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Somekawa & vafirs

『青猫劇場・序章』

藤田 徹

社会人になって30余年。
ということは、ロブロイにもかれこれ30年ほど通っている。
通ったと言っても2年以上空くこともあるから「常連客」とはとても言えない。
若い頃はOLD CROWやEARLY TIMESなどの手頃なバーボンばかり。
だんだん贅沢になってWILD TURKEYやMakers Markなどを飲み始め(当時は高かった!)・・・ あの頃は時間もお金も不足していたけど楽しかったなぁ。

バブルが弾け、歓楽街の馴染の店が次々と姿を消し、自分自身、片町から足が遠のいた。
それでも時には一人で、または気の合った仲間で静かに飲みたくなる、そんな時に今でも立ち寄ることが出来るのはロブロイだけ。
ありがたいことである。

マスターからのメルマガで、常連の方々の本コラムを良く拝見する。
「うまく書くなぁ」「僕もオージー娘に会ってみたいなぁ」。
半ば冗談で「僕にも書かせてよ」と言ったら本当にお鉢が回ってきた。

そんな経緯もあり、部長を務めて4年となる女子バレーボールチーム「PFU BlueCats(青猫)」の話を書くことにする。

所属するのはV・チャレンジリーグ(二部リーグ)。
2015/16シーズンを準優勝で終え、V・プレミア(一部リーグ)チームとの入替戦(チャレンジマッチ)に出場する権利を得た。
チャレンジマッチ出場は実に7度目。
残念ながらこれまで勝った経験は無い。
プレミア昇格が叶うか否かは土日2試合のトータル(勝敗、セット率、得点率)で決まるが、昨年は同じ相手(デンソーエアリービーズ)に0勝2敗で敗れていた。
もちろん下馬評も圧倒的に不利である。

さて、3月5日に船橋アリーナで行われた初戦。
25-16、25-19と2セット連取。
第3セットは10-15とリードされるも一気に逆転し25-22。
3-0の完勝!(夢じゃなかろうか・・・)

翌日の第2戦で1セット奪えばその時点で昇格が確定、たとえ0-3で負けても得点差でかなりの貯金がある。
マスコミの論調も「まさかのストレート!」「下剋上ほぼ決まり」。

気が緩んだ訳では無いが、16時から23時過ぎまで月島もんじゃ&はしご酒。
これが悪かった。

翌日。
第1セット16-25、第2セットは20-25と連続して取られる。(ううう)
前日と真逆の展開だが、得点率でまだ少し有利。
第3セットを奪えばもちろん、22点取った時点で昇格。
21点しか取れなければ、ジ・エンド。
勝負のセット、15-18となって得点率でも並び、とうとう前日の貯金をすべて使い果たした。
(え・・・そんなオチかよ。やっぱり夢だよな、夢であってくれ・・・・)

しかし、選手達はここから奮起し見事逆転、25-23でこのセットを奪取したのである。
まさにマンガでも描けないようなベタな展開だが、『青猫劇場・序章』はこうして幕を閉じた。

創部37年にして念願のトップリーグ昇格。
これまで携わってきた選手、関係者と多くの方々のご支援のおかげで成し得た快挙ではあるが、目指すは定着と日本一。
道はさらに険しい。

折から、全日本女子チームのリオ五輪出場が決定した。
また7月1日からのサマーリーグでは、Vリーグ所属の全ての女子チーム(22チーム)が金沢に集結する。

風は吹いている(はず)。
ドキドキハラハラ『青猫劇場』は始まったばかり。
今後の展開にぜひご期待いただきたい。

(青猫ホームページ)
http://www.pfu.fujitsu.com/bluecats/

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