばうばう!(ワンちゃんじゃないもん!)」


・ 奈良蓮華(ナラレンゲ)(♂)
いのとシカマルの息子
女みたいな名前だが列記とした男。
父親のIQの高さと母親の美しい容姿の双方を受け継いでいるというある意味元下忍‘sJrの中で最も得をした子供と言えよう。
だが性格は父親以上の現実主義者。
それは本人の夢が『自立』という所と任務から大怪我して帰ってきた父親に「とーさーん!とーさんが死んだら誰が家のローン払うのさー!」という台詞に如実に現れている。
任務中は彼の頭脳が大活躍する。
だがその頭の良さが災いして時折暴走するカナタのツッコミ役に徹する事もしばしば。
ビジュアルはいのだがいつも半眼の眼と眠そうな表情はシカマル似かも。
特技:ツッコミ?
趣味:ローラーブレード、ボード系スポーツ(「移動がラク」との理由から始めた)
あだ名:レンちゃん
母親似の美しい容姿は忍にとっては長所でもあるが、本人にとっては悩みの種。
女にしょっちゅう間違われる事を必要以上に気にしている(女呼ばわりは最大の禁句。言うと気絶するか顔が変形するまで殴られる)
だが性格は漢前なため嘗てのサスケ以上に女の子には人気がある(ここ重要)

「ごらぁ!誰がゴスロリ服着たらピッタリなオンナにしか見えないってぇぇぇ!???!!(暴走)」
「ちょいマチ!!俺にいー考えがある」
「まーおちつけっちゅーに(どかばきぐしゃ)」←スクリューツッコミ発動。


新7班

星宮希
扇木彼方
奈良蓮華

の3人で構成されているチーム
非常に成績優秀なアカデミー卒業生で構成されている
しかし。
この内の二人に暴走癖がある。
その内で一人だけなら片方が止めるのであるが。
2人とも暴走してしまうと最早止められるものがいない。
よってこの班は影で「暴走組」と呼ばれていたり。

暴走癖のない星宮希は「7班唯一の良心」とも呼ばれている。

◇ ◆ ◇ ◆

KUROKUさんに新年の挨拶メールとともにいただきました。
ありがたや。
本当、このサイト頂き物でかろうじて生きてる状況ですね(爆)。

そして、新年メールとともにいただいたのに、こんなにUPが遅くなってしまいました。あれ?
HTMLに直し始めたの1/18なのになあ(爆)


個人的にかなり彼方くんがかなり気になるキャラでした。
イタチ兄さんの子なんて、なんと美味しいっ!
彼方くんを木の葉に預ける際、兄さんとナルトの間にどんな話があったのかしら〜?そしてイタチ兄さんのその後は!?ドキドキワクワク


チンピラさんたちと立場逆転しちゃった3人、あとで怒られたでしょうねー。

「忍がチンピラとはいえ、一般人リンチにしちゃダメだってばよ〜。まあ、まだ正式には忍者じゃなかったけど」
並んで立っている問題の3人を注意する6代目火影。というか父親で保護者のナルト。

「やるならわからないようにやらないと」
とボソリ。←本音
「詰めがアメーんだよ。あんな大っぴらにやると目立ってメンドクセーだろ?次からはもっと上手くやれよ」
とシカマル。

「そうよ〜。次はもっと上手くやんなさいよー。でもあんたたち希ちゃん守ったんだって!?えらい!さっすが男の子!」
とイノ。

……あれ?怒られてないじゃん!(笑)


2006/2/13