終わらない、ミステリーな日々

 

15.観音様が飛ぶ

 これは、知人の方の話です。このような心霊系  

のサイトでは、珍しいことでは、ありませんが、

この世のものといえないものを感じたり、聴いたり、

する方の中には、絶対に、そのような事を他人に、

話さなく、心の中に止めておく方が多いです。

 それは、話しても、気味悪いと思われたり、狂っ

ていると、思われるからです。

 その女性も、良く感じたり、見える方でした。死ん

だ筈のおばあさんが、今、家の中にいると言ったり、

随分、両親から、叱られ、絶対に、人前でそのよう

なことを言わないように、躾けられたと言います。

 

 ある日、近所の大きな商売をしている家を見たとき

突然、その家の屋根から、金色に輝く、観音様が空に

飛んでいったとのことです。怖いと言うより、あまりの

光景に彼女は驚き、夕食の時に、両親に話したそう

です。「絶対に、人に言ってはいけないよ」と念を押され

たそうです。

 その日の夜中のことでした。彼女が、変に、窓の外

が明るいので、目を覚まし、外をみると、夕方、観音様

が、飛んでいった家が、火に包まれていたそうです。

火事だったのです。その、家は全焼し、一家は焼死で

した。その時、以来、彼女は、決して、見たものを他人に

話さないことを誓ったということでした。 

 

16.呪われた家

  高校時代の頃です。朝から、学校をさぼって、友人の家に乗り込みました。

その家は、引っ越してきたばかりの借家でした。何でも、場所も、建物も最高なの

ですが、皆、借り主が転勤族ばかりなのか、すぐに空くとのことで、大家が長く借り

てくれる人を探していたとのこと。 

 友人の両親は、すでに2人とも出勤しており、友人が2階で寝ているだけでした。

  私は、友人の部屋まで、屋根づたいに忍び込みました。当然、友人は、まだ、
 
夢の第二幕というところでした。私が、屋根を伝っているときに、ふと、振り返り

  家の周りを見たところ、周りは、墓地に囲まれていました。彼の家は、立地条

 件が入り組んでおり、一部、トイレが、墓地に迫って、建てられていました。
  

  彼を叩き起こし、雑談をしてから、トイレを借りました。私は、彼の家に入ったの

は初めてで、当然トイレを借りるのも、初めてのことでした。用を足そうとしたときの

ことです。何となく、嫌な感じがよぎりました。言葉で表現できないが、ふと、自分の

足下から、変な感じがするのです。私の地方では、便所の神様という、人形を便所

の下に、埋める事が多いのですが、ふと、「ここは、埋めたのかなぁ〜」という風に

想像したことを覚えています。

 昼になり、彼が近くで買い物をすると言い出し、すぐ戻るから、待っていてくれと、

言われました。私は、「いいよ」と一人留守番をしていました。一階の茶の間で、

TVを観ているのですが、なんとも言えず、怖いのです。別に、誰かに観られている

でもない。変な音がするのでもない。ただ、夜道を一人で歩いている緊張感と近い

感覚をずっと強いられるのです。1時間経っても彼は帰ってこない・・・・・私は、いた

たまれず、外に飛び出しました。押し寄せる緊張感に耐えられなかったのです。30分

を過ぎて、彼は、「悪い、悪い。立ち読みしちゃって」と全く悪びれず、戻ってきました。

「おまえ、何で、外出てんだよ」と不思議に彼は、尋ねましたが、人の家(特に新しい)

に文句を言えるはずもなく、そのことは、内緒にしておきました。ただ、とても嫌な予感

をしたことを無理に忘れようとしました。家に対し、このような感覚を持つのは、私も初

めてのことでしたから。

 嫌な予感は的中しました。彼の父親が、ほんの短期間で亡くなりました。(脳腫瘍で)

弟の体調が変わりました。なんとなく、家族がおかしくなってきたのです。友人の母は、

東北の著名な霊媒師を呼びました。

 霊媒師は「便所の下に、たくさんの遺骨が埋まって

いる。この家自体が墓地の上に立っているものだ。今すぐ、この家から立
ち去りなさい。

除霊できないほど、無数の無縁仏の念が渦巻いている」

 一家は、すぐに引っ越しをしました。しかし、弟も、精神を病みました。彼は、確実だった

受験を徹底的に滑り続けました。父も、亡くなりました。現在は、一家離散の状態です。

 人を呪う家というものが確実にあることを知りました。もちろん、彼の家族も半年もそこに

住まず出ていったことになります。

                     

17.不動の杜瑞銘 様投稿

 そんなに怖くないかもしれないけれど・・・・・

今から8〜9年前の話ですが、

当時、大学生だった私は、車好きで、夜、峠を攻めてました。

 その日も、友人と2台で、G県の”不動の杜”へ続く狭い峠道を攻めてました。

麓から、不動の杜の駐車場までの片道15分を走り、駐車場で一服している時、

不思議なものを見ました。


 神社に良くある「のぼり」の一本が、風向きとは逆に靡いているのです。

友人も気づいたらしく、「なんか怖いなぁ」と暢気に呟いていました。

風は、吹いているのに、「のぼり」が逆向きに? 

そのとき、後ろに何かの気配を感じ、振り向くと、

後ろの「のぼり」が、全て風向きとは逆に靡いていたのです。


そして、驚いてる私たちの目の前を、真っ黒い猫が3匹駆け抜けてったのです。

 また、ここは新入生への「肝試し」の会場でもありました。

私も深夜一人で駐車場から、奥の院まで往復しましたが、よく出るところでした。

墓地の中では”人魂”が、途中の小屋では真っ暗な中から”呪文”みたいなのが聞こ

えてくるのです。

奥の院の近くでは、黒い靄?みたいなのがあって、明かりがあるのに森の木が見えな

いし…という、不思議な場所でした。