<空 手 道>

目   次
PART.1   かかわり
PART.2   近代空手道の原点
PART.3   (社)日本空手協会 「訓」







<かかわり>           

日本の芸術とも言うべき、「武道」に属する<空手道>は、”心・技・体 ” を 組み合わせた、鍛錬の積み重ねから培われる伝統、文化であります。 友人が空手の指導員をしていて大変お世話になってます。普段は笑顔の素適な彼女が道着姿で構えると息も止まるほど緊迫した雰囲気が漂い、斬れの良さ、勢い、凄み、あらゆる「気迫」が脳裏を迸ります。
暗黙の中でもその「めりはり」が聞こえます。  ・ ・ ・ そこには、感動があります。 1人でも多くの方々に知って欲しいと思います。








<近代空手道の原> 

 日本空手協会の最高技術顧問に推挙空手道松濤館流の創始者富名腰義珍先生は、沖縄県首里市川村生まれ。琉球王朝時代の家柄は譜代の士族である。富名腰義珍先生は、唐手術の初手を湖城大禎氏に学び、次いて安里安恒(公相君)と糸洲安恒(内畔戦)の両名人に学んだ。沖縄県立師範学校講習科終了後、正教員資格試験に合格し、松山女子尋常小学校教員となる。富名腰先生の得意形は、公相君(観空)だが、これは安里師匠から受け継いだ直伝の形である。大正10年3月、昭和天皇が御召艦(巡洋艦・香取)に座乗してイギリス訪問へ向う途次、那覇港に上陸し、旧首里城正殿前で沖縄師範附属小学校生徒の空手演武(平安形)を台覧された。この演武の指導教官として号令役を努めたのが富名腰先生であり、これは、先生の指導力を高く評価したからである。翌大正11年5月7日、先生は嘉納治五郎講道館館長の慫慂に応じて、東京小石川富坂町の旧講道館道場で演武会を行った。大道場は、満員の盛況であった。
 演武終了後嘉納館長は、「沖縄唐手術は立派な武術である、講道館の門人有志たちにも唐手術を教授して頂きたし。私も本土普及には協力を惜しまない。」と激励されたと言う。
 先生が本土での唐手道普及を決意したのは、この嘉納館長の暖かい激励の言葉によるところが大であった。先生は、当時小石川水道橋端にあった明正塾に道場を開いて、指導を始めると共に、紹介演武を数多く行ってその普及に乗り出したのである。
 明正塾道場草創期には、講道館の高段者や研修生が多く、出張稽古にも応じてきたが、長続きした人はあまりいない。いずれも興味本位の初物食いで終わっている。そのような中で大学生達を重点的に指導した事が、今日のように空手が盛んになった原因といえる。
 慶大、一大、東大、拓大、商大、早大、中大、法大等々次々に大学に空手部が誕生した。。太平洋戦争にて空手道普及活動が少しの間途切れたが、戦後再集結した同門人の大半は、これ等の大学空手部出身者であり、富名腰先生の直弟子たちであった。これ等の中に、前首席師範中山正敏、副会長高木正朝、伊藤公夫、前次席師範宮田実、首席師範杉浦初久ニ各先生の名もある。
 この様な経緯をたどり、松濤館同門系の先生方が総集結し、富名腰先生を最高師範にお迎えして、空手協会が発足したのである。



   社団法人日本空手協会        


  KUN

一、人格完成につとむること
1.Jinkaku kansei ni tutomuru koto.
 See perfection of character.

一、誠の道を守ること

1.Makoto nomiti o mamoru koto.
 
Be sincere.

一、努力の精神を養うこと

1.Doryoku noseisin o yasinau koto.

 
Put maximum effort into everything tou do

一、礼儀を重んずること
1.Reigi o omonzuru koto.
 
Respect others.

一、血気の勇を戒むること

1.Kekki no yuu o imasimuru koto.
 
Develop self-control.


    

人格完成につとむること 以下の事を日常生活にたゆまぬ修行をする事により、人格完成はなされるものである。
誠の道を守ること 誠とは善と悪の真実の姿であり、善という真実をみきわめ善に励む事を意とする。
努力の精神を養うこと 努力とは、その時その時だけの努力ではなく、常にたゆまぬ努力をするという意。
礼儀を重んずること 礼には色々ある。目上の方、またそれぞれの道の素晴らしい先駆者に対する尊敬の礼、自分の人格を示す礼を尽くし、人間性を高める意。
血気の勇を戒むるうこと 勇気の勇は、単なる人をうらやむ心をもって暴力をふるうことをいう。空手道の心とは、人をうらやむ事をせず人が自分の業を磨く目的として励んでゆく事の意。

(社)日本空手協会大会プログラムより一部引用させていただきました。