軒下 1 車体(フレーム)関係

  

 

 

一応、80年代半ばに「薬品臭い部屋一面に古新聞を敷いて、部品と研磨剤の粉だらけ?」みたいな

最初のレストア作業も経験してはいるのですけど、当初は写真記録を…などという発想も無くて、

このコーナーはソレ(復活)以降の80年代末頃からのアルバム写真を使って編集したものです。

ですので現時点ではレストアに特化した内容は少ないですが、いずれ修理を兼ねて追々と…

にしても、なにぶん古い話で、マジに記憶の薄れかかった部分も多いです。(汗)

当時は相当に無茶でいいかげんだった筈ですが(今も?)、その頃なりに夢中だったと思います。

ま〜個人のアルバムと思って堪忍して下さい。(^_^;)

一応、現状に合わせて随意に?内容を加筆修正しながら現在も進行しています。(笑)

 

 

 分解 

ステムやスイングアームピポッドを境に足回りをまるごと外す

かなり手抜きっぽいですが、「ぶったぎり」と呼んでいます。(^_^;)

自作ジャッキを駆使したりで、それなりにコツもあります。

ていうか、若い頃のバイタリティーって凄いですね。(笑)

 

エンジン抜き取り

フレームを写真の状態からエンジンごと横に倒します。

ボルト類を外してフレームを持ち上げればエンジン単体に

なります。 エンジンよりフレームの方が軽いですから。

「ぶったぎり」&「横倒し」が自分のパターンです。

(でもZの場合、ヘッドから順に分解する事もできます。)

 

【 補足&お返事メモ 更新日05/10/15 】

>スタッドボルト

エンジンの着脱作業では、できればマフラーフランジ用に突き出ているスタッドボルトを外してしまった方が作業が楽というか、

うっかりフレームを傷つけてしまう可能性が低くなります。 一応、スタッドボルトはダブルナットをかませて回す事もできますが、

専用のスタッドボルトリムーバーという工具もあります。最近ではホームセンターにも普通に置いてある場合があります。

因みに、Z2系ではRSは6ミリですけど、後期型では8ミリだったと思います。(当然、両者のフランジも別のパーツです。)

 

   

 

画像は交代で手伝ってくれた幼なじみのS君です。

溶接のプロです。わがままな私の性格を熟知した彼だけ

に(?)ブツブツ言いながら、でも時々薀蓄を垂れながら、

深夜まで手伝ってくれました。 

それにしても、我が家の簡単な溶接機なのに、本当に

上手でした。腰の入り方がちゃう!

おまけに会社の休み時間返上で、裏側が格子構造の

小型の平面溶接台も作ってくれました。

 −感謝−

フレームの補強 「バリバリ!」

80年代末、有名なクラックの修理を兼ねて、フレームに手を加える事に

しました。補強箇所は、今やセオリー(時代だ…)の7箇所と、サス交換を

見越したレイダウン対策のガゼット2箇所、同用ステー。 それとドラムブレ

ーキのフローティングマウント・トルクロッド・ステー等も追加。 

近年はカスタム関連の情報や業者さんも増え、手法にも様々な御意見があ

ると思います。 ついてはフレームに限らずですが、あくまで個人的な希望を

実践しただけの思い出話とお考え下さい。 なんだか言い訳がましいですが、

そういうのに夢中だったんですね。  …今もだけど。(笑)

 

 

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剥離

フレーム溶接を機に再塗装しました。剥離剤で塗装を剥がします。

以前に一度レストアした時の上塗り(缶スプレー塗料)は簡単に落ちましたが、

その時の下地に使ったエポキシ系のジンク塗料は頑固に残りました。

で、小型のバーナーを軽〜く当てて焼き落とします。(写真)

この後、布サンド等で下地を整えます。

自作のサンドブラストガンも試しましたが、目も口も軒下もジャリジャリ。

あれは箱の中でやるものだと悟りました。(まさに苦い思い出?)

で、パーツクリーナーガンで脱脂を行います。

火炎放射器にならないよう火気に注意。 (…手作業でも良いです。)

そのまま放っておくと一晩で錆びます。最低でも同日中に錆止めを

やっておくのが鉄則です。(シャレ?)

  

 

塗装

この時、初めてガンを振りました。ウレタンを使うのも初めてでした。

台座は不要になった回転椅子を利用。不要になった「ぶらさがり健康機」(懐かしい!)

とかでつるした方が楽だったかもです。(因みに買ったのは母です。)

吹きつけ難い部分を先に筆塗りしておくと良いです。

さすがに自宅で焼き付けはできませんので乾燥(硬化)に少々時間が掛かりました。

それと、おそらく調合ミスでしょうけど、ミスト(粉末)によるブツブツにも悩まされました。

乾燥すれば皮膜はかなり硬いのですが、その分、仕上げ磨きが大変でした。

厚みがあるという意味では缶スプレーの時よりは安心して磨けますが…

でも、完全に硬化する前に、うっかりボルト等を組み付けるとハデに剥がれます。

そうなるとタッチアップでの縮みも出やすいです。(どちらも経験済み)

不測の事態の場合、補修は有名メーカーの鉄用水性アクリルが無難かもしれません。

実際は下塗り(エポキシジンク再び)との相性も悪かったかもしれませんが、

とりあえず15年近く経っても(ウレタンもタッチアップ部分も)錆は出てません。

 

 

小さな部品類は、また缶スプレーで済ましました。色の種類も増えますので…

やはりカーペイント専用の塗料は質が良いです。こちらも未だに錆び知らずです。

最初にレストアした頃は全てDIY用安物スプレーでしたが…ダメでした。

アルミや鋳物の部品はピンホールが出やすいのでアルミ建材用の下塗りスプレーや

シールコートを使うのも有効みたいです。プラサフのプライマー成分みたいなもんですね。

更に電気ストーブや工作用ドライヤーで簡易焼付け(強制乾燥?)にすると、多少は強い

皮膜になるみたいです。(加減に注意) 

今にしてウレタンクリアで上塗りすればモアベターだったかもしれませんね。 

 

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