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Somekawa & vafirs

星に願いを

成松 良高

ロブロイでグラスを傾けるときはムーディーなBGMはもちろん,壁に飾られているインテリア、整然と並べてあるボトル等が洒落た雰囲気を醸し出してくれます。
そんな落ち着ける場所にいつも足を運べれば良いのですが、なかなか機会にも恵まれずに過ごしているのが現実。
そこで、すこしでも自宅で「ロブロイ」の雰囲気までは演出できないにしても浮世のことは忘れて飲める環境を創りたいと思い、色々と考えてみました。

人によって浮世離れできると感じるものはいろいろあるでしょうが。最近、私がグラスを傾けるときに興味を示すものが「星空・宇宙を楽しむ」ことなのです。
もちろん仕事にも関係することもないし、創造を膨らませれば、どこででも楽しむことができる。気軽に楽しめながらグラスを傾けることができるアイテムのひとつです。

とは言え、ただ夜空を眺めるだけでは天候に左右されるし、単調になりがちです。そこで色々なものを利用して「星空・宇宙」を楽しんでみたいと思い、色んな角度から探してみました。

まず、手軽に宇宙を楽しめると考えたのが映画。宇宙に関する映画はたくさんあるのですが、私が選んだのは「アポロ13」。1970年に実際に起こった爆発事故で、ヒューストン管制センターとジム・ラベル率いる宇宙飛行士たちがアポロ13を地球に戻そうと、不眠不休で救出作戦に乗り出す。その時の緊迫した状況の狭間にリアルな宇宙描写があり、アポロ13では成し得なかった月面着陸をも創造させてくれます。費用約2000円。

次に、映画だけでなく小説にもトライしてみました。ダン・ブラウン著の「デセプション・ポイント」。これは直接「宇宙」に関しているわけではないけれども、NASAの大発見をもとに、ホワイトハウスを巻き込んだ大統領選の駆け引きと、陰謀を繰り広げている。
(ただ、私はまだ最後まで読み終えていないのですが。。)費用約4000円。

それから、(ここまでが私の小遣いでなんとかなる範囲なのだが)実際に自宅に夜空を創って見たいと探してみたのが、セガトイズの家庭用プラネタリウム「HOMESTAR」。
これはセガトイズとプラネタリウムの第一人者の大平貴之氏の共同開発による、超小型プラネタリウムで、家庭用としては世界初の光学式を採用しています。天井に約1万個の星空を投影でき、さらには流星も投影できる優れものです。これならば天候に左右されることもなく、都会のネオンで星空が掻き消される事も無く楽しむことができます。費用約2万円。

ここからは、なかなか予算と時間が必要で、とても安月給の私には手の届かない話ですが、実際に宇宙や宇宙の入口体験等も可能なようです。
スペースアドベンチャー社が色々なプランを提供しています。

・無重力訓練プログラム:
  ロシア宇宙飛行士用の訓練プログラムをそのまま採用し、ガガーリン宇宙センターから軍用ジェットで30秒間の無重力を体験できる。これを10回体験して、約88万円。

・宇宙弾道飛行:
  高度100kmの超高空まで一気に飛行し、宇宙空間を体感しながら眼下に青い地球を見下ろすことができるプログラムです。元々、宇宙の定義は国際航空連盟が高度100km以上と定めており、一般にこの定義が利用されていることを考えると、このプランでも充分宇宙旅行は達成と言うところでしょうか。費用約1100万円。

・宇宙ステーション滞在:
  これは実際に6〜8ヶ月の訓練を経て、ソユーズロケットにて宇宙へ。そして国際宇宙ステーション、ISSに一週間滞在するというプログラム。まさしく「宇宙旅行」が体験できます。費用約22億円。

その他にも天体望遠鏡を使って実際に星を眺めることなどもありますが、チョット角度を変えたものを並べてみました。みなさんも星空を見ながらグラスを傾けてみませんか。

<ロブロイストの日々>  毎・月始め更新いたします。