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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

正月の過ごし方

さて今日は12月は半ば16日であるが、この時期になると、今年はうんぬん・かんのん・・・となるが世間の事は「世間」さまにお任せするとして、 じゃあ自分の事はというと、さしてひと様にお知らせしても、面白くないであろう、などと思いながら、ぐだぐだと書くのである。

この時期になると毎年同じような事を書いている。
なんせ僕は正月が好きだ。
30日に最後の仕事を終え、大晦日より開けて三が日は休みとなる。
ほとんど連休の無い仕事である。
だからこそ4連休は何とも有難い。
変な言い方になるが、とにかく休む。
どう休むかというと、まず家から一歩も外へ出ない。
普段洋酒の生活である。
それだけに正月は敢えて洋酒から離れ、日本酒三昧となる。
四日分しっかり酒を買いこむ。
たいがい4銘柄、4升である。

大晦日、わざとらしく紅白を観ながら熱燗をちびりちびりと飲る。
我が嫁さんもしっかり飲める口なのでこれまた良い。
やがて紅白も終わり「ゆく年・くる年」を観ながら年越しソバにのっかっているエビ天がいい肴になるのである。
ついでにソバも美味い。
開けて目出度く正月となり、わざとらしい家族の挨拶となり、いつもと違うおつまみが出てくる。
酒もすすむ。
酔いが回って来ると横になる。
次の日の朝、といっても昼に近いのであるが、居間のテーブルに着くとお節らしきものが並んでいる。
僕はつまみなどカマボコ程度で十分なのだが、それなりに並んでいる。
もちろん悪い気はしない。
あれこれをチマチマとつまみながら、とうぜんちびりちびりと飲りだす。
当然嫁さんも付き合ってくれる。
実に酒が美味い。

ちょいと酔いが回って来る。
いつものごとくテレビはどのチャンネルをひねっても漫才三昧である。
ぼくもけっして嫌いではないので酔い覚ましにちょうど良い。
面白くなければほろ酔い加減の風呂もいいものである。
そうこうするうちに小腹が空いてくる。
そこで出てくるのが僕の一番の楽しみ、雑煮である。

ここで我が家自慢の雑煮の作り方を紹介したい。
まず丸餅でも角餅でもいいが、軽く焼く。
その間にカツオ出汁を作り、大ぶりに切った白菜と豆もやしをいれ、味付けは醤油である。
そして焼きあがった餅を入れひと煮立ち。
柔らかくなったらお椀にもり、カマボコと干しエビを乗っけて出来あがりである。
実にこれが美味いのです。
とはいっても雑煮はおふくろの味、またその土地土地により、実にさまざまなようである。
その昔、兵庫県は丹波の人に雑煮をご馳走になったのはいいが、なんと白みそ雑煮であった。
なんだこれは?「味噌汁に餅入れてどうすんじゃ」と思ったものであるが、その土地の雑煮らしい。
後で知ったが名古屋の方では赤みそ仕立ての雑煮があるとの事、白みそ仕立てがあれば赤みそ仕立てもある、納得である。
また東北のどこだったか、トン汁仕立てもあるとの事、もう驚く事は無い。
ともかくそれぞれに美味いはずである。

話をもとへ戻そう。
僕はその美味い雑煮を食べると、また熱かんをちびりちびりと飲る。
そしてほろ酔い加減でまた、相変わらずやっている漫才などボーと観ながら、うたた寝などしていると夕方になっている。
また何がしか並んでいる。
僕はいそいそと徳利に酒を注ぐ。
なんせ4種類ある。
適当にそのつど変えながら楽しんでいる。
そして呑みながらふと思うのである。
酒を好きでよかったな〜〜と。

相変わらずだらだらと飲っていると深夜になり、また小腹が空いてくる。
雑煮は明日にするとして、餅好きの僕としては今度は焼きもちである。
テーブルにカセットコンロを置き、アミで焼く。
こまめにひっくり返しているとやがてぷくーと膨らんでくる。
何とも嬉しい瞬間である。
醤油を垂らした皿へすかさず入れる。
微かに焦げた醤油の香りがする。
それが実によい。
口にほうばる。
美味いのひとこと。
これまた思う。
餅をすきでよかったな〜と。

とこうして元旦は終わる。
そして次の日も相変わらず、だらだらと過ごし、四日間の休みは終わるのであります。

皆さまの正月の過ごし方、如何でしょうか。
2016年、皆さまにとり益々良い年となりますよう、こころよりお祈り致します。

<主のひとり言>  毎・月半ば更新いたします。