アレルギーって?  

 アレルギー反応にもいろいろな種類があり、一言で説明するのは難しいのですが、ここでは花粉症に代表される即時型(T型)アレルギーについて少しかいつまんで説明いたします。この型のアレルギーは『過剰な生体反応防御』と考えることができます。

 われわれには外界からの有害な異物の侵入を防ぎ、これらを速やかに排除しようとするさまざまなシステムがあります。たとえば鼻から有害物質が入ろうとしたときにはその部分の粘膜が腫れて通り道が狭くなりそれ以上に中に入らないようにするのは本来生体防御に役立つはずなのです。

 ところがどうしたことかあまり有害とはいえないもの(スギ花粉など)が入ってきただけで同じ事になり、多くの細胞が集まり、それらに由来する化学物質により局所の炎症が起きてしまいます。

 この炎症に伴い、粘膜のむくみや分泌物の急激な増加がみられ、不快な症状(鼻水、鼻づまりなど)をきたします。

 これがアレルギーの症状という事になります。


最近の喘息治療  

 私が医者になった頃(15年以上前)の喘息治療は発作時の気管支拡張療法が主体でした。つまり苦しくなったときにその都度薬を使うといったものです。

 しかしながら現在では喘息は『気道の慢性のアレルギー性炎症』が病気の主体と考えられるようになりました。

 このため治療方法も大きく変化し、炎症を抑える副腎皮質ステロイドの吸入薬が多く使われるようになってきています。この薬は発作の予防効果が高く副作用も少ないことがわかってきました。

 今では『苦しくなってからのみの治療』から『発作の予防を行いよりよい生活を送る』へと治療目標が変わってきています。これに伴い発作を予防する薬(コントローラー)と発作時の治療薬(レリーバー)を明確に区別するようになりました。

 当院でもアレルギーの原因物質をできるだけ遠ざける生活習慣を患者さんと一緒に考えながらしっかりと吸入の指導を行い、必要に応じて他剤との併用も考慮して『喘息がない人と同じ生活』を治療目標と考え日々の診療にあたっています。