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(C)2003
Somekawa & vafirs

『夏はやっぱりスイカ』

西川正一郎

暑い日が続き、まさに夏本番といった感じです。
外での業務が多い私にとって仕事終わりの生ビールは、もう格別です。
まあ、夏じゃなくても格別なんですけどね(笑)
「あなたの一番好きな食べ物は何?」と聞かれたときは、元気よく「ビール!」と答えてしまいます。
実際、何よりも好きですが、たいていの場合「それは飲み物であって食べ物ではない」とツッコまれます。
そこで、じゃあそれならと答えるのは「スイカ」です。
ホントに好きなんです。
地球が滅亡する時に何か最後に口にするものを選ぶとしたら、迷わずスイカを選びます。
産地は特にこだわりません、石川でも富山でも熊本でも千葉でも沖縄でもどこのでも大好きです。
小玉よりも普通の大きさのもの、黄色よりも定番の赤色が好きといったところでしょうか。
スイカ味のアイスやドリンクやお菓子は得意ではなく、やっぱりスイカそのものが好きです。
以前にもこちらに書いたと思うのですが、「好き」と「嫌い」に理由付けはいらないと思っていて、スイカのどこがそんなに好きねん?って聞かれても、 「なんででも好きやから」ってことですし、「全体的に」「雰囲気が」ってな感じです。
ビールが好きな理由はあまり聞かれません。
何となく納得できるからでしょうか。

スイカと言えば、やってはいけない食べ合わせとして「スイカと天ぷら」と言うのをよく聞きます。
別の食材ですが、ダメな食べ合わせとして「ウナギと梅干し」も有名です。
先日も土用の丑の日があり、皆さんもウナギを食べられたかと思います。
あとは「カニと氷水」や「カニと柿」などもメジャーどころです。
恥ずかしながら私は知りませんでしたが、「ドジョウと山芋」や「アサリと松茸」などもあるようです。
これらは古くから伝えられていて、新しいものでも江戸時代にできたものです。
言い伝えとして食べ合わせが良くないと言われていますが、「ウナギと梅干し」には科学的・医学的根拠は全くなく、 そのほかの「天ぷらとスイカ」などの食べ合わせも、よほど大量に摂取しなければ問題ないそうです。

しかし、現代になって言われるようになった、やってはいけない食べ合わせで「スイカとビール」というのがあり、 科学が発達してから言われ始めたということは何らかの根拠がありそうです。
そこで調べてみると、スイカとビール両方に利尿作用があり脱水症状に陥りやすく急性アルコール中毒になる確率が高まるらしいと出ていました。
半分アルコール中毒みたいな私にとっては、急性アル中なんてなんやのんってところではあります。
そのほかにも、最近できた食べ合わせにはいろいろあるようです。
タラコとソーセージ、ベーコンとほうれんそう、メントスと炭酸水、枝豆とチーズ等々。
ただ、絶対にダメな組み合わせは無いように思えるし、特定の栄養素や食品に対しての医学的な制限がある人はともかく、ダメな理由が曖昧な気がします。
もし本当にやってはいけない食べ合わせがあるとしたら、その情報はもっともっと周知徹底されているべきです。

酒のつまみは好きなものを好きな組み合わせで食べればいいし、呑兵衛は何をアテにしても酒を呑むと言います。
アルコールは強くないけれども大好きな私にとっては、定番のつまみから生野菜、調味料までどんなものを食べても「これは酒に合うねー」と言ってしまいます。
何にも食べるものがなくても酒だけ飲んでしまいます。
調子に乗ると、かっこつけてチェイサーにビールくれとか言いたくなります。
しまいには、今日のつまみはハードボイルド小説だぜぃなんて言っちゃったりします。

普通の大きさのスイカなら、前はひと玉まるまるいけましたが、今は半玉ぐらいで限界を感じる私。
ウナギでビールも最高でしたが、スイカでビール、スイカで焼酎、スイカで日本酒、スイカでバーボン、スイカでカクテル、スイカでシングルモルト。
この夏の間にチャレンジしてみようと思います。

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