霧の褒美・壱
(敬称略)

10番 H11.10.1 RST 君があたりつがひが為に紫の桐の花びら紅に染む
20番 H11.10.1 のん にしきおり聖なる音の聞こゆればはた織る君の姿麗はし
22番 H11.10.1 まや にゃあにゃあと鳴くは周防の猫なるか深夜のおとづれうべうべかるべし
30番 H11.10.1 池條陽人 朝来ぬと目には清かに見えねどもみその音にぞ驚かれぬる
50番 H11.10.1 さくら いそいそと磯にゆらめく櫻貝南に下りて日暮れを想ふか
70番 H11.10.1 ちえこ ななそとはつゆおもわじがゆかし君暮れとさけはむ貝のみにあらず
80番 H11.10.1 フィガロ おおはらで八十島かけて漕ぎ出でぬと小部屋に告げよ空の浮舟
90番 H11.10.1 zooma 天離る鄙の主を僭ふれば音に恥づかしここのえの都
100番 H11.10.1 まこけん ももしきのみやびといとどありがたし沈みゆく陽に君が影照る
111番 H11.10.1 RST あやかしの魔物住む地にひとのみでいかでか君が独り向かはむ
123番 H11.10.1 日向 君がため蓮の台を整へし我が衣手に種は降りつつ
191番 H11.10.2 Mami 鄙に住む人食ひ妖魔も都なる真実の雅に食らはれむとぞ思ふ
202番 H11.10.2 さくら 霧深き金剛山に分け入れば心震える須弥の仁王に
212番 H11.10.2 MOMO ももしきの大宮人よいとまあらばここに集ひてふいに花咲け
222番 H11.10.2 北方諸国 霧雪の深き国にすむ我らますみの空を吹雪に変へたし
234番 H11.10.3 Mami 朝霧の紫草を踏み締めて動けじ我に君の袖振る
250番 H11.10.3 清かなる月明かりの夜に定めしの契りのなくば我が目よ濁れ
300番 H11.10.4 Mami わびぬれば詠むべき歌の多けれど身を起しても逢はむとぞ思ふ
303番 H11.10.4 RST 栗の実を蜜と芋とで煮詰むればしょうの月の御影さすとか
345番 H11.10.5 まこけん 君が御世この霧に倣へ永久の数多の露も含みながらも
353番 H11.10.5 さくら 北の海吹き来る風に耐ふ松の花を見むとてなみだ飲込み
363番 H11.10.5 リンコ 雷夜寒さ増すれば白玉の上に鈴の音渡り来るらむ
400番 H11.10.6 さくら 波の花潮を取り込み咲けるかな返り見すれば酒で生く花
424番 H11.10.7 垂乳根の母になりては小夜更けし雲の合間に君が影かな
434番 H11.10.7 さくら 長かりし間の歌のなかりしは君が詠みしのかしこかるゆゑ
444番 H11.10.7 池條陽人 え逢はずに淋しかる時雲夜満つ君の足跡たどる我なり
454番 H11.10.7 さくら めぐり逢ひて漂ふ終の残り香よ今宵こそ見む雲間に咲く花
456番 H11.10.7 CAT 斑鳩の宮に足来むと急くわれを君ならずして誰か迎ふべき
464番 H11.10.8 まこけん 我祈る君との日々の沈まぬを海にも陸にも雪の白夜に
494番 H11.10.8 まこけん たらちねの母なる我らのつごもり夜髪をも身をも構ふ暇なし
500番 H11.10.8 CAT 狼に倣へやまとの蒼き猫雄々しく統ぶれば神の功なり
505番 H11.10.8 とろ 逢ふことの未だ果たせぬ吾妹子を恋すてふ名の立つも構わず
515番 H11.10.8 Mami 来ぬ人をまつに積もるる雪すらも焼くやもしやと恋焦がれつつ
545番 H11.10.9 まこけん 音に聞けばけふは婚ひける日とか東にゆけど越こそ贈らめ
555番 H11.10.9 YOU 東風吹かば来ぞと恋ひをり北の春雲にもなしとて君を忘れず
565番 H11.10.9 Mami 千代がみの如く雅な君が絵の価はみてのこむこそに有り
567番 H11.10.9 まこけん 春立ちて梅の花さく頃なれば君のおとづれいとどまさむか
600番 H11.10.10 イシュト 群れをなし雁はいづくにゆくらむか宙をさまよひ君求めつつ
606番 H11.10.11 さくら 愛し子に初春いよよ来たるらし戯れむを松の雪枝
616番 H11.10.11 Mami 無位無官何ぞ恐るるものとかやれんげ草に風吹くよりは
626番 H11.10.11 まこけん 玉の緒の絶ゆる間の無き業離れ遮二無二向かはむ華の宴に
636番 H11.10.11 まこけん 世の中に絶えてお御酒のなかりせば無味無臭の色ぞ悲しき
666番 H11.10.12 リンコ 平かに無垢の天使を育てむと無理なく過ごせ無事をし祈らむ
676番 H11.10.12 Mami 憂きことの多し霧の歌なれど我の受くるは愛の禄なむ
696番 H11.10.12 まこけん 朝露に華の膨らむ姿見て返り見すれば我が指むくむ
700番 H11.10.12 さくら 名を負ふてふりゆくらむか春の花永久に留むるすべもあらなむ
737番 H11.10.13 まこけん 春風に散りくる花の霧立ちて枯れゆく水のいと情けなし
777番 H11.10.14 安見子 構想中
787番 H11.10.14 さくら 構想中
789番 H11.10.14 まこけん 構想中
797番 H11.10.14 とろ 構想中
800番 H11.10.14 めぐむ 構想中
808番 H11.10.15 めぐむ 構想中
818番 H11.10.15 ひじり 構想中
848番 H11.10.15 まこけん 構想中
878番 H11.10.17 CAT 構想中
888番 H11.10.17 さくら 構想中
900番 H11.10.17 さくら 構想中
909番 H11.10.18 北方諸国 構想中
929番 H11.10.18 まこけん 構想中
979番 H11.10.19 うみ 構想中
989番 H11.10.20 めぐむ 構想中
999番 H11.10.20 構想中
1000番 H11.10.21 さくら 構想中

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