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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

我が愛車

いきなりであるが、事故にあってしまった。

もう7〜8年は通勤用として愛用しているミニサイクル(折りたたみ式自転車)の事である。
毎日あの狭い階段を2階まで持ち運ばなければならないため、小さく軽く、簡単に折りたためる、イギリスはブロンプトン社製だが結構気に入っている。

先日営業時間もおわり、深夜は4時ごろだったろうか私服に着替え、さあ帰ろうと愛車を下の道路に下ろし、すぐ横の自動販売機に立てかけた。
そしていつものようにまた階段を上がり店へ入り、バッグを持ち全ての電気を消そうとした時下のほうで「ガシャーン」と大きな音がした。
急いで降りてみると何がどうなったのか、車がバックした拍子に僕の自転車にぶつかったらしい。
そして車はそのまま走り去ってしまった。車のものらしい割れたテールランプの破片と、無残な姿で道路に倒れた僕の自転車がそこにあった。

後のタイヤ、ホイルはグニャッとまるで瓢箪のような形になっており、タイヤのチューブもはみ出ており、泥除けカバーはほとんど90度に曲がっている。
それを見ておそらく車体のフレームも曲がっているだろうと思いながら、要するに長く愛用したこれも「パー」だなと思ったのはしょうがない。
少しであるが自動販売機も擦った後があるし、割れたテールランプの破片もある。「警察へ」とも思ったが、僕(ひと)が跳ねられたわけでもない。
所詮駐車してあった自転車を引っ掛けただけの事ではある。真剣に解決してくれるとも思えない。 ともかく妙な虚脱感を覚えながらタクシーを拾った。

次の日嫁さんに話すと「(自転車に)乗っていなくて良かったんじゃないの」と慰め?てはくれたが、結構気に入っていただけにやっぱりショックだった。 (新しく買えばそこそこする)

夕方店に行く。
早速無残な自転車を見てみる。
がはて、よく見てみると確かに後輪と泥除けカバーは無残だが前輪からハンドル、全体のフレームなど色々な角度から点検してみると「ひょっとして、修理きくかな?」と思えてきた。
いっぺんあきらめただけに“メッケもん”かな!と思えてきた。(当て逃げされときながら)

次の日早速買った自転車屋さんへもって行くと、店長が「あらまぁ、かわいそうに」といいながら見てくれていたが「フレームが微妙に心配だが、何とかなりそう」という事だった。
そこそこ重症なゆえ、二万くらい掛かるかもしれない。ということだったが、直るなら、という事でお願いした。

一週間ほどして「直りましたよう〜」と電話があった。
早速取りに行くと、ちょっと安く上がりました、ということで、二万のところが一万六千円で済んだとの事だった。
僕はほんとに心から喜び御礼を言った。
家に持ち帰り、もうどこにも傷跡らしい跡はない。変えれる所は交換してくれたらしい。
乗ってみるともちろん何の違和感もなく、それどころかブレーキ、変速機その他もしっかり調整してくれたようだ。

繰り返すが、最初これは「パー」と思っただけに素直に嬉しかった。
確かにこっちには何の落ち度もなく、一方的に当てられ損ではあったが、もう7〜8年は使っている。
オーバーホールのいい時期だったのでは、と思っている。

その後快適な乗り心地、酔い良いである。

<主のひとり言>  毎・月半ば更新いたします。