おんま あさんがやし 伝承作詩 松 田 善 一
ハアー
音にきこえし 大桑の里に
ハァ ヨイヤーサイサイ
桑の神木 法師山 ハイハイ
法師山 大桑三郎 利光公
ハァ ヨンヤーサイサイ
シャットサイサイ
〜囃し以下同じ〜
ハアー
春は深山に 九重住まい
一重桜と 八重霞
八重霞 つつじ椿や 花の里
ハアー
大桑名所は 数々あれど
小寺 中寺 御所ケ谷
御所ケ谷 大桑不動尊の 御座居所
ハアー
秋の夕日に 照る山紅葉
日吉参りの お土産に
お土産に 踊れはやせや あさんがやし
ハアー
桑の中から 小唄がもれる
逢いたい見たさに 廻り道
廻り道 唄が仲とる 糸車
ハアー
羽織きせかけ 背中をたたき
来る日尋ねて 返す襟
返す襟 今度来る時ゃ 桟が織りよ
ハアー
土用の日並に 麻木を返し
待てばこんこんと 呼びに出る
呼びに出る 山の狐が 手を招く
ハアー
わしら友達や 野々市アッチの
松任のコッチの なんなん畑に
一株萌えたる 茶株の根子に
一本咲いたる菜種の花よ
咲けば蝶々が舞い遊ぶ
鶴と亀との 差し向い
ハアー
竹の雀は アッチの薮から
コッチの薮まで らんかん桟橋
千羽も万羽も チュンチュンバタバタ
羽打ちそろえて 品よく止まる
止めて止まらぬ 色の道
咲けば実もなる 恥ずかしや