読みやすいレイアウト 読みにくいレイアウト


メーラー(電子メールソフト)ネタばかりになりましたので、ちょっと気分転換。ワープロソフトについて。▼


 ワープロソフトというよりも、パソコンを使った文章表現の基本として、フォント(書体)の選択についてのワンポイントです。
 パソコンには、あらかじめたくさんのフォント(書体)が入っていますね。とくに使い始めの時には、うれしくなって「目立たせよう」「かっこよくしよう」といろいろなフォントを使いたいところです。
 また、最近はカラープリンタも普及しているので「色とりどり」のカラフルな文章も見かけますね。
 でも、ここは「ぐっ」とこらえて、以下の例1から3を見比べてみて下さい。
※文字の大きさは12ポイントを使用しています。


・「例1」は、全部同じフォントを使った例です。最初に文章を打つときは、この状態ですね。
 しかし、これではあまりにも「読みにくい」わけです。
・「例2」は、読みやすくしようと努力はしているのですが、「ありがちな」よくない例です。
・「例3」は、私がレイアウトするとしたら・・・という例です。

※「例3」では『読みやすさ』を目指すために、フォント選択以外の要素として「注」の文字の大きさを小さくしています。また、タイトル部分では「差がつく」を強調したいところですが、実際には「フォントの使い方」を強調した方が内容(=本文)が伝わりやすいので、『』の位置を変えてあります。

いかがでしょうか。

●文章を作っていくときに、使うフォントは「2つ」が基本になります。
   ・見出し、タイトル等=「角ゴシック系」
   ・本文=「明朝系」です。

●文字の大きさも重要になりますが、普通の文章であれば、本文が12ポイントであれば、見出しは14〜18
ポイントぐらいが基準になると思います。

●まあ、下のようなものも内容によっては「あり」でしょう。使っているフォントは1つで、太さ違い(専門用語ではウェイト違い)で表現しています。



 パソコンは何でも出来て便利なのですが、何でも出来るからといって、結果が必ずしもよくないということも、ままあります。このフォントの選択も、その良い例だと思います。
 「読みやすいレイアウト」を目指すにはお手本も必要ですね。お手本は身の回りにたくさんあります。
雑誌の「インタビュー記事」や商品の「カタログ」などをあらためてじっくりと見てみると、一つのセクションやコーナーで使われているフォント(書体)は意外に少ないですね。使うフォントの種類よりも、ウェイトなど他の方法で「読みやすさ」の工夫をしているのがよくわかります。
 今回は触れませんでしたが、色の使い方も含めて、雑誌やカタログなどはとてもよいお手本になります。


Posted: 2003年9月30日(火) at 03:04 AM      


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