がらものツーリング日記

2004年版

 

 

〇 福井の街中へ谷峠経由にて / 2004・10・17

 

も〜10月も半ばですから、北陸のバイクシーズンも終盤に差し掛かってますよ。(汗)

今年の前半は、冬の間にうっかりコックをオンにしたままだったせいで、春頃からチマチマとキャブの掃除で過ごし、

夏も終わりになってから、何故か改造申請付き車検をショップさんに依頼して受けたものの、今度は週末ごとの雨

やら台風やら…でもま〜今日は久々の晴れ予報も当り、絶好のツーリング日和でした。

 

前夜からのPC作業(HPじゃないけど)で気がついたら朝7時。やんわり軒下からバイクを出してウェアに着替えよう

としたら案の定、皮パンが入らない。いや正確には皮パンに自分の体が入らない。(大汗)

数週間前にはなんとかはけたのに…「はぅ」と必死に腹を引っ込めても、「むん!」とベルトを寄せても駄目。 

とうとう二階にいたカミサンを呼びつけて「こ〜やってるからチャックを上げてくれい!」と力の限り?息を吐いて懇願

すると、事も無げに「床に寝っころがればイイのよ」と、うーん、さすが?

 

先ずは8号線のいつもの24時間営業のGSへ向う。 バイクを停め、タンクキャップを開けて一息ついて店員を待って

いたが誰もこない。 しばらくして「あれ、なんで?」とよくよく周りを見渡すと、いつのまにやらセルフスタンドになって

いた。恥ずかし! 知ってたふりを装いつつおもむろにバイクを降り、進行方向右側の機械に千円札を入れてホース

を取り出したが、バイクはサイドスタンドで向こう側に傾いたまま。 元々我がZ2はサイドスタンドが短い?せいか、

傾きが大きく、真っ直ぐに起こさないと満タンには程遠い事になる。今日はこれまでに何度もガス欠の冷汗をかいた

コースを走る予定なので、少しでも余分に入れておきたいところだが、セルフスタンドに慣れてなくて…一旦ホースを

戻せば会計されてしまう気がして(一滴も出していないけど・・・)、片手にホースを持ったまま、なんとか左足を上げ

てバイクに跨ろうとするも、件の皮パンが苦しくて上がりきりそうにない。失敗したらバイクを蹴っ飛ばすだけ?(笑)

も〜必死。

 

地元ライダーが「白山一周コース」と呼ぶ一連の街道の入り口、鶴来町を過ぎたあたりから滅法寒くなってきた。

ふとメーターを見ると、「あれ?」動いていない。(ガク) 降りてケーブルが外れてないか確認したが、どうやら切れた

ようだ。 ま〜感覚で速度は判るし(ホントか?)、むしろコーナーに集中できるとか?(できんできん…)

にしても寒すぎる。上着を確認したら、革ジャンのインナーを外してしまっていた。その下は半袖シャツだす。

でもま〜今日も我がZ君のエキゾーストは御機嫌麗しく、結構なペースで地元ライダーのメッカ?手取ダムに到着。

やはり今日はバイクが多い。が、さすがにこの時期となると、既に自販機メニューの半分がホットになっていた。

お日様の当たるところにバイクを停めて…コーヒーと煙草が美味い。(携帯用灰皿使用)

 

ここで少し話を…というか、道を戻すと、先程の鶴来町近くのコース沿いのコーナーにてGSを経営する友人がいる。

いつもそのコーナーを曲がりながら、軽くホーンを鳴らしたりして店にいる彼に合図するのだが、今日も我が同級生

との再会を楽しみにしていたのに、残念ながら本日定休?になっていた。 ところがダムのパーキングにて、やがて

二本目の煙草に火を点けようとしていたところ、後から「〇!」と、高校時代のニックネームで自分を呼ぶ声がする。

見ると例の彼がカッチョイー車の屋根に、これまたカッチョイー自転車を積んで、運転席から顔を出して笑っていた。

「革ジャン見て、アレもしかしてと思ったら〜!」「体型は変わってたか?」(笑・・・えん!)

聞けば、今日は店を休んで岐阜の高原へ一人息子と自転車のダウンヒルに行くのだそうな。…そういえば、以前の

彼より浅黒く日焼けして心なしか体も引き締まっている。数分間の立ち話だったが、なんでも屋根に積んだ自転車の

フロントフォークは〇〇万円もするそうで、ワタクシのモリワキより高い?あんなもんが?(しっ!それ言っちゃダメ!)

「そんなもんが?」(言うとるやんけ…) 「気をつけて行ってこいよ〜!」「そっちもネー!」(*^_^*)

 

再びエンジン快調! いまだにバカたれ峠族どもが出没するという谷峠へと向う。福井県との白山寄りの県境だ。

ふとミラーを見ると「カタナ…かな?」みたいなバイクが近づいてきた。ワタクシが前の車を2台抜いてしばらく単独

になっていたら、やがて追いついてきて、極めて紳士的な間隔でビュンと抜いていった。一瞬の事なので、「カタナの

400?」みたいなローなシルエットと太いタイヤ… ギアを落として追っかけようとしたが、最初のコーナーのノリを

見ただけで諦めた。「うわ、はやっ!」 普段は観光の車と工事信号だらけの峠だが、こんな日に限ってクリアラップ。

う〜ん、なかなかマンガみたいにはいかないねぇ…(シュトコノアオイトリでしゅか!)

峠の終わり近くのコーナー沿いのパーキングに入ろうとしたら、先程のバイクが止まっていた。トイレしかない小さな

エリアなので、自分もバイクを停めてトイレへ。ふと、そのカタナを見ると1100SZの凄いカスタムだった。(納得?)

用を足しているライダー氏の横に並んで「速いっすね〜!」と声を掛けると、「いや寒いねー」 お顔を見ると自分より

も幾分か年配の方で、しばし楽しいバイク談義をさせて頂いた。勿論、おしっこしてから外で。(笑)

「フレームの負担はあるけど…」 現行車の足回りに改造したインプレッションや、同じく最新の負圧式キャブにした

メリットのお話が印象的だった。 「いやあ、もう歳だから…」 全然関係ないと思います。むしろ憧れます。

「これから白山一周するんだけど?」「あちゃ〜御一緒したいっすけど、今日は福井へちょっと・・・」(残念!)

 

勝山から永平寺を抜け、福井市の街中に入る。実は、今日の目的地は『放送会館の地下の模型屋さん』(…おい)

数年前に一度だけ家族との買い物ついでに行った事があるのだが、場所をよく覚えていない。 その頃は模型に

興味が無くて、同じく適当にミニカーとかしか見てなかったのだが…放送会館って、どこだっけ? 街中をうろうろ…

それにしても、ここまで来て、まだタンクがリザーブになっていない。先日までカブリ気味だったのを軽く調整しただけ

だが、ノーマルだった頃から比べても格段の好燃費だったりする。CRキャブとハイカムで燃費が良くなるのは理論

付けできそうにも思えるけど、同じコースでも以前ならとっくにガス欠だったっすよ。…話が逸れた。(逸れてない?)

やっと『放送会館』と書かれた建物を見つけたので入ろうとしたら、なんだか変? 受付の人に聞いたら、「あ、ここは

NHKでして、そっちの『放送会館』はあっちの方角で…ええ。」との事。(?) 同じ北陸という事で福井は時々家族で

遊びに来るけど、なかなかの都会ですよ。実に素敵な街並みだと思います。(富山もネ!) 海外旅行もいいけど、

近くを知るのが先だよね。(やっかみ?) 「あ〜ここだ!」 やっと見つけたので歩道にバイクを停め、タンクバック

を持って地下に入ると二軒の模型屋さんがある。なんとも不思議な状景だけど、更に凄いのはそれぞれの店の中。

ぎっしりの商品と狭い通路でなかなか上手く通れない… まるで巨大な段ボール箱の中を歩いているような?

幾つか欲しい物もあったけど、今回はミニスケールAFVの完成品模型を二つだけ買った。それ以上はタンクバッグに

入りません。 えっと、タイガーT型とヤクトタイガーをば一両ずつ、ガラモニア軍に配備。(笑)

 

国道に戻り、いよいよリザーブに切り替えてスタンドに入る。何故か店員全員がウルトラショートヘア?(二分刈り?)

きっちり満タンにしてくれたけど、そこから数十メートル先の南海部品でバイクを降りたら、ガソリンがこぼれ出した。

今まで大丈夫だったのに、そろそろパッキンの交換かな? パッキンをタオルで拭いたら止まったので店内へ。

ヘルメットが欲しいような、でもカミサンからの結婚のプレゼントだった今のメットに愛着もあるし…あ、でも皮パンは

深刻だぞと、店長さんに「すんまそ、こんなデブでもはけるのってあります?」と伺ったら、あるある、い〜っぱい。

昔はオーダーしかなかった筈だけど、時代やねぇ。(な〜んやそれ!) 近いうちに買いに来ましょう。はい。

福井のトイザラスにも寄ってみたかったけど、駐車場が酷く混雑してたのでパス。スーパーの中にあるらしい。

 

来た道を戻って再び白山へ。タンクバッグが拡張できる事を思い出し、永平寺の胡麻豆腐でもと思ったけど、今度は

尻が痛くなってきた。最近はこれが一番の課題かも…いやポジションじゃなくて体重が?(涙)

また朝のトイレのパーキングに入り、尻に血液を補填する為に軽い運動。 思えば、昨夜は徹夜だったっけ…

エストレアの青年と軽くバイク談義。 Z2に乗っていると偏った人間に見られそうだけど、それは違う…と思う。

むしろ、いろんなライダーに話しかけられたりで、時には自分自身、結構マルチなキャラとも成り得るのでしゅ。(笑)

エンジン絶好調! 一気に峠を駆け上り、再び手取ダムに向う。丁度お昼で、お日様が暖かくなってきた。福井の

街中では暑いぐらいだったけど、リンクさせて頂いてるサイト様のBBSの常連様もおっしゃっていた、モクセイの香り

があちこちで清々しくて、これから冬が来るとは信じられない、いや信じたくないと少しだけ思った。 

 

トンネルを抜けて左折すればダムのパーキングという時に、対向車線の入り口からも入ろうとしているバイクがいた。

なんと同じストライプで色違いのZ2だ。「おお同志!」 やんわりパーキングに並んで駐輪し、ヘルメットを脱ぎながら

「(同時だったので)なんか、つるんで来たみたいっすね!」と話しかけたら、朝のカタナさんと私の間ぐらい?の年齢

の方がニッコリと笑っておられた。過度なブームも落ち着き、今はノーマルの4本マフラーで楽しむ人も増えている。

やっぱしZって綺麗なスタイルだとつくづく思う。 シートについてとか、いろいろと情報をお教え頂いて、しばしバイク

談義。 「これから白山一周しようと思ってネ。」「え、これからっすか!」 もしかして凄い走り屋さんだったり?(笑)

「こんなんですけど、HPを持ってるんで、宜しければ見て下さい!」などと申し上げ、軽く挨拶をして別れた。

 

残った缶コーヒーを飲み干そうとしていたら、先程までのZ2さんが停まっていた自分のバイクの横に650と書かれた

逆車のオフロードが入ってきた。ポリ容器みたいな半透明の巨大なタンク。只者ではないとお顔を見たら、ジイサン

だった。 いや、ジイサンというのは以前からのニックネームで、いつものショップさんでお世話になっている長老格

の実にダンディーな風貌のオジサンです。(この方の経歴がまた凄すぎて、ここでは書ききれそうに無いので割愛。)

「あれぇ久しぶりだなぁ」「ちは〜っす!」 本当に久しぶりの再会だ。自分のZがしばらく動けなかったのもあるけど、

聞いた話、ジイサンも体調を崩して入院までされたとか…確かに随分と体がスリムになっておられたけど、泥だらけ

のバイクとウェアを見る限りでは、とにかくお元気になられてなにより。「熊が出るかと期待したけど云々…」(おい!)

「帰りにショップに寄ってケーブルを注文しようと思って…」「おし、行くか!」 みたいなノリで二人で山を降りる。

れ?ジイサンとのツーショットって始めてだっけ?お店のツ〜とかの隊列なら覚えてるけど、ジャンルも違うし…

て…速い…めっちゃ速い。そして上手すぎる。どう表現すれば… ひょぇ〜!(^_^;)

 

お店に着いたら店長さんが、いぶかしげに「なんやおい、ミョ〜なコンビやなぁ…」(たしかに?) 更に追い討ちを

かけるように、「ま、体重が入れ替わった者どうしでイイかな!」だって。(怒) 「社長ってさ、なんであんな意地クソ

の悪いセリフがパッと出せるんすかね?」とジイサンに聞いたら、「そりゃやっぱ…意地クソ悪いからやろな!」(爆)

ま〜結局、我々(つ〜かワタクシ?)が、虐められキャラだと…そういう事ですね。はい。(T_T)

そんなこんなで久々のチョイ乗りツ〜を満喫した一日でございました。

もうすぐシーズンも終わりですけど、まだ大丈夫だよね。 今度はどこに行こうかな! 

 

 

(*^^)v

 

 

 

内容とは全然関係なく越前菊人形の会場にて。

 

<★の数はトラブルの難易度>

 

★ スピードメーターケーブルが切れた。

★ タンクのパッキンが心配になってきた。

★★ フロントフォークは少しプリを抜くかオイルを減らす、あるいは粘度を下げるとイイかも。

★★ けっこう疲れた。やっぱり軽いメットが欲しいかも。それとケツが痛い。(?)

★★★★★ 皮パンがちょ〜ヤバイ! (悲惨)

 

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