上野町会

上野町は金沢の旧市内の東南端、小立野台地にあって、湯涌街道に沿い、倉谷往来が分岐するという交通の要所に位置する。
初めは村地だったが次第に町屋ができ、貞享4年(1687)には町奉行の支配下に入り、文政4年(1831)には上野町と称した。
明治4年(1871)の町名改正の際には宝憧寺門前(現、寺町)天徳院裏門前を加え、158軒でもって上野町となる。
昭和39年(1964)の住居表示の改正で小立野3丁目となる。

上野町の町名の由来についてはこの地が馬坂や牛坂の上の町であったからこの名がついたと言われている。
この町は昭和1桁代の頃までは辰巳や湯涌からの街道にあたり、馬車利用者あての蹄鉄を打つ鍛冶屋の店も多かった。