女性骨盤底再建センター 

女性骨盤底再建センターは、骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤の総称です)やそれに伴う機能障害(排尿障害/排便障害)また腹圧性尿失禁や頻尿などで困っている方を対象とした、女性専用の治療センターです。

診察は、火曜日午後(泌尿器科/江川医師)金曜日午前(泌尿器科/江川医師)に、すべて予約制で行っています。
電話での受診相談/診察予約は、なるべく下記の時間にお願いいたします。
平日午後3時から5時まで、電話0763-32-3320(代表)で泌尿器科外来受付までご連絡ください。
泌尿器科外来看護師が応対いたします。

 対象となる症状
膣から何かが下がってくる不快感や膣から何かが飛び出してきて触れる(骨盤臓器脱、性器脱、膣脱)、脱に伴い尿が出にくい(排尿困難)便が出にくい(便秘)、咳やくしゃみで尿漏れがある(腹圧性尿失禁)、急に尿意をもよおしてトイレまで間に合わず漏れる(切迫性尿失禁)、尿がたまると下腹部(膀胱)が痛い(間質性膀胱炎)など。

 当センターの特徴
1. 三科(泌尿器科・婦人科・大腸肛門科)の協力体制
泌尿器科婦人科大腸肛門科の各専門医が所属しており、常に連携して診療を行っています。特に、大腸肛門専門医がスタッフとして参加している施設は、国内ではほとんどありません。

2. 排便障害を伴う骨盤臓器脱に対応
高度便秘や用手排便(直腸瘤や会陰下垂で特徴的な、膣や会陰を手で圧迫しながらの排便)が必要な骨盤臓器脱にも対応しています。泌尿器科や婦人科の検査だけでなく、必要に応じて直腸肛門機能検査(排便造影検査/肛門機能検査)を実施しています。
直腸が膣から飛び出してくる直腸瘤は、膀胱や子宮に比べて、診断や治療は簡単ではありません。便秘や残便感は、いくつかの複合的な要因(直腸瘤以外にも、直腸重責や会陰下垂症候群)で生じることがあり、単に直腸瘤を治す治療だけでは解決しないことも多いのが実情です。

3. 最新治療
骨盤底筋体操トレーニング、干渉低周波治療器(ウロマスター)、最新手術治療(腹腔鏡下仙骨膣固定術/TOT手術など)を行っています。術前に膀胱/子宮/直腸肛門の癌検診を必ず行っています。

4. 女性専用診察室
対象患者はすべて女性ですので、中待ち合い室を含む診察室、内診室などすべてセンターを受診される女性専用です。女性のプライバシーに十分配慮した診療を行っていますので、安心して受診頂けます。

女性骨盤底再建センター受付


受付は外来2階Kブロック(眼科、泌尿器科、女性骨盤底再建センター)にあります。
 
診察室、中待ち合い室、検査室などすべてセンター専用(女性専用)となっていますが、受付は3科(眼科、泌尿器科、女性骨盤底再建センター)共通です。

なお、カルテや会計業務など事務手続き等は、便宜上泌尿器科扱いとなっています。
女性骨盤底再建センター専用中待ち合い室


テレビとDVDデッキを設置してあります。

待ち時間を利用して、骨盤底筋体操トレーニングDVDや映画(自然や風景もの)のDVDを視聴できます。
女性骨盤底再建センター専用トイレ


平成19年8月に発売になった、TOTOの尿流量測定装置付きのトイレを設置しました。

普通のウォシュレット付きトイレに検査機能が加わったすぐれものです。

通常のトイレと変わらない機能があり、しかも女性専用なので掃除が大変楽と職員にも好評です。
ウロマスター


骨盤底筋強化のための干渉低周波治療器(ウロマスター)を導入しました。

リクライニングチェアーでゆっくり休みながら治療を受けられます(保険適応あり)。
女性骨盤底再建センター内診室



内診室ももちろん女性専用です。

看護師さん達の希望で、ピンク色にしました。
女性骨盤底再建センター診察室

診察日は火曜日午後(江川)、金曜日午前(江川)で、すべて予約制となっています。

平成25年6月現在、半日あたりの受診者数は5-10人です。

30分あたり1-2人の予約ですので、ゆっくりお話ができます。

現在手術治療の方がほとんどですが、今後は看護師さん達の力を借りて、骨盤底筋体操や干渉低周波などの指導や治療を積極的にすすめる予定です。

(平成19年1月25日、新聞各紙に女性骨盤底再建センター開設についての記事が掲載されました。)

   病院の女性骨盤底再建センターのページはこちらをご覧ください。