Solar Car Race SUZUKA '92

1992年7月31日

ソラえもん号
ご存知「ソラえもん号」です。小学館の依頼を受け、大阪の(有)柴紋で製作されました。このソーラーカーはその後オーストラリアで開催されたWorld Solar Challengeにも参加しました。現在も小学館に保管されソーラーカーレース鈴鹿開催時には展示され、子供達の人気を集めています。
これは記念すべき第1回大会に先立ち開催された試走会時の写真です。



1992年7月31日

Golden Eagle号
1992年8月30日に地元能登半島を舞台に開催された、「ソーラーカーラリーイン能登」に参加するために開発・製作された金沢工業大学のソーラーカー1号車です。この能登の大会に先立って8月6日〜9日に開催された第1Solar Car Race SUZUKA '92にも発電量800W以下のTODAYクラスに参加しました。これも試走会の写真です。



1992年7月31日

エスペランサ
関西電力のソーラーカーで車体はレーシングカーの開発をしている童夢が製作しました。エスペランサにはTとUの2台があり、「ソーラーカーラリーイン能登」には2台出場しましたが、鈴鹿にはこのTのみの参加でした。レーシングカー並みのソーラーカーでしたが、いかにも重そうでした。



1992年7月31日

走快陽太
中部電力(株)技術研究所チームのソーラーカーです。この年「ソーラーカーラリーイン能登」が通産省のバックアップで開催されたこともあり、全国の電力会社で多数のソーラーカーが製作されました。ソーラーカーでは珍しいガルウイングタイプのドアを持っています。



1992年7月31日

かもめにてい
中部電力(株)加茂電力センターで製作されたソーラーカーで、富士テックという地元の会社と共同開発した変速機構を持っていました。これはモーターを正転、逆転を使い分ける事で、高速、低速を選ぶ事ができるようになっていました。



1992年7月31日

モアコラージュ太陽虫
三重県にある(株)ファーストモールディングで製作された2名乗車のソーラーカーです。虫と言う名前が付いている通り、昆虫の触覚のようなものが付いています。ここで製作されたソーラーカーは3台知っていますが、全て触覚が付いています。なかなか遊び心が有りそうなソーラーカーです。



1992年7月31日

SIMON912
これは田宮のプラモデルではありません。田宮のソーラーカー工作キットそっくりに製作されたソーラーカーで、ソラえもん号を製作した(有)柴紋が作りました。この当時は遊び心のある面白いソーラーカーがたくさんいました。



1992年7月31日

SON OF SUN
ご存知京セラ(株)の名車SON OF SUNです。試走会の写真ですが、各方面からとても注目されており、取材も集中していました。



1992年8月8日

スタート
記念すべき第1回Solar Car Race SUZUKAが8月8日9:00時に開始されました。8日に第1、第2ヒート、翌日9日に第3、第4ヒートの合計10時間で争われました。



1992年8月8日

AURORA
第1回大会の海外参加チームは、オーストラリアから参加のAURORAチームでした。レース中に車体上面のソーラーパネルが風にあおられて飛ばされ、ロープを使って修理し、完走して8位に入りました。海外のソーラーカーはどうもサーキット走行は苦手のようで、これまであまり良い成績は残っていません。



1992年8月9日

SOLAR WING
私の地元、石川県から参加の(有)ベルタデザイン製作のSOLAR WING号です。元イスズ自動車のデザイナーをしていた方が地元に戻られ、設計・製作にあたったソーラーカーで、WINGの名前の通り翼型をしたとても空気抵抗の少なそうな車でした。



1992年8月9日

NISSAN Sun Favor
日産自動車(株)が製作した、とても綺麗な形のソーラーカーでした。レース終了後の車両保管時の写真です。最後までHONDA DREAMと接戦を演じましたが、惜しくも2位となりました。この上位2台だけが90周を超え、3位が77周、4位が67周だった事を見れば、上位2台がいかにかけ離れていたかがわかります。



1992年8月9日

BE-PAL
ビーパル・ゼロTOダーウィンプロジェクトからエントリーのBE-PAL号です。TODAYクラスながらTOMORROWクラスに割って入り67周を走り見事5位に入賞しました。これが後の、なんだろう号、ガメラ(W.S.C.'99に参加した520Wの小型ソーラーカーで、、W.S.C.史上最小のソーラーカーで3000kmを7日間で走り切り、17位で完走して3つの賞を受賞しました。)に繋がっているんですね。



1992年8月9日

HONDA DREAM
言わずと知れたHONDA DREAMです。レース終了後の片付け中の写真で、リヤカウルを外してあり、トラックに載せる為のお神輿の上に載っています。HONDA DREAMは前評判通り、96周を回り貫禄の優勝でした。ちょっとわかり辛いですが、フロントホイールには今ではもう見ることの出来ない、スポークの変わりにケブラーの糸で張ったテンションワイヤーホイールを採用しています。





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