日本語入力(その2)半角全角


パソコンについての「その2」です。たったひとつの「キー」位置の違いですが、私にはしっくりきません。▼「全文を読む」をクリックして下さい。

さて、「日本語と英字交じりの文章入力」についてです。最近は書類を作るとき、少なからず英単語や数字等、英語を入力することがある思います。箇条書きをするときにも数字は使いますね。
この際に、WindowsとMacintoshで差が出てきますのですよ。

たとえば、上の文章で言うと、WindowsとMacintoshの部分は英語。キーボード入力上は「半角英数」ですね。

ちょっとここで、どうしても触れなければならないのですが、「半角と全角」の入力について、みなさんはどのくらい意識しているでしょうか?

この「半角・全角」という考え方は「日本語環境」独特のものです(他のアジア語圏でも存在する問題ですが)。WindowsにしろMacintoshにしろ、アメリカ製です。言語で言えば英語環境で作られた製品です。入力することだけを考えれば、英語環境ではアルファベットの26文字の大文字と小文字、数字、そして記号で完結しています。

入力される文字には「1文字分の幅」が決まっているのですが、この英字の文字幅が「半角」にあたります。基本的には縦長の「長方形」の中に1文字が収まっていることになります。

一方、日本語は「漢字」も「ひらがな」も「カタカナ」も、基本的には「全角」で表示されています。全角というのは文字の幅が「半角」の倍、形の基本は1文字が正方形に収まっていることになっています。
「半角カタカナ」というのもありますが、インターネット上では、基本的に御法度ですので(特にメールでは使わないことになっている)、使いたくありません。

具体的には以下のような感じになります。
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《全角》Windows Macintosh
《半角》Windowd Macintosh

《全角》Asahi SuperDry.The Draft Beer.
《半角》Asahi SuperDry.The Draft Beer.

《全角》1234567890  11月28日
《半角》1234567890 11月28日
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こういう風に比べてみると、半角と全角の違いがお分かりでしょうか。

この区別は、文字を打つ人が意識をしていないと、大変読みづらい文書を作ってしまったりします。
よくある「見にくい例」は数字ですね。特に金額の表示で、
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《全角》1000円
《半角》1000円
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ぐらいだったら、まだ何とかなるのですが、コンマが入ってくるような数字ですと・・・
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《全角》1,234,567,890円
《半角》1,234,567,890円
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さらに、全角でコンマ「,」の入力方法がわからない場合は、
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《全角》1、234、567、890円
《半角》1,234,567,890円
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となっているものも見受けます。文字のまとまりから言っても、ルールから言っても、桁数の多い数字が全角で並ぶと、断然読みにくくなってきます。

私自身は、自分でルールを作っていまして、基本的には文章中に出てくる数字の場合、1桁は全角、2桁以上は半角で入力するようにしています。
また、コンマが入るような数字を用いるときは、基本的に全て半角で入力しています。

ただ最近はメールなどで、相手がWindows環境であることを考慮して、文章中でも3桁ぐらいまでは全角で入力する場面も多くなりました。これにはWindows側のフォント(字体)の問題があるのですが、これも本題から逸れますのでまた、別の機会に。


例を示せばこんな感じです。
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2004年3月28日 ← 2004=半角 3=全角 28=半角
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というわけで、文章を入力していく際に、入力する人自身が「半角・全角」を意識していることは、ある程度は必要だと思います。当然、英単語や英文は基本的には「半角英数」で入力すべきでしょう。

さて、WindowsとMacintosh(←あえて全角で書きましたが)の環境で、どのような違いあるのか。ずばり「1〜2個のキー位置」の違いです。

●まず、Windowsの場合
 ・半角(英数)と全角の切り替えは、キーボード左最下段の「alt」キーを押しながら、左最上段の「半角/全角」キー(数字の1の左隣り)を打つことで切り替えます。
最近は、機種によって「半角/全角」だけでも可能なようです。同じキーをもう一度押すと元に戻ります(全角なら半角に、半角なら全角に)。

 ・切り替えが出来たことを、通常は画面右下角にあるIMEの「あ」と「A(半角の)」で確認して、「全角文字」あるいは「半角英数の文字」を入力していきます。

ほかに切り替えの方法をご存じでしたら教えて下さい。でも、ファンクションキーは使いたくありませんねぇ。


最初はこれが発見できず大変苦労しました。図のようにマウスで「文字メニュー」をいちいち呼び出したりして、本当に入力効率が低下していました。

で、上の切り替えに左指を当ててみますと・・・
 ・「alt」キー=左手親指
 ・「半角/全角」キー=左手小指
になります。

●次にMacintoshの場合
 ・半角英数の入力は、キーボード最下段、「スペース」キーの左隣り「英数」キーを押します。

 ・全角入力は、同じく「スペース」キーの右隣り「カナ・かな」キーを押します。

※Windows環境で言えば、「無変換」キーが「英数」の位置、「カタカナ・ひらがな」キーが「カナ・かな」の位置に当たります。

 ・「半角・全角」を切り替えるには、各々のキーを押すことになりますが、自分で「今から全角」、次は「半角を打つぞ」と確認してから入力することになりますので、画面上でほとんど目線の移動はありません。

これに当てる指は、
 ・半角英数入力=左手親指
 ・全角入力=右手親指
になります。

●文字にするとわかりにくいと思いますが、よろしければ、実際にキーボードに指を置いて確認してみて下さい。特に「半角/全角」キーを左手小指で打つのはちょっと力が要りますし、ホームポジションから指がはずれてしまうと思いますので、最初は難しいと思います。

本当に「1〜2個のキー位置」の違いだけなのですが、私の場合は文章を入力していく「リズム」が、どうも違って感じられるようです。

「たったそれだけじゃないか」と言われればそうなのですが、始めに書いたように、最近は英字と日本語を交ぜて入力することが多いですから、思った以上に頻繁に切り替えが必要になります。
ということは、該当のキーを押す回数が必然的に増えることになりますね。

前回書いたように、元々が「半角」しか打てない「英文タイプライター」から入門しましたので、「半角・全角」はちょっと気になってしまいます。

ちなみに、これはつい最近知ったのですが、Windows環境で先の「左右の親指で半角・全角」切り替えを実現することが出来ました。「KeyCtrl」※というフリーソフトで「半角/全角」キーと「無変換」キーを入れ替えてしまいます。このソフトを使うと、ちょっと快適です。

※KeyCtrl=Win2000 XP用、www.vector.co.jp で「KeyCtrl」で検索すると出てきます。ダウンロード後、設定をして使用します。

またまた長くなりましたので、つづきはまた。

Posted: 2004年3月27日(土) at 11:41 PM      


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