〜ETERNAL NIGHT〜 第11話 ナルトの話し方はとても静かだったが、表情や雰囲気ははっきりとわかるほどブチギレていることが見て取れた。 再不斬にタンカをきった後、ナルトはサスケに作戦を話し、サスケもそれに同意していた。 それを見ていたカカシはナルト達に逃げるよう叫んでいたが、依頼人であるタズナがナルト達に好きにしていいと言ったためナルト達は再不斬と対峙していた。 「多重影分身の術!!」 ナルトが印を結び術を発動させるとそこには数十人に増えたナルトがいた。 多重影分身は上忍レベルの技でチャクラが足りなければ命を落とす危険な技として禁術とされていた。 再不斬は下忍がそんな上級忍術を使えることに多少驚いたが、冷静さは失わなかった。 それは人数が増えても相手は下忍であり、数多くの死線を潜り抜けてきた上忍相手にかなうわけがないと判断したからである。 「いくぜぇ!!!」 叫ぶと同時にすべてのナルトは再不斬に前後左右すべての方位から突撃した。 だが、ナルト達が再不斬に接近した瞬間、再不斬が振り回した首切り包丁に全員吹き飛ばされてしまった。 しかし、吹き飛ばされたナルトの一人が地面を転がりながらもサスケにある道具を投げ渡した。 これがナルトの狙いだった。サスケも渡された道具を見てナルトの意図することを瞬時に理解し、行動に移した。 「風魔手裏剣、影風車!!!」 サスケは手裏剣を抱えながら高く飛び上がり狙いを済ませ、再不斬に向かって投げた。 「手裏剣などオレには通用せんぞ!」 再不斬はそう言って余裕を見せていたがサスケの投げた手裏剣は構えている再不斬の横を通り過ぎいていった。 その手裏剣の向かう先にはカカシを捕らえている本物の再不斬がいた。 「なるほど、今度は本体を狙ってきたって訳か・・・が・・・甘い!」 再不斬の胴体に向かって飛んできた手裏剣を再不斬は余裕でキャッチした。 その瞬間、手裏剣の影からもうひとつの手裏剣が飛び出してきた。 「手裏剣の影に手裏剣が・・・!」 (これは影手裏剣の術!!!) 再不斬とカカシは同時に驚いていた。手裏剣が再不斬に当たると思った瞬間、再不斬はジャンプすることで手裏剣をかわした。 「が、やっぱり甘い!」 ここまで策を要しても再不斬に攻撃を食らわせることができないことにサクラは驚くと同時に恐怖した。 しかしサスケとナルトの策はこれだけではなかった。 ジャンプしてかわした手裏剣が再不斬から三メートルくらい離れたところで、ボンッ!!という音とともにナルトの姿に突如変化した。 そう、サスケもナルトも手裏剣を投げただけでは再不斬に当てることはできないと考え、手裏剣にナルトが化けていたのである。 (ここだぁっ!!くらえっ!!マユ無し!!!) ナルトは未だ宙に浮いている再不斬に向かってホルスターの中から一瞬で巨大な武器を出すと再不斬に向かってブン投げた。 その武器は中心に 「出血大サービス増大号!!!」 と書かれた巨大なコンペイトウだった。 それを見たカカシとサスケとサクラは (((またかーっ!!!!!))) と心の中で叫んでいた。 再不斬はそれを腕に掠りながらも何とか体制を崩しながらもかわした。 そしてカカシの目の前五センチ程手前を通り過ぎていった。 そのせいでカカシは恐怖で震え上がった。 そのことにキレた再不斬は先ほどキャッチした手裏剣をナルトに向かって放とうとした。 しかし、その瞬間、後ろから目の前にいるはずのナルトの声が聞こえてきた。 「木の葉秘伝、体術奥義、千年殺し!!!」 その言葉と同時に再不斬の尻に激痛が走り、再不斬は尻を押さえながら一メートルほど飛び上がると湖の底へ沈んで行った。 実はコンペイトウを放ったのも影分身したナルトであり、本物のナルトはコンペイトウの再不斬からは死角となる部分に隠れていたのである。 そうして再不斬がスキを見せた瞬間後ろに回ったというわけである。 それを見たナルトは心の底からしてやったりという笑みを浮かべ言い放った。 「人のことを蹴ったり、額宛を踏んでくれた礼だ。存分に苦しめってばよ!!」 それを聞いたサスケとサクラの脳内には 「ナルトを怒らせたら何倍にもなって報復が帰ってくる!!」 ということがインプットされた。 それから一分ほどして再不斬がゆっくりと頭から浮かんできた。 その表情は仮面をかぶっているかのように無表情であった。 しかし再不斬の纏う雰囲気は先ほどとは比べ物にならないほど怒りに満ち満ちていた。 再不斬は先ほどの千年殺しによって怒りの許容量が限界を超してしまい、逆に静かになっていたのである。 チャクラを使い水面に立った再不斬はナルトに向かって静かに言った。 「・・・死ね・・・」 その言葉と同時に再不斬の足元から巨大な水竜が飛び出しナルトに襲い掛かった。 ナルトが水竜に飲み込まれる直前ナルトの後ろからカカシの声が響いた。 「水遁、水竜弾の術!!!」 再不斬の出した術で偶然意識を取り戻したカカシは慌てて術をコピーしナルトの目の前の水竜を相殺した。 ナルトも実は手を水の中で印を組み終え術を放とうとしていたが、カカシが復活したことで傍観に徹することにした。 再不斬とカカシはクナイと首切り包丁で激しい接近戦を繰り広げていた。 「どけっ!!!カカシ!!!オレはあのクソガキを八つ裂きにせんと気がすまん!!!」 「言ったはずだ!!オレの仲間は誰も殺させはしない!!!」 「だったら・・・貴様から先に殺すだけだ!!!」 再不斬はカカシからいったん距離を置き印を組もうとした。 しかし、カカシの背後に自分の姿が見えたと思った瞬間、自分の放とうとしていた術が先にカカシから放たれた。 「水遁大瀑布の術!!!」 「な、なにィ・・・バカな!!術をかけようとしたこのオレ方が・・・追いつけないだと!!!」 カカシの放った術によって再不斬は大きく吹き飛ばされ大木に叩きつけられた。 それと同時に再不斬の真上の木の枝にカカシが現れた。 自分の放とうとした術を先に放たれた再不斬は驚愕しながらカカシに尋ねた。 「・・・・・・・・・ナゼだ・・・お前には未来が見えるのか・・・?」 「ああ・・・・・・お前は死ぬ」 カカシがクナイを構え、殺気を放ちながら答えた瞬間、突然千本が再不斬に向かって放たれ、再不斬の首に突き刺さった。 それに驚いた全員が千本が飛んできた方向に目を向けると其処にはナルトたちと同じ位の背丈の霧隠れの里の暗部の格好をした忍者がいた。 「フフ・・・本当だ死んじゃった。」 木の枝から降り再不斬が死んでいることを確認したカカシはその暗部の忍びと二、三言葉を交わした。 その後暗部の忍びは再不斬の死体を処理すると言って再不斬の死体と共にその場から姿を消した。 再不斬を倒し、任務を続行するため出発しようとした一行だが、突然カカシが倒れた。 それは正当な写輪眼の使い手ではないカカシが写輪眼を使いすぎたために起こった反動であった。 これによりカカシは数日は肉体の半分以上が麻痺した状態に陥ってしまった。 倒れたカカシをなんとかタズナの家まで運んだナルトたちはカカシから最悪と言える言葉を聴いた。 それは再不斬がまだ生きていることだった。 その頃 再不斬を運んだ忍びは地面に再不斬を寝かすとその忍びは何かをしゃべりだした。 「長かった・・・ついに・・・再不斬さんと結ばれる日が来た!!!と言うわけでいただきま〜す!!!!!!!」 しゃべり終わると同時にその忍びは再不斬にル○ンダイブし、再不斬の着ている服を服を一瞬で半分まで脱がした。 その瞬間 「人が気絶している間に何をやっとるか!!!このアホがーーーーーーーっ!!!!!!!!!!」 全身に悪寒を感じ、目を覚ました再不斬がその忍びを殴り飛ばした。 殴り飛ばされたその忍びはそれに驚いてヤバげなことを口走った。 「そんな馬鹿な・・・意識が当分戻らないようにわざと首を狙ったのにーーーー!!!!」 「やっぱりかっ!!!この大馬鹿者がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」 「ああ!!!しまった!!!つい本音がーーーーー!!!!!」 涙を滝のように流しながら錯乱している忍びに対し再不斬は額に青筋を作りながら手元にあった首切り包丁を振りかぶりながら叫んだ。 「いっぺん死んで来い!!!」 「ギャーーーーーー!?!?!?!?!」 その後忍びをズタボロのボロ雑巾にした再不斬は首に刺さっている千本を強引に抜き去り始めた。 その瞬間それまでボロ雑巾で大量の血の海に沈んでいた忍びが何事もなかったように復活した。 「あ!あまり手荒に抜かないでください。死んじゃいますよ。」 その忍びの人外のの回復力に顔を引きつらせながらも忍びの言葉を聞き流しながら再不斬も忍びに喋りかけた。 「いつまでそのうさんくせー面つけてんだ!白。」 白と呼ばれた忍びは再不斬の言葉を聞くとゆっくりと仮面をはずした。 「かつての名残でつい・・・それに猿芝居にも使えたので・・・それから、一週間程度は身体がしびれてまともに動けませんよ。でも・・・再不斬さんならじき動けるようになりますかね。」 そう言いながら立ち上がった白は再不斬に話しかけた。 「いつの間にか霧が・・・・・・・・・・・・晴れましたね・・・次、大丈夫ですか?」 その言葉を聴いた再不斬は目を獲物を見つけた肉食獣のようにぎらつかせながら答えた。 「次なら・・・写輪眼を見切れる。」 「・・・・再不斬さん・・・写輪眼もそうですが、あの金髪の少年にも気をつけたほうがいいと思いますよ。遠くから見て気づいたんですが、彼はカカシさんが助ける前に何かの術を発動させようとしていました。そして再不斬さんの攻撃を他の人からばれないように目で追っていました。僕の予想ですが彼はただの下忍なんかじゃありません・・・おそらく最低でも中忍程度の実力を持っていると思って間違いないでしょう」 白がナルトのことを話し始めた瞬間、再不斬から殺気があふれ出した。 先の戦闘でやられた千年殺しのことを思い出したのである。 再不斬は、 (あの小僧はオレが絶対にバラバラに切り刻む!!) と心に誓った。 この瞬間、再不斬の中での抹殺リストの中にどの忍びよりも大きくナルトの存在が書き込まれた。 数日後…… カカシから再不斬か生きていることを聞かされたナルトたちはカカシの指導の下修行に励んでいた。 ナルトはこんな初歩は本来簡単にできたが、ドベの仮面をかぶっている以上すぐに成功させるわけにも行かず適当にやっていたが、サクラはともかくサスケがなかなか上達せず、段々ストレスがたまり始めていた。 そんなわけで数日が過ぎた頃、サスケのできの悪さにとうとう我慢ができなくなったナルトは影分身に修行をやらせ自分は森の中で昼寝をすることにした。 ナルトが眠りに入ってから二時間ほどして一人の少女が現れた。 その少女は熟睡しているナルトをを声をかけて起こした。 「こんなところで寝てると風邪ひきますよ。」 「んーアンタ・・・だれー??」 ナルトは寝ぼけながら起きたが、実はナルトはこの少女が自身の半径五百メートル以内に入ってきたときから気づいており、殺気もないので気づいてないふりをして寝ていたのである。 (このチャクラは感じはたしか・・・ということはこいつがあのときの暗部の格好をしたやつか・・・) |
夏休み中に波の国編を終わらすどころか、正月明けても終わってない呪様。
久々の登場です(笑)
ず〜〜〜っと、続きは〜?と要求して、
さらに、最近もらったweb拍手のコメントを見せて、
ようやくできてる分をもらってきました。
というか、ほとんど強奪してきました(笑)
今回も大活躍なコンペイトウとか、ヘタレなカカシ先生も最高でしたが、
今回はこれに限ります。
白!
ステキすぎだ!
笑う!
呪様!早く続きを!
待ってますので!
私だけの要求じゃなかなか書いてくれないので、続きが読みたい方は感想送ってください。
一言でもかなり気合が入ります。
お願いします☆
2005/1/29