NARUTO
〜ETERNAL NIGHT〜


第9話


オマケ

木の葉の里に戻った屍鬼は、火影に任務終了の報告しに火影邸までやってきた。
暗部の仮面がにゃん魔王との戦いで壊れたため、素顔のまま報告をした屍鬼の顔を見て一瞬火影は驚いた素振りを見せた。
屍鬼はそれを一瞬不思議に思ったが気にしないことにした。
任務の報告を終えた屍鬼に火影は言った。

「そうそう。
 日向ヒアシがお前に任務が終わったら家に来て欲しいそうじゃ。」
「ヒアシさんが??何の用だ??」
「お前と娘たちと一緒に食事をしたいのじゃそうじゃ。」
「・・・確かにもうすぐ朝食の時間だな。
 分かった。すぐに向かうとしよう。」

そう言った屍鬼の言葉に火影は驚愕の表情で聞き返した。

「い、今からすぐに行くのか??」

火影の言葉に屍鬼は疑問に思いながらも答えた。

「??ああ。それがどうした??」
「いや、いいんじゃ・・・」

火影の態度を不審に思いながらも、身体が疲れていることもあり、日向家にナルトは急いだ。
ナルトが日向家に向かった瞬間、火影は引き出しから水晶を取り出しナルトを見ることにした。

(ナルトよ・・・死ぬではないぞ・・・)

火影は少々冷や汗をかきながらナルトを心配した。
日向家に着いたナルトは呼び鈴を鳴らすと、奥から入っていいと言われたため居間に向かった。
そこにはヒナタが先に座っていた。
ナルトが来たことに気づいたヒナタはナルトに向かって挨拶しようと顔を上げた。

「あ、いらっしゃ・・・・い??・・・・」

ヒナタの言葉が変なふうに切れたため、ナルトは疑問に思い、ヒナタに何かあったのではないかと心配し話しかけた。

「どうしたんだ、ヒナタ??」

その瞬間ヒナタからすさまじい怒気が発せられ、ナルトはにゃん魔王と対峙したときにもおこらなかった恐怖を心底感じた。

「ナルト君・・・その顔についている物は、何、かな??」

ヒナタは笑いながらナルトに言ったが、眼は少しも笑っておらず、それが一層恐怖を感じた。

「へ??な、何のこと??・・・」

ナルトは焦りながら答えた。
その答えが更にヒナタを怒らせると気づかずに。
ヒナタから一層怒気が感じられるようになり、焦ったナルトは逃げようとして後ろにもう一人の夜叉を見た。
それはハナビだった。
ハナビもヒナタと同様顔は笑っているが、眼は少しも笑っていなかった。
そんなナルトにヒナタは少々低い声で言った。

「ナルト君・・・。
 今本当のことを言えば、八部殺しで勘弁してあげるよ。」

ヒナタの言葉に一気に顔を青くしたナルトは、命の危険を感じ。二人の一瞬の隙を突いて逃げることにした。
その際力を解放し、変身したことは此処だけの秘密である。


二人が何故怒ったのか分からないままに、二人から逃げることに成功したナルトはすぐに元の姿に戻り、朝食を食べ損ねたので朝食代わりにと甘味処に寄った。
そこにはアンコが先に来ており、ナルトを見つけるとナルトを隣に来させようとナルトの顔を見た。
その瞬間アンコの背中に阿修羅が現れ、目を吊り上げ地響きが鳴りそうなほどの怒気をまといながらナルトに話しかけた。

「ナルト〜その唇についている口紅は何??」

その言葉にナルトはハッとなって唇を手の甲で拭った。
その手にはピンク色の口紅がついており、だからヒナタもハナビ怒ったのかと冷静に納得した。
しかし次の瞬間背中から感じる殺気に顔が青くなり、恐る恐る振り向いた。
そこには、人の皮を被った悪魔がいた。

「覚えがあるようねぇ・・・
 懺悔はあの世で聞いてあげるわ。」

その瞬間アンコの口から火竜が出てきた。
それは上忍レベルの火遁、火竜炎弾であった。
その火力はすさまじく火影が使う術と大差ないレベルであった。

(なっ・・・いつものアンコよりも術のキレがかなりすごい。
 怒りで実力以上の物を出しているとでも言うのか??)

アンコの術を避けながら冷静に分析しているが、アンコからは殺気が更に増していた。
このままでは危ないと感じたナルトは、隙を見て何とか逃げることに成功した。
さすがに人がたくさんいたため変身はできなかった。
その後も一日中疲れた身体を引きずりながら、三人相手に逃げ続け、家に帰れたのは深夜二時を回ってからだった。

今日は下忍の任務が休みだったのが不幸中の幸いだった。
もしあったならすぐに三人に見つかり、命はなかったであろう。
最後の力を振り絞って家に誰も入れないように結界を張った後、ナルトは家の隅に気配があるのにも気づかずにベットに入って深い眠りに着いた。

翌朝ナルトが眼を覚ますと目の前には昨日倒したはずのにゃん魔王がいた。

「おはようにゃ〜。
 お前の強さに惚れたにゃ〜。
 今日からお世話になるにゃ〜。
 よろしくにゃ〜。
 ついでに寝てる間に契約したからいつでも口寄せで呼べるにゃ〜。
 普段は子猫の姿でいるから怪しまれることもないにゃ〜。
 人間の姿にもにゃれるから時々遊んで欲しいにゃv」

最後の言葉と同時にハナビと同じくらいの歳に変化したにゃん魔王にナルトは一言言った。

「お前・・・女だったのか・・・」

その言葉どうり、にゃん魔王は少女の姿をしており、とてもかわいい容姿をしていた。

「そうにゃ〜。
 今まで気づかなかったにゃ??
 将来は有望にゃから楽しみにしてるにゃ」

にゃん魔王の爆弾発言にナルトは慌てるのではなく、心の中で突っ込んでいた。

(いったい何年後だ??俺絶対死んでるぞ。)

こうして新しい家族ができたが、この後三人の女性に精神的に半殺しにあい、一人ずつに一日ずつデートをすることで許してもらったナルトだったが、


彼はまだ、自分に重くのしかかっている運命に気づいていなかった。




戻る     次へ

しばらく更新が止まってましたが、4話分一気に掲載です。
す、すごすぎる!
話もらったとき、あまりの長さにビックリしました。
都合により分割したら4話分になるんですから。

ナルトカッコイイですよね!
なんか本当少年誌っぽい話です!
ブラボー!!
でもやっぱり女難の相が出てますが(笑)
火影様も、教えてあげればいいのに…。

うちのサイトのノーマルカプは呪様に任せますわ!

また次の更新まで時間が空くそうですが(残念)、
待ってますので
気になる伏線もありますしね!

2004/2/17