Solar Car Race SUZUKA '97

1997年8月8日

AFTER BURNER U 号
アメリカはスタンフォード大学から遠征してきたTEAM CALIFORNIAのAFTER BURNER U 号です。
オーストラリアで開催されているW.S.C.にも参加している強豪の大学チームです。



1997年8月8日

説明パネル
今大会は昨年度準優勝した3年目になるGolden Eagleの改良型での参加で余裕も生まれ、写真のような説明パネルやピット前の路面に貼ってあるカッティングシートなどを製作する余裕もありました。いつでもこれくらいの余裕が持てるようになりたいものです。



1997年8月8日

車検 ブレーキテスト
このGolden Eagle 2号車はディスクブレーキの引き摺りと、キャリパー部の空気抵抗増加を避けるため、ホイル内に収まってしまうドラムブレーキを採用していました。このためブレーキの制動力が弱く、車検のブレーキテストはひやひやものでした。



1997年8月9日

スターティング グリッド
(株)紫紋さんで製作されたコスモソーラーカー研究会のGongendo 号です。この大会はコスモ石油さんがメインスポンサーとなり、コスモ石油カップとなっていることもあってソーラーカーチームの参戦や、コスモ石油さんのレースクイーンもいてなかなか華やかでした。



1997年8月9日

スタート3分前
スタート3分前です。スターティンググリッド上に整列したソーラーカーに付き添っていたチームメンバーは、コース外へ退去しなければなりません。ここからドライバーは孤独な戦いが始まります。



1997年8月9日

スタート
スタート合図はコース上に設置されたシグナルによって行われます。赤灯が点灯後、4、5秒後に緑灯が点灯した瞬間がスタートとなります。緊張の一瞬です。ソーラーカーでは電力消費の関係もあり、ホイルスピンや猛ダッシュというのはありません。熱い戦いのわりにはとても静かな競技の始まりです。



1997年8月9日

Renjaku 号
前年のソーラーカーレース鈴鹿'96にて総合優勝している豊田自動織機の社内チーム・MARKSソーラーカーチームのRenjaku 号です。四輪車のコーナリング性能を発揮して4'19.379と2位に21秒もの大差を付ける圧倒的な速さでポールポジションを獲得しました。第1ヒートは快調に走行し2位以下に1ラップ以上の差をつけて独走したのですが、第3ヒートの豪雨には勝てず、残り17分に電気切れでマシンが停止してしまい、連覇はならず3位に終わりました。



1997年8月9日

OSU model S 号
前年、ゴール30分前まで優勝を目前にして独走していたのですが、前車をラップする際接触を防ぐ為にかけた急ブレーキにより前輪2輪がロックしてバーストしてしまい、走行不能となった結果5位まで転落してしまいました。今年こそと優勝を目指していたのですが終了まで54分のところで降り出した豪雨のためデクナーカーブを曲がりきれずにコースアウトし、点検のためのピットインなどもあって、トップから2周遅れの2位でフィニッシュしました。



1997年8月9日

ASHIYA Sky-AceU 号
昨年、3位入賞の芦屋大学ソーラーカープロジェクトのASHIYA Sky-AceU 号です。第2ヒートまでは6位に付けていたのですが、第3ヒートの豪雨は予定外で読みきれず、10位でフィニッシュしました。



1997年8月9日

なんだろう号
1995年総合優勝のゼロtoダーウィンプロジェクトのSOLA-PAL号が、NTV&ゼロtoダーウィンプロジェクトとして車名もなんだろう号と名前をかえて参加しました。'96年からドライバーはタレントの高橋里華さんが務め、注目を集めていました。第2ヒートでトップに浮上したのですが、第3ヒート終盤の豪雨の中、走行できなくなってしまい、4位でフィニッシュしました。



1997年8月9日

Golden Eagle 号
我が金沢工業大学の Golden Eagle 号です。当時、主流とはなりませんでしたが、FIA&JAFが打ち出した1.8m×5mの車両サイズで全面にソーラーパネルを貼った(現・通称ISF5000規格)ソーラーカーです。1995年に完成し95年の大会で上位を走行しながら自作のブレーキドラムのハブ取り付け部が破損してしまい、リタイヤしてしまいました。1996年にはさしたるトラブルもなく準優勝し、今年はMPPTなども自作品を搭載してさらなる上位を目指していました。ピットにぶら下げてあったテルテル坊主のご利益が無かったのか、終盤天からの恵みの雨?が降り、ついに学生チーム初の総合優勝をしてしまいました。



1997年8月10日

第3ヒート スタート
運命の3時間・第3ヒートのスタートです。この時には終盤に豪雨になることなど予想ができませんでした。スタートダッシュを決めたのはGolden Eagle 号でした。1時間経過した頃から雲が多くなり、残り1時間を切る頃には大粒の雨が降り出しました。終了30分前には一時小降りになったものの、残り17分を切ると再度雨足は強くなり、多くの車両が電気を使い果たして走行不能となってしまいました。



1997年8月10日

突然の雨
終了まで54分のところで降り出した豪雨のためOSU model Sはデクナーカーブを曲がりきれずコースアウトしてしました。幸いにもすぐに再スタートすることができましたが点検のためのピットインを余儀なくされました。この後、遅れを挽回すべく追い上げを開始しましたが届かず、準優勝でした。



1997年8月10日

終了2分前
終了2分前、雨の中を最終ラップの26周目(3ヒート合計では78周目)コントロールラインを通過するGolden Eagle 号です。ソーラーカーには雨は似合わないのですが、この時は天候も味方してくれたようです。



1997年8月10日

なんだろう号のゴール
なんだろう号のゴールです。第3ヒートのドライバーはタレントの高橋里華さんでしたが、終盤の雨で電気を使い果たしコース上でストップしていたのですが最後は自力でピットに戻ってきました。ご苦労様でした。(現在高橋里華さんはどうされたのでしょうか。)



1997年8月10日

優勝ドライバー
優勝ドライバーの西側貴行君です。お父さんは中日本自動車短期大学の先生でCOSMOクラスに参加しています。もう一人のドライバー内海考司君とともにエコランドライバー経験者をそろえ、省エネ運転に徹したのも勝因の一つと言えるでしょう。ちなみに西側貴行君は卒業後も中日本自動車短期大学のドライバーとしてソーラーカーレースに参加しています。



1997年8月10日

胴上げ
学生チーム初の総合優勝と言う事で学生達は大はしゃぎでした。ドライバー達、エントラントの深澤考史君、プロジェクトリーダーの井上晋一君などの胴上げが続きました。



1997年8月10日

仮表彰式
メインスタンド前にて行われた、暫定結果に基づく仮表彰式のもようです。真中が優勝の金沢工業大学・夢考房チーム、左が準優勝の大阪産業大学チーム、右が3位のMARKSソーラーカーチームです。結果的に最後の雨が勝敗を分けた感があります。今回は天は我々に味方してくれたようです。



1997年8月10日

本表彰式
正式結果決定後にコントロールタワー上で行われた本表彰式のもようです。仮表彰式は観客の前で行われるセレモニー的な部分がありますが、暫定結果発表後に問題が発生して順位が入れ替わる場合もあり、正式結果決定後の本表彰式には別の意味での重みがあります。





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