平面測量




概要現場作業 目的、用途に応じた地図(平面図)を作る元となる測量です。
住宅地、農耕地、山間部、海岸部、あらゆる現況地形、地物を測量します。 住宅と道路の相対位置や、山と川の位置関係などを図化することができます。
被災地や侵食地などの地形変化を測量します。 地滑り地・侵食地などの日常定量的に地形変化のある山間部・海岸部などでは、 定期的に測量することによって、その変位量や方向を求めることもできます。
図上に記された任意の地点などを、現地に示すこともできます。




平面直角座標平面直角座標系 一般的に知られる“測量”と呼ばれているものの基準面です。
日本では「平面直角座標系」と呼ばれる一定の規格の“仮想平面”を基準とし、 楕円体に近似される地球上の地表の状態を、投影して書き表す事を原則としています。
そもそも曲面を平面に歪をなくして書き表す事は不可能ですが、 この平面直角座標系を用いて日本全土(周辺島嶼を含む)を 19枚の仮想平面に分割して投影する事によって、より歪を少なくする事ができています。 日本ではこの基準面を用いて、地形の状態を書き表す様に 測量法や作業規程により定められています。
一般的な数学でXY座標なる平面がよく知られていますが、具体的にほとんど同様な考え方で 全国を19枚分の座標系の座標値を用いて表現し、19枚の座標系それぞれに原点(0,0)が存在します。 但し、測量ではX軸、Y軸の名称と方向が入れ替わっていて 南北方向をX軸(北方向を正)、東西方向をY軸(東方向を正)として表記しています。
又、地球の磁極と地軸とは一致していないため、コンパス(磁石)を用いた北方向と 平面直角座標のX軸正方向とは常に一致せず、日本においての北極磁極方向(磁北位)は X軸正方向に対して左(西)へ2〜10度程度のズレ(西偏角)を生じています。 更に、数km程度の局地的な地磁気の変化によって、わずかながら西偏角を狂わせていることもあります。




使用機器




トータルステーション(TS)TCR307 測量の基本要素である「角度」「距離」の二つを測定する機器です。
「トータルステーション(TS)」と呼ばれる測量器で、 角度の単位は水平角・鉛直角ともに秒位(1°=60′=3600″)まで、 距離の単位はミリまでを測量します。機器には特定の個体誤差が必ず含まれ、 その誤差をできるだけ少なくする測量方法(N対回数観測)を用いて、精度を確保しています。 当事務所では、LEICA社製TCR307を使用しています。通常、距離測量(測距)に光波を使用し 「プリズムミラー」とセットで測量しますが、場合によってはプリズムミラー不要(ノンプリ)のレーザーを使用し 人間の近づけないような個所の測量にも対応しています。

LEICA/TCR307 : 2級電子式トータルステーション(測角精度7″)




トランシットコンパストラコン 測量機器の原点となる構造の機器です。
磁石の指し示す方向と高低角目盛りより、磁方位角と高低角を目視読定するため、 測角能力は1°〜30′と低いものですが、至ってシンプルな機構で、軽量なことが長所。 もちろん、測距機能は兼ね揃えておらず、測量テープ(巻尺)やレーザー距離計などと併用することで 簡易的に且つ迅速な作業が可能です。




GPSNetSurv2000 GPS衛星による電波を受信し、地球規模の位置を測量する機器です。
GPS(汎地球測位システム)と呼ばれる、新しい技術を用いて3次元的な位置を測量します。 従来の測量方法とは大きく異なり、複数の異なるGPS衛星から発信される電波を同時に受信し、 受信にかかる所要時間からそれぞれの衛星との距離を割り出し、 地球規模の位置をパソコンなどにより自動算出(解析)します。 受信機にはもちろんアンテナが必要となり、あらゆる方向からの衛星電波を受信しなければならず、 上空視界や衛星の飛来状況により精度の確保が困難なこともあります。 当事務所では、NGS社製NetSurv2000を使用しています。従来の一般的なGPS測量では 同時に2台以上の受信点(測量地点)が必要ですが、国土地理院の管理する電子基準点を利用し 携帯電話を通じて測量・解析するVRS方式を採用しているため、 測量にかかる時間と費用を大幅に削減することができます。

日本GPSソリューションズ/NetSurv2000 : 1級GPS測量器






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