わが町の物語
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界隈風物史 川上地蔵尊

 川上地蔵尊は覚源寺の山門の脇に向かい合って立っていた一対の地蔵尊である。
 もういったいの地蔵尊は、北向かいの地蔵といい、北向きに立っていた。もとの成福寺が建っていた場所で、下手の道路に面し、犀川を流れてきたといわれる。二体の地蔵尊とともに祭られ、俗に川上地蔵尊と呼ばれている。
 三体の石製の立像で、三体とも赤色のベレー帽型の頭巾を付け、下部を黒でふちどりしている。三体とも前掛けタイプのよだれ掛けを着用、その年の当番町会が取り換える。
 この地蔵尊には、それぞれの幸徳がある。
・耳だれの信者は、カワラケを納め
・発声障害の信者は、穴の開いた石を納め
・歯痛の信者は、自分の使った箸を納めると治るといわれていた。








金沢最古の神社  猿丸神社

 金沢で最古の神社の一つで、境内は475坪で、参道は天保14年(1843)の石灯籠一対がある。
 猿丸神社といえば、のろいの願がけが行われていたことで有名である。
 草木も眠る丑三つ時に白装束で、身を包み藁人形を老木に五寸釘で、21日間打ち付けると呪いが叶うという丑の刻参りである。
 なぜ猿丸神社で行われるようになったのかというと、杉の大木があったからである。
 丑の刻参りは、杉の大木でなけらればならないこと、そして杉の大木というものは、どこでもないということである。
 その杉の木は老木となり、昭和49年7月に切られて、現在は根株の部分だけが残っている。

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