丸銭さんは庭師です。サギ
師、ペテン師、庭師の庭師
です。家族のヒンシュクをい
くら買っても、いつに変わら
ぬ酒とバカの日々。さあ、路
地のやくざもん達とのあきれ
果てた、でも無性にいとしい
日常と非日常(その境目の
ないのが問題ですが)をご贔
屓、ご愛読くださいますよう。
※ゴタムキとは…
金沢の方言で、理屈を言ったり、文句を言ったり、うそをつくこと。またはそうする人のことをいう。
なお、ここに使用したイケテル写真は三十数年前のものであり、現在は見る影も無くしょぼくれております(為念)。
二〇一二年


四月二二日

亀鳴屋、版元さん、けん気ですか。あえて濁音を消去した状態だと推察しております。ときに最近切実に、友達が必要だなァーと思っています。日本沈没に対する災害訓練よりも、100%の自分の死を訓練強化しなければと思っています。
柏木哲夫医師(金城学院大学学長、「PHP」19年9月号)によると臨終時に家族が患者にかける言葉に、感謝、ねぎらい、反省の言葉、「お父さんご苦労様でした」「お母さんありがとう」「お父さんごめんね」があるそうです。しかし、「何の言葉かけもない場合がある。そのそばに居る者はつらい」と書いてありました。私の場合はこれだなァーと100%思いました。後先はこのさい関係なく、勝井の場合も、河崎の場合も、何の言葉かけもない事例の友達になって頂けないかと思って。私一人だったらチョットつらいものがあるから。
桜、バラバラ、バラバラ、100%の期待をこめて。

二月二〇日

   龜鳴屋、版元様

お久しぶりでございます。クシャミと鼻水と貧乏が止まりません。でもしっかり快便です。快便こそが唯一の希望のにほいです。版元にお分け、お届け出来ないのが残念です。版元には風邪の便より、貧乏のウイルスは御法度である貴社の社訓は創業以来の見物人?として理解しておりますのでご安堵下さい。しかしきょう日の娑婆がデジタルとか言うのでFAXで便りしたら貧乏のウイルスがギリギリの版元の家庭をメルトダウンさせるのではと思うて、80円の切手にします。そこで一句、「亀鳴くや切手に安堵のクシャミあり」。
ときにほりだしものみつけました。『名短篇ほりだしもの』北村薫、宮部みゆき編、ちくま文庫760円。「伊藤人誉」の作品は金沢の小さな版元、龜鳴屋の編集、出版である。ネットでお買い求め下さい(北村薫)。
みつけました。ほりだしもの、みつけました。これみよがしに家族に報告、ドーダ、ドーダ、ドーダ!
末娘、さすが勝井さん、頑張っているネ。…でもアンタと関係ネー。
版元、貧乏がウツルからFAXにマスクを、快便に希望の光を、アンタと関係ネー庭屋より。

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