テーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)の雑学


大した意味のないことでも取り上げて、検討を重ねてみるコーナーです。


 ・クラス制とスキル制

ファンタジーゲームのシステムで、同じような世界を使用しても、本質的な違いを生み出しそうな部分がここです。両者に属するTRPGをいくつか挙げてみると・・・。

 クラス制:D&D、T&T、ロードス島、・・・
 スキル制:ソードワールド、女神転生、ウォーハンマー、・・・

スキル制の方には、クラスが固定でないものも含まれていますが、意味合い的にはクラス制よりもスキル制に近いので、このように分類しました。

 さて、両者を比較するわけですが、それぞれが特徴を有しています。
クラス制は、自由度が削がれた部分のあるルールです。しかしながら、自由度を削いでいるが故にまとまりがあり、入っていきやすいシステムと言えます。イメージがつかみ易く、プレイにかかる負担が小さいのも長所でしょう。
一方スキル制では、細分化が過ぎて把握しづらい面があります。それは、翻して言うなれば自由度が高いことの表れです。キャラクターに思い入れを持つのには最適と言えます。プレイヤーは自分のキャラに確固たるイメージを持つ必要があるわけです。

 ソードワールドは、スキル制でありながら、自由度を小さくしたシステムです。
これは、自由なイメージを許しつつ、プレイの易しさを維持しようとしたためと推測できます。
ただ、スキル制であるためか、初心者向けでありながらもマスターがゲームバランスを取るのにはコツがいるシステムになっています。
これは、プレイヤーの強さの成長が一様にならないために起こるものです。
古典とも言うべきD&Dは、経験値が一様であれば、ゲームバランスが取りやすいようにシステムができています。
そのかわり、選択肢はごく限られてしまっているのです。

 本来、ここで取り上げる内容ではありませんが、プレゼンティアのシステムはクラス制が基本です。
クラスと、補助的なスキル群でキャラクターの個性を作り上げてもらうことにしています。
スキル群の自由度が高いため、スキル制に近いプレイ感で仕上がっていると思います。
どちらが良い、悪いではないと思いますので、遊ぶ人がこの辺りを理解しておけばいいのではないかと思います。



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